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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ミズノ、Jエレベータ、神戸鋼

ミズノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミズノ <8022>  4,300円  +700 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ミズノ<8022>がストップ高。8日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比40.8%増の53億4400万円で過去最高となった。通期計画に対する進捗率は約36%と順調な滑り出しとなり、業績の上振れを期待した買いを集めたようだ。売上高は同23.8%増の571億7600万円と大幅な増収となった。国内では野球やサッカー、バレーボールなど競技スポーツ品の販売が幅広く好調に推移。海外市場ではゴルフ品が引き続き堅調だったほか、欧州や韓国、東南アジア地域でサッカー品の販売が拡大した。

■Jエレベータ <6544>  2,047円  +331 円 (+19.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が急騰。株価は大きくマドを開け13%超の急騰をみせ、7月3日ザラ場以来となる1900円台に乗せた。同社はエレベーターの保守やリニューアルを手掛けるが、足もとの業績は保守契約台数が堅調なほか、リニューアル業務が大幅な伸びを示し、会社側の想定を上回って好調に推移している。8日取引終了後24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の57億円から66億円(前期比32%増)に増額しており、これを好感する買いが集中した。

■大阪ソーダ <4046>  6,650円  +1,000 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 大阪ソーダ<4046>がストップ高。基礎化学品・機能化学品メーカーで、エポキシ樹脂原料では業界トップシェアを誇る。8日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)決算は営業利益が前年同期比46%減の28億700万円と大幅減益となった。工場の製造設備不具合などの影響がトップラインを減少させ利益の押し下げ圧力となっているが、一方で製品価格の上昇が収益を下支えしている。市場では「足もとの業績悪は事前に織り込みが進んでいたが、上期計画に対する進捗率をみる限り思ったより悪くないことが判明した。株式需給面では一部外資系証券経由の(貸株調達に伴う)空売りがかさんでおり、品薄株ということもあってこのショートカバーが株価に押し上げ圧力をもたらしている」(ネット証券マーケットアナリスト)としている。

■名村造船所 <7014>  707円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 名村造船所<7014>がストップ高。株価は7月4日の高値700円をマドを開けて跳び越える形となり、一気に年初来高値圏に浮上した。同社が8日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)の経常利益は前年同期比45%減の53億2400万円と低調だった。しかし、株価は寄り付きから大口の買い注文が入り、前場段階で値がつかない状況にある。市場関係者によると「今期業績悪は事前に織り込まれていたが、経常利益は第1四半期時点で対通期進捗率が80%を超えたことで、通期上振れが濃厚という見方となったのではないか」(中堅証券ストラテジスト)とする。また、市場では「日々の売買代金を見ても明らかなように出来高流動性に富んでいる。中堅造船では内海造船<7018>が既に仕手化の様相をみせていることもあって、その連想が働いている可能性がある」(ネット証券アナリスト)という声も聞かれた。

■レオパレス21 <8848>  349円  +49 円 (+16.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 レオパレス21<8848>は急伸。8日の取引終了後に4~6月期決算を発表。営業利益が前年同期比2.1倍の76億2200万円と大幅増益で着地しており、これを好感した買いが入った。売上高は同4.9%増の1063億7500万円だった。家賃単価や入居率の上昇に加え、販管費の抑制が大きく寄与した。通期見通しは据え置いている。

■エレコム <6750>  1,716円  +211 円 (+14.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は33%増益で着地」が好感された。
 エレコム <6750> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比33.4%増の36.3億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の57.2億円に対する進捗率は63.5%に達し、5年平均の48.3%も上回った。
  ⇒⇒エレコムの詳しい業績推移表を見る

■アシックス <7936>  4,852円  +541 円 (+12.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 アシックス<7936>が4連騰し上場来高値を更新。8日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を5100億円から5500億円(前期比13.5%増)へ、営業利益を370億円から460億円(同35.3%増)へ、純利益を200億円から250億円(同25.7%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各22円の年44円から中間25円・期末30円の年55円(前期40円)へ引き上げたことが好感された。カテゴリーではコアパフォーマンススポーツ、スポーツスタイル及びオニツカタイガー、地域では日本地域、中華圏地域、東南・南アジア地域で販売が引き続き順調に推移する見通しであることに加えて、為替レートを1ドル=125円から135円へ、1ユーロ=132円から145円へ見直したことも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高2900億7900万円(前年同期比28.9%増)、営業利益336億1000万円(同75.4%増)、純利益247億9600万円(同82.8%増)だった。

■神戸製鋼所 <5406>  1,779.5円  +197.5 円 (+12.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 神戸製鋼所<5406>は急騰。8日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表し、純利益を1000億円から1200億円(前期比65.4%増)へ引き上げた。また、配当性向の目安を従来の15~25%程度から30%程度に見直す方針を明らかにし、これらを好感した買いが集まっている。売上高については2兆6800億円から2兆5900億円(同4.8%増)へ引き下げた。IT・半導体分野の需要回復の遅れやデータセンター向けディスク材の在庫調整の長期化、日系自動車メーカーの海外生産の減少などが響く。一方、利益面ではエネルギー価格の下落に伴う調達コストの改善が寄与する見通し。配当方針の変更とあわせ、これまで未定としていた配当予想は90円(前期40円)とした。なお、同時に発表した4~6月期決算は、売上高が5986億8900万円(前年同期比10.3%増)、純利益が254億5100万円(同21.0%増)だった。

■タカラトミー <7867>  2,148円  +238 円 (+12.5%)  本日終値
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は75%増益で着地」が好感された。
 タカラトミー <7867> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比74.5%増の23.3億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の56億円に対する進捗率は5年平均の23.7%を上回る41.6%に達した。
  ⇒⇒タカラトミーの詳しい業績推移表を見る

■住友林業 <1911>  3,824円  +389 円 (+11.3%)  本日終値
 住友林業<1911>は3連騰し上場来高値を更新。8日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆5980億円から1兆7260億円(前期比3.4%増)へ、営業利益を1015億円から1305億円(同17.5%減)へ、純利益を770億円から920億円(同15.3%減)へ上方修正したことが好感された。海外住宅・建築・不動産事業で、米国戸建住宅の販売戸数、単価および利益額が想定を超えて伸長したことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高8164億8300万円(前年同期比4.3%増)、営業利益652億2900万円(同10.6%減)、純利益448億1500万円(同9.6%減)だった。

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