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株価指数先物【寄り前】 日銀会合待ちで為替睨みの短期の商いが中心


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32500 -100 (-0.30%)
TOPIX先物 2275.0 -7.0 (-0.30%)
シカゴ日経平均先物 32530 -70
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。NYダウは13連騰で昨年2月以来、約1年半ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利上げを決めた。パウエルFRB議長は声明で、9月会合で再び利上げする可能性はあるものの、今後については会合ごとに決定していく方針を示しており、利上げペースは鈍化するとの見方が強まった。

 ダウ構成銘柄では予想を上回る決算を発表したボーイング<BA>が8%を超える上昇で指数を牽引。前日に決算を受けて時間外で売られていたマイクロソフト<MSFT>が3%超下落したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>やエヌビディア<NVDA>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、テスラ<TSLA>が下げ、ナスダックは3日ぶりに反落した。S&P500業種別指数は運輸、メディア、銀行が上昇した半面、ソフトウエア・サービス、半導体・同製造装置、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比70円安の3万2530円だった。日経225先物(9月限)は日中比30円安の3万2570円で寄り付き、その後はショート優勢のなかで下落幅を広げ、米国市場の取引開始直後には一時3万2390円まで売られた。FOMC通過後は米国市場の流れを受けてショートカバーが入り、終盤にかけて3万2630円とプラスに転じる場面も見られたものの、その直後に3万2440円まで軟化するなどリバウンドは強まらず、3万2500円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。FOMCは想定通りの内容であり、9月会合での利上げ打ち止めが期待されている。次は日銀の金融政策決定会合に市場の関心が集まることになる。植田和男日銀総裁は持続的・安定的な物価2%目標達成には「まだ距離がある」との認識を示しており、現在の金融緩和策を維持するとみられるが、市場では政策変更への思惑も根強い。1ドル=140円前半と足もとで円高に振れていることもあり、引き続き為替睨みの短期的な商いが中心になりそうだ。

 日経225先物は25日移動平均線に上値を抑えられるチャート形状を継続しており、下値はボリンジャーバンドの-1σが支持線として意識されている。FOMCが通過し、日銀会合を控えた持ち高調整に伴うショートカバーが入る可能性はあるが、3万2700円処まで低下してきた25日線を明確に上放れるまでは、ショートカバーを狙ったロングの動きは限られよう。反対にナイトセッションで3万2390円まで売られる場面も見られたことから、オプション権利行使価格の3万2500円~3万2750円から、3万2375円~3万2625円へと、レンジが若干切り下がる可能性も出てきた感はある。

 VIX指数は13.19に低下し、25日線を下回ってきた。リスク選好に向かわせることからショートは仕掛けづらく、狭いレンジながらも下値の堅さは意識されそうだ。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.28倍に低下した。足もとでは75日線を挟んで推移しているが、下向きで推移するボリンジャーバンドの-1σと-2σによるレンジ内での動きである。米ハイテク株の弱い値動きが目立つなか、ややNTショートに振れやすいだろう。

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