<注目銘柄>=アニコムHD、最高益計画と株主還元強化で反騰シナリオ
アニコム ホールディングス<8715>の今期業績は最高益の計画で株主還元強化にも動いたが、全体相場に対し出遅れ感が否めず、反騰シナリオが見込まれる。
同社が手掛けるペット保険は参入企業が相次ぎ、競争環境は厳しさを増す。コロナ禍で発生したペット飼育特需が一巡するなか、動物病院における保険利用の拡大に伴って、保険料支払い負担が増す局面にもある。
それでもアニコムHDの24年3月期の売上高は前期比6.1%増の600億円、最終利益は同9.4%増の25億円と、ともに前期に続き過去最高を見込む。今期は保有契約数の着実な増加とコストの見直しに努める方針。動物病院事業をはじめ新規事業の成長に向けた施策も進めていく。
前期は機動的な資産運用が利益に貢献したとあって、株高が進む足もとでは含み益の実現による収益貢献も期待されるだろう。7~9月に上限200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.4%に相当)の自社株買いを実施する予定で、目先の株価の下支え要因となるとみられている。日足の一目均衡表で雲のねじれが発生した6月中旬以降、株価は反転機運を強めており、5月26日につけた年初来高値(660円)を上抜ければ、22年12月の高値731円を試す展開が視野に入ってくる。(碧)
出所:MINKABU PRESS
同社が手掛けるペット保険は参入企業が相次ぎ、競争環境は厳しさを増す。コロナ禍で発生したペット飼育特需が一巡するなか、動物病院における保険利用の拡大に伴って、保険料支払い負担が増す局面にもある。
それでもアニコムHDの24年3月期の売上高は前期比6.1%増の600億円、最終利益は同9.4%増の25億円と、ともに前期に続き過去最高を見込む。今期は保有契約数の着実な増加とコストの見直しに努める方針。動物病院事業をはじめ新規事業の成長に向けた施策も進めていく。
前期は機動的な資産運用が利益に貢献したとあって、株高が進む足もとでは含み益の実現による収益貢献も期待されるだろう。7~9月に上限200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.4%に相当)の自社株買いを実施する予定で、目先の株価の下支え要因となるとみられている。日足の一目均衡表で雲のねじれが発生した6月中旬以降、株価は反転機運を強めており、5月26日につけた年初来高値(660円)を上抜ければ、22年12月の高値731円を試す展開が視野に入ってくる。(碧)
出所:MINKABU PRESS