貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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5401 日本製鉄

東証P
3,125.0円
前日比
+12.0
+0.39%
PTS
3,130円
23:46 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.5 0.60 5.12 14.67
時価総額 33,585億円
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来週の株式相場に向けて=YCC柔軟化の影響を探る展開、日銀の政策に理解の声も

 28日の株式市場は日銀金融政策決定会合での長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の柔軟化決定で乱高下する展開となった。日銀の決定後に、売り方の買い戻しで一度44円安まで値を戻した後、一気に売り直され853円安まで急落。その後、再び買い直され結局131円安で引けるというジェットコースターのような乱高下相場に見舞われた。

 アルゴリズム取引に基づく「先物主導の展開」(市場関係者)となった。なかでも関心を集めたのは「1.0%の指値オペの実施」という文言で、現在の上限0.5%は1%まで許容することとなった。この措置が、市場関係者のYCC撤廃に向けた思惑もかきたてたようだ。

 ただ、アナリストからは「結局、相場は値を戻し、さほど大きな下げとならなかった点が重要だ」との指摘も出ている。上限金利を0.25%から0.5%に引き上げた昨年12月には、イールドカーブに歪みが生じ、海外投資家からのYCCアタックと呼ばれる日本国債売りが発生していた。しかし、現在はその状況にはない。

 また、展望レポートでは24年度の消費者物価の見通しは1.9%と4月の2.0%から引き下げられている。市場からは「金融緩和継続のための措置という植田総裁の言葉も理解できないわけでもない」と評価する声も出ている。

 次回9月21~22日の日銀会合が注目され、来週の相場はYCC修正の影響を探ることになる。今回の修正は、長い目では金融政策正常化へ向けての一歩となる可能性があるものの、依然として世界経済やエネルギー価格などに左右されることになりそうだ。

 8月相場に入る来週は、日米決算発表と経済指標が注目される。米国では1日にキャタピラー<CAT>、スターバックス<SBUX>、3日にアップル<AAPL>とアマゾン<AMZN>の決算発表が予定されている。1日に米7月ISM製造業景況指数、4日に米7月雇用統計が発表される。

 国内では31日に村田製作所<6981>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、1日にトヨタ自動車<7203>、三井物産<8031>、2日に川崎汽船<9107>、イビデン<4062>、3日に任天堂<7974>、三菱商事<8058>、4日に日本製鉄<5401>、三菱重工業<7011>の決算発表が行われる。31日に東証グロース市場にLaboro.AI<5586>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは3万2000~3万3200円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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