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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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7259 アイシン

東証P
1,614.5円
前日比
-5.5
-0.34%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.5 0.65 3.72 4.81
時価総額 13,062億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─EVの"核"は「ギガキャスト」&「イーアクスル」


「EVの“核”は『ギガキャスト』&『イーアクスル』」

●波乱相場こそ、攻めの姿勢が必要!

 株式市場はにわかに、荒れ模様の展開となっている。フィッチ・ショックに加え、日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正だ。もちろん、サマーバカンスとあって、市場参加者(先物トレーダー)が少ないことがある。株価は上下にブレやすい。しかし、常に波乱はチャンスとなる。ここは仕掛けの好機だろう。

 それに、インデックスの動きとは裏腹に個別物色機運は極めて旺盛である。イー・ガーディアン <6050> [東証P]、JVCケンウッド <6632> [東証P]、サンリオ <8136> [東証P]、内海造船 <7018> [東証S]、湖池屋 <2226> [東証S] 、UACJ <5741> [東証P]などが人気を集めている。株価は好材料を素直に反映している。

 フィッチ・レーティングスによる米国債格下げは2011年のスタンダード・アンド・プアーズ(現在のS&Pグローバル)の格下げ(今回と同様、最上位のトリプルAをダブルAプラスに)による混乱を想起したようだが、当時とは状況が違う。

 2011年はマーケットが動揺した。トリプルA格以外の債券を買えない機関投資家が存在したのだ。そこが米国債を売却し、金利上昇、株価暴落となったが、今回は比較的冷静である。格付け会社が指摘する米連邦債務上限問題は2025年1月まで効力が停止されている。フィッチの決定に対しては恣意的との声もある。

 一方、日銀の狙いは円安阻止と銀行救済だろう。為替については思惑と逆の結果(円安進行)となっているが、短期金利(マイナス0.1%)の水準を維持し、長期金利の1.0%までの上昇を容認している。利ザヤが拡大するのは間違いない。PBR1倍奪回作戦の三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]は狙える。

●トヨタ自動車、SUBARUが巻き返し図る!

 テーマ的には日系自動車メーカーのEV(電気自動車)戦略(巻き返し)に注目したい。中国勢、テスラ<TSLA>に大きく遅れを取ったが、エンジン車の実力は世界一だ。トヨタ自動車 <7203> [東証P]の今年1~6月の世界販売台数は4年連続首位だった。この実力を活用しEV市場に投入する。

 切り札は「ギガキャスト」だ。従来の86の部品・33工程を1部品・1工程に集約できる。すでに、テスラは採用している。アルミダイカストの一体成形はリョービ <5851> [東証P]が担当することになろう。

 SUBARU <7270> [東証P]は経営資源をEVに集中する方針という。2030年度にはEV比率を50%に引き上げる。トヨタ自動車との共同生産もあり得るという。2027年にはEVの米国生産を開始する。「ギガキャスト」は必要不可欠の生産設備だろう。ダイカスト大手のアーレスティ <5852> [東証P]はSUBARUが主要取引先である。

 EVには「イーアクスル(eアクスル)」が心臓部となる。これはモーターと動力を伝えるギア、電力をコントロールするインバータなどを組み合わせた駆動ユニットのこと。この分野ではニデック <6594> [東証P]が先行している。あとを三菱電機 <6503> [東証P]、デンソー <6902> [東証P]、アイシン <7259> [東証P]などが追う。

 アルミ原料は大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証P]がリョービに供給、溶解炉はエコム <6225> [名証M]の技術が優れている。省エネタイプだ。将来的には東証上場を目指している。

2023年8月4日 記

株探ニュース

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