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【市況】【↑】日経平均 大引け| 小反発、決算発表本格化を控え上値は重い (4月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28631.78
高値  28680.65(10:18)
安値  28567.24(14:48)
大引け 28593.52(前日比 +29.15 、 +0.10% )

売買高  8億2685万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆0507億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小反発、終始プラス圏の推移も上値重い
 2.米株市場はもみ合い展開、FRBの金融引き締め警戒続く
 3.今週から本格化する企業の決算発表前に模様眺めムード
 4.今週末の日銀決定会合前に様子見、全体売買代金は低調
 5.半導体関連株の下落目立つ、全体相場への影響は限定的

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比22ドル高と4日ぶりに小幅に反発した。大手ハイテク企業の決算発表を控え様子見姿勢も、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>が上昇し指数を押し上げた。

 週明けの東京市場では、売り買い交錯もやや買いの勢いが勝り、日経平均株価は終始プラス圏で推移した。ただ、上値は重く大引けは小幅な上昇にとどまっている。

 24日の東京市場は、総じてリスク選好の地合いではあったが、上値を積極的に買い進む動きも見られなかった。前週末の米国株市場では発表された4月の米製造業PMIが市場コンセンサスを上回り、好不況の分水嶺とされる50を上回ったことで、米景気失速に対する懸念は後退し市場センチメントも改善した。一方、FRBの金融引き締め策長期化への警戒感も拭えず、マイナス圏で推移する場面もあった。米株市場の動きを引き継いで東京市場でも今一つ方向感がつかめない状況にある。今週から本格化する国内企業の決算発表や、週末の日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、様子見ムードが拭えない。プライム市場の売買代金も2兆円台をかろうじて上回ったが4月10日以来の低水準だった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、楽天銀行<5838>も値を上げた。任天堂<7974>も高い。ANAホールディングス<9202>が上昇し、ニデック<6594>、日立製作所<6501>なども買われた。メルカリ<4385>が上値を伸ばした。DDホールディングス<3073>、ひらまつ<2764>が急騰したほか、東名<4439>も大幅高となった。藤田観光<9722>も値を飛ばしている。オーバル<7727>、サムコ<6387>なども物色人気に。
 半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の下げが目立つ。日本郵船<9101>、商船三井<9104>なども下値を探る展開に。リクルートホールディングス<6098>も軟調。合同製鐵<5410>や東京製鐵<5423>など電炉株が大きく売られたほか、リソー教育<4714>も下落。メディアドゥ<3678>も大幅安。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、中外薬 <4519>、第一三共 <4568>、テルモ <4543>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約42円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、信越化 <4063>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約73円。

 東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)医薬品、(4)その他製品、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)証券商品先物、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△nms <2162> [東証S]
 新たな中期経営計画の発表を材料視。
△DDHD <3073> [東証P]
 26年2月期営業益が前期比6倍化目指す中計発表。
△ミタチ産業 <3321> [東証S]
 23年5月期期末配当予想を増額修正。
△トリプラ <5136> [東証G]
 ホテル向け予約サイトシステムなどに追い風。
△東自機 <6360> [東証S]
 海外特定顧客向け受注が大幅増で23年3月期業績は計画上振れ。
△神戸天然物化 <6568> [東証G]
 前期業績の計画上振れ着地見込みを好感。
△インバウT <7031> [東証G]
 多言語対応コールセンターにインバウンド特需。
△グッドパッチ <7351> [東証G]
 サイバー <4751> [東証P]との資本・業務提携発表。
△レッティ <7356> [東証G]
 訪日台湾人旅行者向けにインバウンド施策を展開。
△東京衡機 <7719> [東証S]
 理研発ベンチャー企業と業務提携。

▼リソー教育 <4714> [東証P]
 配当方針変更に伴い今期は前期比減配に。
▼東京製鉄 <5423> [東証P]
 24年3月期の最終減益計画を嫌気。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)DDHD <3073>、(2)ひらまつ <2764>、(3)東名 <4439>、(4)エスクリ <2196>、(5)パンチ <6165>、(6)藤田観 <9722>、(7)オーバル <7727>、(8)USENHD <9418>、(9)サムコ <6387>、(10)トレファク <3093>。
 値下がり率上位10傑は(1)合同鉄 <5410>、(2)東京製鉄 <5423>、(3)メディアドゥ <3678>、(4)リソー教育 <4714>、(5)川崎汽 <9107>、(6)Jテック・C <3446>、(7)トランザク <7818>、(8)中山鋼 <5408>、(9)トランシティ <9310>、(10)SHIFT <3697>。

【大引け】

 日経平均は前日比29.15円(0.10%)高の2万8593.52円。TOPIXは前日比2.28(0.11%)高の2037.34。出来高は概算で8億2685万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1135、値下がり銘柄数は614となった。東証マザーズ指数は753.82ポイント(0.94ポイント高)。

[2023年4月24日]


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