ダウ平均は小反落 JPモルガンがファースト・リパブリックを買収=米国株概況
NY株式1日(NY時間16:21)
ダウ平均 34051.70(-46.46 -0.14%)
S&P500 4167.87(-1.61 -0.04%)
ナスダック 12212.60(-13.98 -0.11%)
CME日経平均先物 29340(大証終比:+180 +0.61%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小反落。JPモルガン<JPM>が経営難に陥っている米地銀のファースト・リパブリック<FRC>を買収した。米連邦預金保険公社(FDIC)が実施した緊急入札にJPモルガンが落札した。JPモルガンは、ファースト・リパブリックの1039億ドル相当の預金すべてを引き受け、2291億ドル規模の資産の大半を取得する。預金のうち300億ドルは大手銀が3月に救済目的で注入したものが、JPモルガンはこの300億ドルは返還すると約束。
市場からは「これで不確実性の一部が取り除かれた。預金者が引き継がれるという合意であり、そこにはある種の保証がある。これは市場にとって重要なことだ」と歓迎の声も聞かれる。なお、本日のファースト・リパブリック<FRC>株は取引中断となった。
先週から大手IT・ハイテク株の決算が公表され、事前予想が大きく下方修正されていたこともあり、市場はポジティブな反応を示している。米株式市場も堅調に推移し、4月のダウ平均は月間で2.5%の上昇し、1月以来の月間最高値を記録。
これまでのところ、S&P500企業の半数強が決算を発表し、79%以上が利益を約72%が売上高と利益それぞれの予想を上回った。いまのところ第1四半期は3.7%の減益に留まると見込まれている、3月末の予想では6.7%減だった。
今週もファイザー<PFE>やAMD<AMD>、そして、4日にはアップル<AAPL>が予定されている。
そして、今週はFOMCが予定。市場もそれを通過までは方向感のない展開も想定されそうだ。0.25%ポイントの利上げは確実視されているものの、パウエルFRB議長が利上げ停止の可能性を強調するかどうかが注目される。しかし、足元の経済指標からは、その可能性は低そうだ。市場の弱気なストラテジストからは、米株式市場はFOMCにネガティブな反応も警戒されるとの指摘も出ている。日本時間の4日未明に発表。
眼疾患のバイオ医薬品を手掛けるアイヴェリック・バイオ<ISEE>が大幅高。日本のアステラス製薬<4503>が約59億ドル(約8046億円)で全株を取得することで合意した。
英サッカークラブのマンチェスター・ユナイテッド<MANU>が下落。同クラブの売却を巡り、先週末に入札の期限を迎え、オーナーのグレイザー家の決断が迫る中、きょうの同社株は下落。
データベース管理のテラデータ<TDC>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を62ドルとした。先週末終値よりも60%高い水準。
クルーズのノルウェージャン・クルーズライン<NCLH>が決算を受け上昇。ガイダンスも公表し、第2四半期の1株利益は黒字回復を見込んでいるほか、通期の1株利益の見通しを上方修正した。
半導体のオン・セミコンダクター<ON>が決算を受け続伸。自動車や産業向けの需要が堅調だった。
JPモルガン<JPM> 141.20(+2.96 +2.14%)
ファースト・リパブリック<FRC> 取引中断
アイヴェリック<ISEE> 38.05(+5.16 +15.69%)
マンチェスター・ユナイテッド<MANU> 19.14(-0.91 -4.54%)
テラデータ<TDC> 41.04(+2.33 +6.02%)
ノルウェージャン<NCLH> 14.54(+1.19 +8.91%)
オン・セミコンダクター<ON> 78.33(+6.37 +8.85%)
アップル<AAPL> 169.59(-0.09 -0.05%)
マイクロソフト<MSFT> 305.56(-1.70 -0.55%)
アマゾン<AMZN> 102.05(-3.40 -3.22%)
アルファベットC<GOOG> 107.71(-0.51 -0.47%)
テスラ<TSLA> 161.83(-2.48 -1.51%)
メタ・プラットフォームズ<META> 243.18(+2.86 +1.19%)
AMD<AMD> 89.69(+0.32 +0.36%)
エヌビディア<NVDA> 289.10(+11.61 +4.18%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34051.70(-46.46 -0.14%)
