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FRBが本日の引け後ストレステストの結果公表=米国株

 FRBは本日の夕方に毎年恒例の大手銀の健全性チェック(ストレステスト)の結果を公表する。この結果を受けて銀行に対する必要な資本要件と、自社株買いや配当を通じた株主還元の可能額が決まる。もっとも、米大手銀は新たな混乱を乗り切るために十分な資本を有していることを示すことが期待されているようだ。

 FRBは毎年仮定のシナリオを変更する。例えば2020年のパンデミックによって引き起こされた実際の経済クラッシュは、FRBのシナリオよりも深刻だった。また、今年のテストはSVB破綻などの銀行危機前に考案されたシナリオで、金利上昇環境下の銀行のバランスシートへの影響をテストしておらず、代わりに深刻な景気後退の中で金利が低下することを想定している。議会からは批判も出ているようだ。

 今年のテストは、足元の実体経済が想定以上に健全であることから、例年よりも評価が難しいと予想されている。つまり、このテストでは失業率の急上昇や経済規模の縮小がより鋭く感じられることになる。例えば、昨年のストレステストでは、深刻な悪影響シナリオの下で失業率が5.8%ポイント上昇するシナリオを仮定していた。しかし、今回は過去1年間の雇用増加もあり、失業率が6.5%ポイント上昇に設定されている。その結果、銀行は2022年よりも若干多めの資本を確保するよう指示されるとも予想されているようだ。

 また、パンデミック時代のオフィス空室が長引く中、商業用不動産市場へのストレスが高まっている。さらに、大規模なトレーディング業務を行っている銀行は、世界的な市場ショックに対してもテストされ、一部の銀行は最大の取引先の破綻に対してもテストされる。

 FRBは今回初めて、最大かつ最も複雑な8つの大手銀に対して、もう1つの深刻な景気後退を想定した探索的市場ショックも実施した。この追加テストは銀行の自己資本要件には算入されないが、FRBは将来、複数の不利なシナリオの適用を検討できるようになる。バーFRB副議長(銀行監督担当)は先日、複数のシナリオを用いることで、銀行の弱点を発見するテストがより効果的になる可能性があると述べていた。

(NY時間10:56)
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ウェルズ・ファーゴ<WFC> 40.51(-0.41 -0.99%)
ゴールドマン<GS> 312.31(-1.14 -0.36%)
モルガン・スタンレー<MS> 83.92(-0.51 -0.60%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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