利益成長【青天井】銘柄リスト〔第2弾〕 30社選出 <成長株特集>
本特集では、4日に配信した「利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕 24社選出」に続き、5月2日から11日までの期間に発表された決算の中から、直近3ヵ月の23年1-3月期に過去最高益を更新し、かつ通期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している30社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、静岡ガス <9543> [東証P]。1-3月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比4.4倍の143億円に膨らみ、実に55四半期ぶりとなる最高益更新を果たした。ガス販売量は減少したものの、原料価格の高騰分を反映させる原料費調整制度でガスの販売単価が上昇したことが収益を押し上げた。第1四半期実績だけで、通期計画の141億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
2位のテクマトリックス <3762> [東証P]は事業統合したPSPの医用画像管理システムの収益が大きく伸び、1-3月期(第4四半期)の税引き前利益は22.5億円と過去最高だった前年同期を71.9%も上回って着地。併せて発表した24年3月期の同利益は前期比4.4%増の52.9億円と3期連続で最高益を更新する見通しだ。これを受けて、10日の株価は年初来高値1885円まで上値を伸ばす場面があった。
3位に入ったニーズウェル <3992> [東証P]の1-3月期(第2四半期)は、主力の業務系システム開発で金融系マイグレーション案件などの受注が拡大したほか、電子帳簿保存法やインボイス制度の開始を追い風に経費管理クラウド向けソリューションも大きく伸び、2四半期連続で最高益更新を達成した。併せて、5月末時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことも好感され、株価は急騰し上場来高値に急浮上している。
4位にリスト入りしたOATアグリオ <4979> [東証P]の1-3月期(第1四半期)は、国内で主力の殺虫剤「オンコル」や「オリオン」の販売が好調だったほか、海外では天然・食品添加物由来の殺ダニ剤「サフオイル」などが大きく伸びた。また、バイオスティミュラントを手掛ける欧州関連会社の業績拡大に加え、為替の円安効果も利益を押し上げた。第1四半期業績の好調を踏まえ、減益予想だった23年12月期通期の経常利益を一転して最高益見通しに上方修正し、配当も増額修正した。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<9543> 静ガス 75.7 14374 8180 16.5 14160 12152 9.3
<3762> テクマト 71.9 2259 1314 4.4 5290 5066 23.1 *
<3992> ニーズウェル 43.4 357 249 40.7 1019 724 19.1
<4979> OATアグリ 35.5 2511 1853 19.6 4050 3385 6.6
<6841> 横河電 31.0 21809 16645 0.8 49000 48608 14.8
<3289> 東急不HD 30.6 45043 34501 0.9 100500 99558 8.5
<4680> ラウンドワン 27.4 7874 6180 19.9 20010 16690 14.6
<2700> 木徳神糧 25.8 688 547 6.7 1680 1574 6.5
<4674> クレスコ 24.5 1933 1553 4.6 5370 5135 11.3
<4051> GMO-FG 24.5 351 282 36.6 1018 745 146
<9074> 日石輸 22.6 797 650 5.9 1900 1794 7.4
<7849> スターツ出版 22.4 622 508 5.9 1800 1699 14.7
<6381> アネスト岩田 21.3 2191 1807 0.8 7100 7043 9.6
<4414> フレクト 21.1 115 95 115 547 255 23.0
<3679> じげん 21.0 1348 1114 26.2 5300 4199 17.7 *
<2705> 大戸屋HD 19.6 324 271 77.9 1391 782 26.6
<2335> キューブシス 19.2 527 442 10.5 1635 1480 16.7
<3901> Mラインズ 18.5 525 443 17.1 1900 1622 23.4
<3772> ウェルス 17.4 5640 4805 41.1 7500 5317 6.5
<7994> オカムラ 15.6 9464 8186 13.6 21500 18924 11.0
<1879> 新日本建 14.6 7403 6459 0.4 17300 17225 5.2
<9908> Denkei 12.5 1410 1253 2.6 4100 3996 7.5
<4012> アクシス 12.2 202 180 10.8 649 586 11.8
<3852> サイバーコム 12.1 508 453 10.7 1200 1084 15.5
<4088> エアウォータ 11.6 19918 17848 9.0 70000 64230 9.4 *
<9532> 大ガス 11.3 82469 74103 17.8 159000 134986 8.0
<6707> サンケン 11.2 9915 8914 32.2 36000 27229 19.1
<9749> 富士ソフト 11.1 6050 5446 5.7 20300 19205 21.8
<6200> インソース 10.9 1034 932 11.2 3720 3346 42.8
