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話題株ピックアップ【夕刊】(3):三越伊勢丹、西松屋チェ、アドテスト

■三越伊勢丹 <3099>  1,488円  +12.5 円 (+0.9%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸。日本政府観光局が21日の取引終了後に発表した今年5月の訪日外客数(推計)は189万8900人となった。新型コロナウイルスの感染が広がる前の19年5月との比較では31.5%減だった。19年の同月と比べた減少率が前月(23年4月)は33.4%だったことを考慮すると、回復基調は継続しており、インバウンド需要による業績の押し上げ効果への期待が膨らんだようだ。高島屋<8233>やJ.フロント リテイリング<3086>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、松屋<8237>なども堅調に推移している。

■西松屋チェーン <7545>  1,720円  +5 円 (+0.3%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>は3日続伸。21日の取引終了後、6月度(20日締め)の既存店売上高が前年同月比0.6%増となったと発表した。2カ月連続で前年同月を上回っており、株価の支援材料となったようだ。全店売上高は同4.1%増だった。期間の後半に気温が上昇したことを受け、水着やビーチバッグなどプール用品や、夏物商品の売上高が大きく伸びた。レインブーツやレインコートも好調だった。同月度では新規に6店舗を出店し、2店舗を閉鎖した。

■アドバンテスト <6857>  18,530円  -1,365 円 (-6.9%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体セクターの主力株が総じて軟調。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って下値模索の動きを続けたほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.7%安と大きく水準を切り下げた。半導体最大手のインテル<INTC>が6%安と急落しており、これを受けて東京市場でもこれまで相場を牽引してきた半導体主力銘柄への利益確定の売りを誘発している。ただ、生成AI市場の拡大を背景としたサーバーやネットワーク機器に使われる半導体需要の強さは顕著で、日本国内でも半導体工場建設の動きが加速するなか、関連銘柄の下値では押し目買いの動きが観測される。

■コスモHD <5021>  3,957円  -139 円 (-3.4%)  本日終値
 コスモエネルギーホールディングス<5021>が後場下落に転じた。22日の株主総会で、同社の大株主となっているシティインデックスイレブンスなど旧村上ファンド系投資会社に対する「買収防衛策」が可決された。旧村上ファンド系の株主を除いて採決する「マジョリティ・オブ・マイノリティ(MOM)」と呼ばれる手法が取られた。買収防衛策は村上氏側以外の株主に新株予約権を割り当てるもの。この日は買収防衛策が可決されたことを嫌気する売りが膨らんだ。

■ソラスト <6197>  673円  -17 円 (-2.5%)  本日終値
 ソラスト<6197>が3日続落した。21日の取引終了後、5月の介護サービス利用状況について開示した。訪問介護の利用者数は1万4018人と、前年同月比で0.5%減少しており、株価の重荷となったようだ。一方、デイサービスの利用者数は同1.5%増の1万2127人。施設系サービスでは、月末時点の入居者数は同3.4%増の4204人となった。

■日本国土開発 <1887>  581円  -9 円 (-1.5%)  本日終値
 日本国土開発<1887>が3日続落した。21日の取引終了後、23年5月期の連結業績について、営業利益がこれまでの計画の90億円から44億円(前の期比44.7%減)に下振れて着地したようだと発表した。営業増益の予想から一転して減益となり、嫌気されたようだ。売上高は1710億円から1541億円(同21.5%増)に下振れたようだ。土木事業で大型工事の進行に遅れが発生したほか、当初見込んでいた工事の受注時期が今期以降にずれ込んだことなどが収益面で響いた。施工中の特定大型造成現場での是正工事により、追加原価の発生も見込んだことから、工事損失引当金を含む損失を計上。販売用不動産の売却による利益などがあったが補えなかった。

■テックファム <3625>  666円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 テックファームホールディングス<3625>急動意。システムの受託開発を手掛けるがモバイルソリューションで優位性を発揮、スマートフォン向けアプリで実績が高い。メタバースや生成AI分野の開発に力を入れており、ここ株式市場の有力テーマとなっている人工知能(AI)関連株の出遅れ妙味株として、上値を見込んだ投資マネーが集中した形だ。業績も前期で底が入り、23年6月期は営業損益が1億2000万円の黒字(前期は2億3700万円の赤字)を見込んでいる。

■イメージ・マジック <7793>  1,289円  +139 円 (+12.1%) 一時ストップ高   本日終値
 イメージ・マジック<7793>が後場に急伸した。この日、協働ロボットアームを手掛ける中国メーカーのCGXi(江蘇省)と、日本国内の販売総代理店契約を締結したと発表した。加えて、オンデマンドプリント業界向けの協働ロボットソリューションの開発と販売を開始するとしており、これを材料視した買いが入った。従来、ロボットアームを導入する場合、プロジェクトの導入期間として3カ月以上の時間を要し、金額も600万円を超えるケースが標準だったという。今回開発を進めるソリューションは、導入期間を最短2日、1台あたりの費用を300万円台からと短納期・低価格化を目指し、顧客の生産性向上につなげる。

■AIメカテック <6227>  2,042円  +159 円 (+8.4%) 一時ストップ高   本日終値
 AIメカテック<6227>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は21日、三次元実装及びファンアウト半導体パッケージ用「ウエハハンドリングシステム」の大口受注を獲得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社のウエハハンドリングシステムに対して中国の大手OSAT(パッケージングからテストまで請け負う製造業者)企業の評価が高く、今回の受注に至ったという。また現在、台湾や韓国などから多数の引き合いを受けており、高品質・高良品率へのニーズが高く、歩留り率向上を実現できる同社設備の採用が検討されているとしている。

■壽屋 <7809>  9,200円  +690 円 (+8.1%)  本日終値
 壽屋<7809>が高い。午前10時ごろ、新作ゲーム「フレームアームズ・ガール:ドリームスタジアム」を通信アプリ大手LINE(東京都新宿区)のWeb3ゲームプラットフォームでリリースすると発表。これが材料視された。今回リリースする新作ゲームは、寿屋のプラモデルシリーズ「フレームアームズ・ガール」を題材としたもの。LINEの米グループ会社が運営するWeb3ゲームプラットフォーム「GAME DOSI(ゲーム・ドシ)」で7月6日に配信を開始する。

●ストップ高銘柄
 オービーシステム <5576>  4,410円  +700 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 海帆 <3133>  748円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ソシオネクスト <6526>  22,720円  -5,000 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値
 プログリット <9560>  5,000円  -1,000 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 シーユーシー <9158>  3,900円  -700 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

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