ココナラ Research Memo(2):個人のスキルなどを商品化し、オンライン販売する「ココナラ」の開発・運営企業
■会社概要
1. 会社沿革
ココナラ<4176>は2012年1月に現 取締役会長の南 章行(みなみ あきゆき)氏が、個人をエンパワーメントするためのサービスを提供する目的で設立した。南氏は金融業界に従事する傍らで、個人のスキルをボランティア活動に生かすためのNPO法人の立ち上げに参画した経験から、これをビジネスとして展開していくことを決意して起業した。
2012年7月に、CtoCのマッチング型プラットフォーム「ココナラ」をリリースした。当初は「占い」などの相談・プライベート系が大半を占めていたが、徐々にWebサイト制作やWebデザインなど制作・ビジネス系のカテゴリが増え始め、現在では多岐にわたるスキルサービスが出品されている。2016年には新サービスとして弁護士と相談者をつなぐマッチング型プラットフォーム「ココナラ法律相談」をリリースした。2022年1月にベンチャー投資を行うココナラスキルパートナーズを子会社として設立し、2022年8月期から連結決算を開始した。直近では2023年1月に、ITフリーランス向け業務委託案件の紹介サービス「ココナラエージェント」をリリースした。
経営体制は、会長の南氏と現 代表取締役社長CEOの鈴木 歩(すずき あゆむ)氏の2名が中心となって会社をけん引している。鈴木氏は、リクルートホールディングス<6098>出身で2016年に同社にCOOとして参画し、その後の事業戦略などを立案・指揮してきた人物で、2020年9月に代表取締役社長CEOに就任した。現在は、南氏が会社のコーポレート側を担当し、鈴木氏がビジネス側の意思決定を行っている。また、ココナラスキルパートナーズについては、南氏が金融業界で培ってきた経験やネットワークを生かして陣頭指揮を執っている。
なお同社は、ビジョンとして「一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる」、ミッションとして「個人の知識・スキル・経験を可視化し、必要とする全ての人に結びつけ、個人をエンパワーメントするプラットフォームを提供する」を掲げている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《AS》
提供:フィスコ