信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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4691 ワシントンホテル

東証S
775円
前日比
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.9 1.14 1.94
時価総額 94.3億円
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明日の株式相場に向けて=半導体株安吹き飛ばすインバウンド人気

 週明け24日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比29円高の2万8593円と反発。半導体セクターへの逆風止まぬなか、全体株価は底堅さが光っている。売買代金は低調だが、個別株の物色意欲は旺盛。大立ち回りを演じているのは中小型株の一群だ。

 インバウンド 関連の人気が本格化してきた。直近22日土曜日にアップされた株探トップ特集(甦る「インバウンド特需」)で紹介されている銘柄では、順張り対象のtripla<5136>が青空圏突入を目前としているが、一方で株価がドン底に売り込まれていたスカイマーク<9204>も7%高でテイクオフの兆候をみせている。業績悪をネタに、貸株調達による空売りなどで下値模索を続けていた銘柄の逆張り作戦が功を奏している。スカイマークはANAホールディングス<9202>が業績上方修正で上昇した連想買いが波及したという解釈だが、材料の出たANAHDの方は3.7%高に過ぎない。いうまでもなく時価総額と株価の位置がパフォーマンスの差を生んでいる。

 また、空運セクターは銘柄数がわずかだが、電鉄株はJR各社を筆頭に私鉄株だけでも10社以上あり、きょうはほぼ全面高様相で壮観といえる。百貨店株もこれまでは厳しい収益環境が意識されてきたものの、インバウンド特需の復活はまさに天恵であり、ここにきて一段と株価見直しが進んでいる。

 目先的に今週はゴールデンウィーク(GW)が接近し、リオープン関連という切り口でも消費周辺株を攻めるグッドタイミングといってよい。もちろん、期間限定の一過性人気で終わるということもない。GW通過後は5月中旬に発表される4月の訪日外国人観光客数、そして次は5月の訪日客数、更に6月の訪日客数と、毎月その発表内容が“コロナ前”と同様にマーケットの耳目を集める材料提供の場となっていく。参戦する際には人気化した時の波に乗るデイトレードか、もしくはいったん波が引いた後の安いところを拾い、次の波を待つというスイングトレードの2つの手法がある。基本、材料が出現した場合を除き急騰が続くケースは稀なので、上げ潮であっても需給の波をよく見極めることが肝要だ。

 「インバウンド関連は訪日客数が伸びても出尽くし感がないというのが大きい」(中堅証券ストラテジスト)という指摘もある。何と言っても日本に訪れる中国人観光客はまだピーク時の1割に過ぎないのである。コト消費も含め爆食と形容される中国消費熱が日本に押し寄せてくるのはもう少し先、“爆需つかみ取り”が始まるのはこれからだ。人員不足などの問題で供給する側が需要に対応できず、収益機会を逃すというケースも当然出てくるが、それはそれで人材派遣や各種代行サービスを手掛ける企業に恩恵が及ぶ。要は巨大なパイをどう配分するかという問題であり、新たなビジネスニーズが関連企業を潤し、株式市場でもそれを起爆材料に株価を動意させる銘柄が相次ぐことになりそうだ。

 足もとで盛り上がっているのがホテル 関連。需要と供給のバランスで宿泊料金の高騰が取り沙汰されている。国民目線では由々しき事態でも、海外目線では「日本は物価が安い」という印象に変化はない。モノ消費よりもコト消費の高騰の方がハードルは高い面があるが、訪日客はこれを軽くクリアしてくる。ホテル関連株の人気は伸びしろが大きい。

 ワシントンホテル<4691>がきょうは一時110円高と値を飛ばし1000円大台に乗せ、2020年2月以来約3年ぶりの高値圏に浮上した。京都ホテル<9723>も昨年10月高値840円奪回が視界に入っている。これ以外にホテル関連でマークしたいのは共立メンテナンス<9616>や、穴株として三重交通グループホールディングス<3232>、明治海運<9115>、コスモスイニシア<8844>が挙げられる。このほか、ホテル関連以外では、「フグ料理」のインバウンド顧客が大幅増加傾向にある関門海<3372>が面白い存在だ。

 あすのスケジュールでは、3月の企業向けサービス価格指数、3月の外食売上高、3月の全国スーパー売上高、3月の全国百貨店売上高、4月の月例経済報告など。なお、東証グロース市場にレオス・キャピタルワークス<7330>が新規上場する。海外では1~3月の韓国GDP、2月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、3月の米新築住宅販売件数、4月の米消費者信頼感指数など。なお、海外主要企業の決算ではマイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOGL>、マクドナルド<MCD>などが予定されている。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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