天昇電気工業---23年3月期は2ケタ増収・大幅増益、日本及び中国の成形関連事業が堅調に推移
天昇電気工業<6776>は15日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比22.9%増の238.99億円、営業利益が同167.8%増の6.04億円、経常利益が同111.8%増の7.52億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同148.7%増の6.12億円となった。
日本成形関連事業の売上高は前期比18.9%増の192.90億円、セグメント利益は4.23億円(前期は0.70億円の損失)となった。納入先である自動車メーカーの完成車工場で操業停止や減産が引き続き実施されているものの、ウィズコロナ下で各種政策の効果もあり、生産量は回復傾向にある。
中国成形関連事業の売上高は前期比51.1%増の7.29億円、セグメント利益は同119.1%増の0.71億円となった。主要顧客からの受注が大幅に増加したことに加え、利益率の高い製品の受注も好調に推移した。
アメリカ成形関連事業の売上高は前期比46.0%増の35.92億円、セグメント損失は1.32億円(前期は0.36億円の利益)となった。半導体の供給不足は続いているものの、家電等の生産量は回復傾向にある。一方で、メキシコ第二工場新設に伴う先行経費を計上しており、コストは増加した。
不動産関連事業の売上高は前期比0.2%減の2.87億円、セグメント利益は同2.7%増の2.33億円となった。相模原市の土地・建物、二本松市所在の土地から構成されている。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比17.1%増の280.00億円、営業利益が同32.2%増の8.00億円、経常利益が同0.3%減の7.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20.0%減の5.00億円を見込んでいる。
《YI》
提供:フィスコ