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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三ッ星、Welby、J・TEC

三ッ星 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三ッ星 <5820>  2,665円  +594 円 (+28.7%) 一時ストップ高   本日終値
 三ッ星<5820>は急反発。東京証券取引所が21日から信用取引に関する規制を解除すると発表。短期資金の流入が活発化するとの思惑が働くなか、前日に急落した反動で買いが先行している。日本証券金融も同日付で増担保金徴収措置を解除すると発表した。同社株は個人投資家を中心とした短期資金の物色対象となっており、足もと売り買い交錯で荒い値動きをみせている。

■Welby <4438>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 Welby<4438>が後場急伸。同社はきょう、PHR(個人健康記録)を通じて患者中心のがん診療実現と治療アウトカムの向上を目的とした「オンコロジーPHRコンソーシアム」を設立したと発表しており、これが材料視されたようだ。また、オンコロジーPHRコンソーシアムの取り組みとして、国立がん研究センターをはじめとしたがん診療連携拠点病院と共同プロジェクトを開始する。PHRに集積される臨床データをレジストリ化し、治験や臨床研究での利用を促進することで、患者個別の状態にあわせた最適な治療が提供できる環境の構築を目指すとしている。

■Jティッシュ <7774>  631円  +97 円 (+18.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ジャパン・ティッシュエンジニアリング<7774>が大幅続伸。午前11時ごろ、同社と帝人<3401>が、米バイオベンチャーのレジリエンス社(カリフォルニア州)と、再生医療領域での開発製造受託機関(CDMO)事業について国際的な戦略的業務提携に関する合意書を締結したと発表しており、好材料視された。国内から海外へ展開する顧客に対する支援体制の強化を図るJ・TEC及び帝人と、北米から海外市場の拡大を図る顧客に対し、日本をはじめとするアジアでの開発支援体制の整備を見据えるレジリエンス社の双方の戦略方針が一致したという。帝人とJ・TEC及びレジリエンス社は、それぞれの顧客に対する海外展開を相互に支援。北米での開発ニーズを持つ企業に対してレジリエンス社を有力なCDMOとして紹介し、レジリエンス社は日本及びアジアでの開発ニーズを持つ企業に帝人及びJ・TECを紹介することで、双方の顧客に対し、それぞれの製造・開発能力を活用して新たな市場展開の機会を提供するとしている。なお、同件が24年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■神栄 <3004>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 神栄<3004>がストップ高。正午ごろ、集計中の23年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の11億3000万円から13億7500万円(前の期比90.7%増)へ、純利益が6億円から9億4900万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は400億円から398億9200万円(同5.9%増)へやや下振れたものの、主に食品関連で、仕入コストの大幅な上昇に伴い段階的に行ってきた販売価格の調整による利益率の回復が想定より進んだことが要因としている。あわせて、期末一括配当を30円から40円(前の期無配)へ引き上げた。

■ダイハツディーゼル <6023>  660円  +87 円 (+15.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ダイハツディーゼル<6023>は急騰。20日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。同時に年間配当予想を15円から28円(前の期15円)に増額修正しており、これらを好感した買いが膨らんだ。通期予想の上方修正では売上高を710億円から721億1000万円(前の期比25.2%増)へ、営業利益を30億円から36億円(同72.1%増)へ引き上げた。メンテナンス関連において主に海外で想定以上の需要増加となったことが寄与した。増配とあわせて配当方針の変更を発表しており、連結配当性向30%をメドに1株当たり配当金の下限を15円とする方針を新たに示している。

■GDH <4437>  1,278円  +105 円 (+9.0%)  本日終値
 gooddaysホールディングス<4437>は大幅高。同社は20日取引終了後、従来無配としていた23年3月期の期末配当を5円にすると発表。同社はこれまで配当を実施していなかったことからポジティブインパクトとなっているようだ。配当修正は、23年3月期の状況を踏まえ、今後も内部留保の充実を図り事業拡大のための投資を優先しつつも株主への利益還元が可能になったと判断したことが主な理由。今後についても、経営基盤の強化と事業拡大のための投資を勘案し、できる限り安定的な配当を継続するとしている。

■森下仁丹 <4524>  2,168円  +170 円 (+8.5%) 一時ストップ高   本日終値
 森下仁丹<4524>が急騰。20日の取引終了後、23年3月期の連結業績に関し、売上高が計画の100億円から113億円(前の期比18.2%増)、最終利益が2億3600万円から4億9000万円(同73.1%増)に上振れて着地したようだと発表した。最終利益は減益予想から一転して増益となる見込み。また、これまで37円50銭としていた期末一括配当は40円(前の期末比2円50銭増配)に増額しており、好感されたようだ。ジェネリック医薬品分野で昨年6月に販売を開始した高脂血症用剤の売り上げが想定を上回った。原材料やエネルギー価格の上昇分の価格転嫁により、フレーバーカプセルの売り上げが当初の予想を超える伸びとなったことも奏功する。

■キャピタルA <3965>  683円  +28 円 (+4.3%) 一時ストップ高   本日終値
 キャピタル・アセット・プランニング<3965>は一時ストップ高。同社は生命保険会社向けに、申し込みや見積書作成などの販売支援システムを提供するほか、コンサルティング事業を行っている。20日取引終了後に23年9月期上期(22年10~23年3月)業績予想の修正を発表した。コロナ禍の影響で生保が過去2年半にわたり凍結していた新商品投入、ライフプラン再構築プロジェクトが本格的に始動し、業績を押し上げる見通しとなった。営業利益は従来計画の7000万円から1億7000万円(前年同期は1億7900万円の赤字)に増額、これを材料視する買いが集中する格好となった。

■HPCシステムズ <6597>  2,160円  +40 円 (+1.9%)  本日終値
 HPCシステムズ<6597>が3日ぶりに反発。20日の取引終了後、CTO(産業用パソコン)事業の製品を生産する匝瑳工場(千葉県匝瑳市)において、中国強制製品認証制度(CCC)の認証を取得したと発表しており、好材料視されている。今回の認証取得により、現在は顧客の国内向け製品(機械・装置など)にのみ搭載されているCTO事業の主力製品「カスタマイズ産業用コンピュータ」が、さまざまな産業分野の顧客の輸出用製品に搭載される可能性が高まるという。また、同社ではCCC認証取得を手始めに、世界各国・地域へ輸出する際に必要な各種規格に関する認証を計画的かつ戦略的に取得するとしている。

●ストップ高銘柄
 ヘリオスTH <6927>  523円  +112 円 (+27.3%) ストップ高   本日終値
 True Data <4416>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 アースインフィニティ <7692>  1,259円  -400 円 (-24.1%) ストップ安   本日終値
 サイバーステップ <3810>  741円  -150 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値
 Abalance <3856>  7,990円  -1,500 円 (-15.8%) ストップ安   本日終値
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、4銘柄

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