フォーバル Research Memo(6):2024年3月期は売上高62,000百万円、営業利益3,000百万円予想
■今後の見通し
フォーバル<8275>の2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.1%増の62,000百万円、営業利益が同22.8%増の3,000百万円、経常利益が同10.4%増の3,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.1%増の1,900百万円と、売上高・各利益ともに堅調に推移する増収増益予想である。
フォーバルビジネスグループでは、F-Japan戦略を梃子に地方を含めた全国の中小企業のGDX化を支援する方針である。顧客である中小・小規模企業は、在宅ワークやペーパーレス化、セキュリティ強化などさらなるデジタル化が求められている。同社としては、ストック型ビジネスであるアイコンサービス(及びその派生メニュー)を主力に顧客数増加及び平均単価向上に注力したい考えだ。また、中小・小規模企業のDX・GXを推進するアドバイザーの育成にも積極投資をする。フォーバルテレコムビジネスグループでは、上期に新電力サービスの仕入価格の上昇から利益水準の低下を余儀なくされたが、その後の料金体系を見直しを行い影響を回避できる体制となった。実質値上げに伴う解約も懸念されたが足元では抑制できており、2024年3月期は利益の回復を見込む。2024年3月期のフォーバルテレコムの営業利益予想は850百万円(前期比48.2%増)である。総合環境コンサルティングビジネスグループにおいては、住宅用・自家用の太陽光発電システムの需要復調やLED工場の生産性向上・仕入れ工夫などの取り組みの成果により、増収及び黒字化の予想である。また、期中に立ち上げる新サービス(環境関連スコアリングサービス)にも注目したい。その他事業では、アイテックなど勢いのある子会社が属しており、2024年3月期も成長と収益への貢献が期待できる。外部環境においては、中小企業のDX投資が堅調なのに加え、IT人材不足などは継続しており同社には追い風である。エネルギー価格の高騰・高止まりに関しては、マイナスの影響を受けない体制が確立し、むしろ環境ビジネスにおいてプラスに働く。以上により弊社では、4事業セグメントすべてにおいて、増収増益が期待でき、2024年3月期の全社業績目標は十分達成可能であると考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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提供:フィスコ