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市場は企業収益環境の悪化を過小評価している可能性=米国株

 米株式市場は上半期を好調に終えたが、収益環境の悪化を過小評価している可能性が高い。いまのところS&P500企業の第2四半期の業績見通しはネガティブな見方が優勢となっている。1株利益は第1四半期に続き減益が見込まれており、これは第3四半期まで続くと予想されているようだ。

 第2四半期の純利益は前年比約9%減と、パンデミック以降で最も落ち込むと予想されている。予想自体も下方修正されており、年初の時点では3%未満の減益予想だった。

 過去数カ月間、第2四半期から24年第1四半期にかけての予想は総じて下方修正されており、現在の株価はこれを完全に織り込んでいないことが示唆されている。アナリストは年初に第3四半期の1株利益は4%超の増益を予想していたが、現時点では1.1%の減少を予想しているようだ。

 あるアンケート調査では、回答者の55%が今回の決算シーズンは株価指数を押し下げると回答している。また、同数の回答者が更に多くの利益への警告が出されるだろうと回答。なお、回答者の28%が概ね安心できるものになるとし、16%がポジティブ・サプライズを期待しているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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