GameWith---23年5月期は2ケタ増収増益、全てのセグメントで売上高が増加
GameWith<6552>は12日、2023年5月期連結決算を発表した。売上高が前期比12.5%増の35.12億円、営業利益が同68.4%増の3.37億円、経常利益が同40.1%増の3.13億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同51.0%増の1.79億円となった。
メディア事業の売上高は前年同期比1.7%増の24.40億円、営業利益は同35.2%増の10.59億円となった。当年度においては、モバイルゲームの市場成長が以前と比較して鈍化している中、家庭用ゲームにおける大型タイトルが数多く発売されたこと等により、PV数が伸びた結果、ネットワーク広告収入が増加した。タイアップ広告については、後半にかけて新作タイトルのリリース減少や中国における新型コロナウイルス感染症の拡大が生じた結果、売上高にも影響を与えた一方で、有料攻略記事の拡販に注力し、直近で上昇傾向にある。また、既存領域であるメディア事業は、コスト効率化プロジェクトを並行して行った。これが功を奏し、コストに関しては、前年と比較して全体的に減少した。
eスポーツ・エンタメ事業の売上高は同42.2%増の8.70億円、営業損失は2.00億円(前年同期は1.89億円の損失)となった。主にゲーム実況動画配信者等のクリエイターマネジメントとeスポーツチームの運営を行っている。eスポーツについては、eスポーツチーム「DetonatioN FocusMe(以下、DetonatioN)」のVALORANT部門において、Riot Games, Inc.(米国)(以下、ライアットゲームズ)との長期的パートナーシップの締結を2022年9月に発表し、このパートナーシップ締結により、世界屈指の強豪30チームが集結するリーグへの参加が決定した。更にリーグ参加のみならず、ライアットゲームズからの1年単位の経済的支援や独自の限定インゲームコンテンツ/プロダクトのコラボレーション機会の提供、世界中のVALORANT月間アクティブプレイヤー1,500万人に向けてブランドコンテンツを提供可能になるなど、大きなメリットがある。DetonatioNにはすでに多くのスポンサーがついており、今後の収益の拡大が期待できるとしている。2023年1月には、グループ初の海外法人を韓国に設立し、拠点として活用している。当年度においては、パートナーシップによる支援金の計上だけでなく、スポンサー収入の増加やファン向けのグッズ販売の拡大等が売上高増加に貢献した。
その他の売上高は同85.3%増の2.00億円、営業損失は2.07億円(同0.42億円の損失)となった。当年度において、NFTゲーム「EGGRYPTO」はリリース3周年を迎え、アプリの累計ダウンロード数が150万を突破し、売上高も前年比で大きく成長している。光回線事業は、2022年3月のサービス開始後、プロモーションを積極的に実施してきた効果もあり、順調に申込者数を獲得している。また、2023年2月には、新たに上り下り最大10Gbpsの高速プランと専用回線を提供するシリーズ最高峰プランの提供を開始した。
2024年5月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.8%増の37.50億円、営業利益が同3.7%増の3.50億円、経常利益が同2.1%増の3.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.1%増の1.90億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