ソフトバンクGは強弱観対立、4~6月期最終赤字も英アームのナスダック上場に期待
ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立のなか売り買いを交錯させ、7000円大台近辺の攻防が続いている。前日に発表された同社の24年3月期第1四半期(23年4~6月)決算は最終損益が4776億1600万円の赤字(前年同期は3兆1627億円の赤字)となった。これで3四半期連続の赤字となる。ただ、傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドは保有する上場企業の株価上昇が寄与して6四半期ぶりに黒字転換したことで、全体業績も赤字幅が縮小傾向にある。一方、同社の連結子会社である英半導体設計大手アームが9月にナスダック市場に上場する方向となったことが伝わっており、上場時の時価総額は日本円にして8兆円を上回り今年の世界最大のIPO案件となる見込みで、含み益拡大への期待が株価にポジティブ材料となっている。
出所:MINKABU PRESS
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