S&P500 4167.87(-1.61 -0.04%)
ナスダック 12212.60(-13.98 -0.11%)
CME日経平均先物 29340(大証終比:+180 +0.61%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小反落。JPモルガン<JPM>が経営難に陥っている米地銀のファースト・リパブリック<FRC>を買収した。米連邦預金保険公社(FDIC)が実施した緊急入札にJPモルガンが落札した。JPモルガンは、ファースト・リパブリックの1039億ドル相当の預金すべてを引き受け、2291億ドル規模の資産の大半を取得する。預金のうち300億ドルは大手銀が3月に救済目的で注入したものが、JPモルガンはこの300億ドルは返還すると約束。
市場からは「これで不確実性の一部が取り除かれた。預金者が引き継がれるという合意であり、そこにはある種の保証がある。これは市場にとって重要なことだ」と歓迎の声も聞かれる。なお、本日のファースト・リパブリック<FRC>株は取引中断となった。
先週から大手IT・ハイテク株の決算が公表され、事前予想が大きく下方修正されていたこともあり、市場はポジティブな反応を示している。米株式市場も堅調に推移し、4月のダウ平均は月間で2.5%の上昇し、1月以来の月間最高値を記録。
これまでのところ、S&P500企業の半数強が決算を発表し、79%以上が利益を約72%が売上高と利益それぞれの予想を上回った。いまのところ第1四半期は3.7%の減益に留まると見込まれている、3月末の予想では6.7%減だった。
今週もファイザー<PFE>やAMD<AMD>、そして、4日にはアップル<AAPL>が予定されている。
そして、今週はFOMCが予定。市場もそれを通過までは方向感のない展開も想定されそうだ。0.25%ポイントの利上げは確実視されているものの、パウエルFRB議長が利上げ停止の可能性を強調するかどうかが注目される。しかし、足元の経済指標からは、その可能性は低そうだ。市場の弱気なストラテジストからは、米株式市場はFOMCにネガティブな反応も警戒されるとの指摘も出ている。日本時間の4日未明に発表。
眼疾患のバイオ医薬品を手掛けるアイヴェリック・バイオ<ISEE>が大幅高。日本のアステラス製薬<4503>が約59億ドル(約8046億円)で全株を取得することで合意した。
英サッカークラブのマンチェスター・ユナイテッド<MANU>が下落。同クラブの売却を巡り、先週末に入札の期限を迎え、オーナーのグレイザー家の決断が迫る中、きょうの同社株は下落。
データベース管理のテラデータ<TDC>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を62ドルとした。先週末終値よりも60%高い水準。
クルーズのノルウェージャン・クルーズライン<NCLH>が決算を受け上昇。ガイダンスも公表し、第2四半期の1株利益は黒字回復を見込んでいるほか、通期の1株利益の見通しを上方修正した。
半導体のオン・セミコンダクター<ON>が決算を受け続伸。自動車や産業向けの需要が堅調だった。
JPモルガン<JPM> 141.20(+2.96 +2.14%)
ファースト・リパブリック<FRC> 取引中断
アイヴェリック<ISEE> 38.05(+5.16 +15.69%)
マンチェスター・ユナイテッド<MANU> 19.14(-0.91 -4.54%)
テラデータ<TDC> 41.04(+2.33 +6.02%)
ノルウェージャン<NCLH> 14.54(+1.19 +8.91%)
オン・セミコンダクター<ON> 78.33(+6.37 +8.85%)
アップル<AAPL> 169.59(-0.09 -0.05%)
マイクロソフト<MSFT> 305.56(-1.70 -0.55%)
アマゾン<AMZN> 102.05(-3.40 -3.22%)
アルファベットC<GOOG> 107.71(-0.51 -0.47%)
テスラ<TSLA> 161.83(-2.48 -1.51%)
メタ・プラットフォームズ<META> 243.18(+2.86 +1.19%)
AMD<AMD> 89.69(+0.32 +0.36%)
エヌビディア<NVDA> 289.10(+11.61 +4.18%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美