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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):森永乳、鹿島、横河電

森永乳 <日足> 「株探」多機能チャートより
■森永乳業 <2264>  5,558円  +541 円 (+10.8%)  本日終値
 森永乳業<2264>が後場に急騰した。この日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比49.0%増の104億9900万円で、通期計画に対する進捗率は約51%に上った。業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。売上高は同7.2%増の1397億3800万円、最終利益は東京工場跡地の売却による特別利益の計上があって、同18倍の529億4200万円だった。アイスやヨーグルトなどの値上げ効果や、高付加価値商品の拡大などが奏功した。

■ハピネット <7552>  2,427円  +208 円 (+9.4%)  本日終値
 ハピネット<7552>が急反発。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高822億9900万円(前年同期比33.4%増)、営業利益21億8000万円(同89.9%増)、純利益14億5900万円(同76.9%増)と大幅な増収増益となったことが好感された。主力の玩具事業で、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」をはじめとしたくじ商品や「ポケモンカードゲーム」などのトレーディングカードが引き続き好調に推移したほか、「ガンダムシリーズ」のプラモデルなどホビー商品の販売が拡大した。また、ビデオゲーム事業で「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」や「ファイナルファンタジー16」などのヒット商品があったことなども寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高3100億円(前期比0.9%増)、営業利益60億円(同2.7%増)、純利益37億円(同3.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■NISSHA <7915>  1,780円  +148 円 (+9.1%)  本日終値
 NISSHA<7915>がマドを開けて急伸した。8日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表し、最終損益がこれまでの見通しの11億円の赤字から8億100万円の黒字(前年同期は79億300万円の黒字)に上振れて着地した。あわせて、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを10億円から20億円(前期比80.3%減)に引き上げており、買いを誘う要因となった。1~6月期の売上高は830億500万円(前年同期比5.9%減)だった。巣ごもり需要の一巡やサプライチェーンでの在庫調整を背景に、タブレットなどに向けた製品需要が弱含みで推移した。半面、メディカルテクノロジー事業の開発製造受託(CDMO)の製品需要は堅調だった。上期の為替差益の発生を受け、通期の税引き前利益と最終利益の予想を上方修正した。売上高と営業利益はこれまでの予想通りに推移する見込みとしている。

■鹿島 <1812>  2,378円  +187 円 (+8.5%)  本日終値
 鹿島<1812>が後場急上昇している。正午ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高5834億7100万円(前年同期比16.8%増)、営業利益248億9100万円(同31.9%増)となり、大幅営業増益となったことが好感された。国内建設事業の順調な進捗に加えて、国内関係会社の開発事業などにおいてホテル運営事業やアスファルト合材販売事業が回復したことなどが牽引役となった。また、建設受注高は安定的な公共投資に加えて製造業、非製造業ともに企業の設備投資意欲が高い状況が続いたことや、米国における大型工事の受注などから、第1四半期としては過去最高の8018億円(前年同期比62.6%増)となった。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高2兆4800億円(前期比3.7%増)、営業利益1420億円(同15.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■横河電機 <6841>  2,844.5円  +221 円 (+8.4%)  本日終値
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は5.8倍増益で着地」が好感された。
 横河電機 <6841> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.8倍の149億円に急拡大し、通期計画の490億円に対する進捗率は30.5%に達し、5年平均の15.0%も上回った。
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■シップHD <3360>  2,408円  +186 円 (+8.4%)  本日終値
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は60%増益で着地」が好感された。
 シップヘルスケアホールディングス <3360> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比59.6%増の46.4億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の78億円に対する進捗率は59.6%に達し、5年平均の38.4%も上回った。
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■アズビル <6845>  4,631円  +351 円 (+8.2%)  本日終値
 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は71%増益で着地」が好感された。
 アズビル <6845> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比71.1%増の56.8億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の97億円に対する進捗率は58.6%に達し、5年平均の30.0%も上回った。
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■レゾナック <4004>  2,296円  +169 円 (+8.0%)  本日終値
 レゾナック・ホールディングス<4004>が大幅続伸した。8日の取引終了後に23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終損益の赤字幅の見通しをこれまでの460億円から370億円(前期は307億9300万円の黒字)に修正した。未定としていた年間配当予想は前期と横ばいの65円としたことも買い安心感をもたらし、株価を刺激する材料となったようだ。1~6月期の売上高は前年同期比6.1%減の6161億2600万円、最終損益は198億1700万円の赤字(前年同期は326億1200万円の黒字)だった。半導体の生産調整やデータセンター需要の低迷を背景に、半導体・電子材料セグメントが大幅な減収となったほか、原油価格の下落によるケミカルセグメントの減収も響き、売上高は計画を下回った。半面、為替差益の影響などを背景に、最終損益は計画を上振れて着地した。通期の業績見通しは上期の実績を反映し、売上高は1兆3400億円から1兆2700億円(前期比8.8%減)に予想を引き下げている。

■住友大阪セメント <5232>  4,272円  +292 円 (+7.3%)  本日終値
 8日に決算を発表。「上期経常を一転黒字に上方修正」が好感された。
 住友大阪セメント <5232> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は13.6億円の黒字(前年同期は27.9億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の17億円の赤字→2億円の黒字(前年同期は54.9億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。
  ⇒⇒住友大阪セメントの詳しい業績推移表を見る

■バンナムHD <7832>  3,399円  +226 円 (+7.1%)  本日終値
 8日に決算を発表。「上期経常を5%上方修正」が好感された。
 バンダイナムコホールディングス <7832> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.2%減の327億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて4-9月期(上期)の同利益を従来予想の620億円→650億円(前年同期は923億円)に4.8%上方修正し、減益率が32.9%減→29.6%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒バンナムHDの詳しい業績推移表を見る

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