本日の注目個別銘柄:ダイハツデイ、ディスコ、仁丹など
<6023> ダイハツデイ 660 +87
ストップ高。前日に23年3月期業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の30億円から36億円、前期比72.1%増に引き上げ、主に海外分野において、メンテナンス関連の需要が想定以上に好調だったもよう。また、配当性向30%をめどとするように配当方針を変更すると発表、それにつれて、年間配当金を従来計画の15円から28円にまで引き上げるとしている。
<6146> ディスコ 16640 +2050
大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表。営業利益は1104億円で前期比20.7%増となり、市場予想は上振れたものの、先に個別売上高速報を発表しており、大きなサプライズはないもよう。また、4-6月期見通しは前年同期比24%減の165億円とし、190億円程度のコンセンサスを下回っているが、為替前提が保守的で、ネガティブな反応も乏しい。こうしたなか、4-6月期の消耗品売上の底打ち見通しなどがポジティブ視される形に。
<4524> 仁丹 2168 +170
一時ストップ高。前日に23年3月期業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.8億円から5.6億円、前期比87.3%増に引き上げ、ジェネリック医薬品分野で販売を開始した高脂血症用剤の販売が想定以上に好調だったほか、価格改定効果なども寄与したもよう。上振れ期待は高かったとみられるが、修正幅の大きさがポジティブなインパクトに。また、年間配当金も従来計画の37.5円から40円に引き上げ。
<5838> 楽天銀行 1930本日新規上場、公開価格1400円を32.6%上回る初値1856円をつけ、寄り付き後も上値追いの動きが優勢に。楽天グループ子会社のネット銀行であり、22年12月末現在の口座数は1338万口座、預金量は8.8兆円となっている。大型IPOのため需給妙味などは高まりにくかったとみられるが、先にスタンダード市場に新規公開の住信SBIネット銀行が上場後に大きく上昇していることなどが刺激ともなり、想定以上の好スタートとなる形に。
<6055> Jマテリアル 2156 +107
大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2790円でカバレッジを開始している。25年3月期に売上・利益成長の再加速を予想しており、当面は高めのバリュエーションが許容されると指摘している。多くの半導体関連プロジェクトが数年以内に竣工・稼働を迎える予定であり、同社にとってはイニシャル部門・オペレーション部門の双方で需要の取り込みが期待できると評価しているもよう。
<3038> 神戸物産 3905 +165
大幅反発。前日に3月の月次動向を発表している。営業利益は前年同月比8%増の22億円。直轄エリアの既存店出荷高は同3.2%増などとなっている。販売管理費は増加しているものの、売上総利益率は前年同月比0.5pt増の9.9%となり、8カ月ぶりの前年同月比改善となる形に。今後の収益回復基調入りを期待する流れへとつながっているようだ。価格改定効果や為替の悪影響一巡などが背景とみられる。
<3965> CAP 683 +28
大幅続伸で一時ストップ高。前日に上半期収益予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の0.7億円から1.7億円に引き上げ、前年同期は1.8億円の赤字であった。生命保険会社において凍結されていた新商品投入、ライフプラン再構築プロジェクトなどが本格的に始動したほか、銀行・証券会社においてAPI提供による使用料課金も拡大したもよう。第1四半期の状況から見ても、収益改善は想定以上と捉えられている。
<3810> サイバーS 741 -150
ストップ安比例配分。完全新作サンドボックスゲーム「テラビット」のPC/Steam版を前日にリリースしているが、材料出尽くし感が強まる展開になっているもよう。制作者に収益が還元される「Create to Earn」という独自のゲームモデルとして、足元では期待感が先行し、前日も大幅高となっていた。なお、子会社ブルームズがナスダック上場を目的にケイマン法人を設立したとも前日に発表している。
<3004> 神栄 1041 +150
ストップ高比例配分。前引け後に23年3月期業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の11.3億円から13.8億円、前期比90.7%増にまで引き上げ。販売価格の調整による利益率の回復が想定以上に進んだもよう。第3四半期まででは前年同期比40.1%増で推移していたため、増益率は一段と拡大の方向に。また、年間配当金も従来計画の30円から40円に引き上げている。
<8035> 東エレク 15590 +195
大幅続伸。本日は同社など半導体製造装置関連銘柄が強い動きとなっている。前日の米国市場では、決算発表を行ったラムリサーチが7%超の大幅上昇。さらに、台湾TSMCが決算で、通期売上高見通しを下方修正したものの、設備投資計画の据え置きを発表している。事前には設備投資計画の下方修正観測が伝わっていたため、製造装置メーカーにとっては買い安心感につながっているようだ。
《ST》
提供:フィスコ