<7187> ジェイリース 10.8 675 609 4.3 2570 2465 10.9
※2022年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している30社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、静岡ガス <9543> [東証P]。1-3月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比4.4倍の143億円に膨らみ、実に55四半期ぶりとなる最高益更新を果たした。ガス販売量は減少したものの、原料価格の高騰分を反映させる原料費調整制度でガスの販売単価が上昇したことが収益を押し上げた。第1四半期実績だけで、通期計画の141億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
2位のテクマトリックス <3762> [東証P]は事業統合したPSPの医用画像管理システムの収益が大きく伸び、1-3月期(第4四半期)の税引き前利益は22.5億円と過去最高だった前年同期を71.9%も上回って着地。併せて発表した24年3月期の同利益は前期比4.4%増の52.9億円と3期連続で最高益を更新する見通しだ。これを受けて、10日の株価は年初来高値1885円まで上値を伸ばす場面があった。
3位に入ったニーズウェル <3992> [東証P]の1-3月期(第2四半期)は、主力の業務系システム開発で金融系マイグレーション案件などの受注が拡大したほか、電子帳簿保存法やインボイス制度の開始を追い風に経費管理クラウド向けソリューションも大きく伸び、2四半期連続で最高益更新を達成した。併せて、5月末時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことも好感され、株価は急騰し上場来高値に急浮上している。
4位にリスト入りしたOATアグリオ <4979> [東証P]の1-3月期(第1四半期)は、国内で主力の殺虫剤「オンコル」や「オリオン」の販売が好調だったほか、海外では天然・食品添加物由来の殺ダニ剤「サフオイル」などが大きく伸びた。また、バイオスティミュラントを手掛ける欧州関連会社の業績拡大に加え、為替の円安効果も利益を押し上げた。第1四半期業績の好調を踏まえ、減益予想だった23年12月期通期の経常利益を一転して最高益見通しに上方修正し、配当も増額修正した。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<9543> 静ガス 75.7 14374 8180 16.5 14160 12152 9.3
<3762> テクマト 71.9 2259 1314 4.4 5290 5066 23.1 *
<3992> ニーズウェル 43.4 357 249 40.7 1019 724 19.1
<4979> OATアグリ 35.5 2511 1853 19.6 4050 3385 6.6
<6841> 横河電 31.0 21809 16645 0.8 49000 48608 14.8
<3289> 東急不HD 30.6 45043 34501 0.9 100500 99558 8.5
<4680> ラウンドワン 27.4 7874 6180 19.9 20010 16690 14.6
<2700> 木徳神糧 25.8 688 547 6.7 1680 1574 6.5
<4674> クレスコ 24.5 1933 1553 4.6 5370 5135 11.3
<4051> GMO-FG 24.5 351 282 36.6 1018 745 146
<9074> 日石輸 22.6 797 650 5.9 1900 1794 7.4
<7849> スターツ出版 22.4 622 508 5.9 1800 1699 14.7
<6381> アネスト岩田 21.3 2191 1807 0.8 7100 7043 9.6
<4414> フレクト 21.1 115 95 115 547 255 23.0
<3679> じげん 21.0 1348 1114 26.2 5300 4199 17.7 *
<2705> 大戸屋HD 19.6 324 271 77.9 1391 782 26.6
<2335> キューブシス 19.2 527 442 10.5 1635 1480 16.7
<3901> Mラインズ 18.5 525 443 17.1 1900 1622 23.4
<3772> ウェルス 17.4 5640 4805 41.1 7500 5317 6.5
<7994> オカムラ 15.6 9464 8186 13.6 21500 18924 11.0
<1879> 新日本建 14.6 7403 6459 0.4 17300 17225 5.2
<9908> Denkei 12.5 1410 1253 2.6 4100 3996 7.5
<4012> アクシス 12.2 202 180 10.8 649 586 11.8
<3852> サイバーコム 12.1 508 453 10.7 1200 1084 15.5
<4088> エアウォータ 11.6 19918 17848 9.0 70000 64230 9.4 *
<9532> 大ガス 11.3 82469 74103 17.8 159000 134986 8.0
<6707> サンケン 11.2 9915 8914 32.2 36000 27229 19.1
<9749> 富士ソフト 11.1 6050 5446 5.7 20300 19205 21.8
<6200> インソース 10.9 1034 932 11.2 3720 3346 42.8
<7187> ジェイリース 10.8 675 609 4.3 2570 2465 10.9
※2022年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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