話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友鉱、三菱商、スギHD
■住友金属鉱山 <5713> 5,222円 +143 円 (+2.8%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>は続伸。11日付の日本経済新聞朝刊は、「住友金属鉱山は2028年にも電気自動車(EV)用電池などに使うレアメタル(希少金属)のリチウム生産を始める」と報じた。事業拡大を期待した買いが集まったようだ。報道によると、同社は塩分を含んだ水からリチウムを抽出するのに必要な吸着剤の技術開発にメドをつけた。アルゼンチンやチリなど南米の塩湖での生産を検討。海外の資源開発大手との合弁設立や共同出資を通じた権益確保、吸着剤の技術供与などを視野に入れるという。
■三菱商事 <8058> 4,853円 +99 円 (+2.1%) 本日終値
三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、住友商事<8053>といった総合商社株が軒並み高。米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株への追加投資を検討していることがこの日伝わっており、これが手掛かりとなったようだ。バフェット氏の日本株買いを巡っては、同氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイB<BRK.B>による総合商社株の大量保有が2020年に明らかとなり、話題を呼んだ経緯がある。
■スギホールディングス <7649> 5,690円 +110 円 (+2.0%) 本日終値
スギホールディングス<7649>が続伸した。10日の取引終了後に発表した3月度の月次速報によると、スギ薬局全体の既存店売上高は前年同月比7.9%増となった。増収基調の継続を好感した買いが株価の支えとなったようだ。全店売上高は同11.6%増となった。3月度は新規出店として8店舗を開設。3月末のスギグループの総拠点数は1573拠点となった。
■松竹 <9601> 11,830円 +170 円 (+1.5%) 本日終値
松竹<9601>が3日続伸、年初来高値を更新した。映像関連事業や不動産事業など足もとの業績は会社側の想定を上回って推移している。10日取引終了後に23年2月期の業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の48億5000万円から54億8000万円(前の期は17億6200万円の赤字)に大幅上方修正した。利益率の高い放映権販売が好調だったほか、不動産事業もコスト抑制への取り組みが奏功した。同社株は実需買いが中心で信用買い残は枯れ切った状態にあり、株式需給面からも上値の軽さが意識されやすい。
■クリエイトS <3148> 3,275円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
クリエイトSDホールディングス<3148>が続伸。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年6月~23年2月)連結決算が、売上高2823億6500万円(前年同期比8.3%増)、営業利益140億2100万円(同5.9%増)、純利益97億3400万円(同5.5%増)と増収増益となったことが好感された。ドラッグストア事業において、新型コロナウイルスの感染拡大による需要増に加えて、物価上昇が続くなか生活必需品をはじめとしたEDLP施策が奏功。また、スーパーマーケット事業で、既存の食品スーパー1店舗を複合業態における生鮮食品専門店へ改装転換したことに加え、ドラッグストア複合の生鮮食品専門店を1店舗新規出店したことも寄与した。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高3768億円(前期比7.4%増)、営業利益189億5000万円(同4.3%増)、純利益127億円(同0.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■富士急行 <9010> 4,810円 +55 円 (+1.2%) 本日終値
富士急行<9010>が4日続伸し年初来高値を更新した。10日の取引終了後、集計中の23年3月期の連結業績について、売上高が416億4000万円から429億円(前の期比22.3%増)へ、営業利益が35億2000万円から42億円(同5.5倍)へ、純利益が14億5000万円から23億円(同6.1倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。昨年10月の入国制限の大幅緩和によりインバウンド需要が堅調に推移したことに加えて、政府の全国旅行支援などに刺激を受けたレジャー需要の回復を受け、運輸業、レジャー・サービス業を中心に国内外の利用者が順調に推移したことが要因としている。
■コメダホールディングス <3543> 2,388円 +23 円 (+1.0%) 本日終値
コメダホールディングス<3543>が続伸。10日に発表した3月度のFC向け卸売売上高で、既存店売上高が前年同月比11.1%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。3月1日に「小倉ノワール ゆずなごみ」と「小倉ネージュ ゆずなごみ」を、8日に「弥生バーガー」を発売したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同14.5%増だった。
■野村マスター <3462> 153,300円 +1,300 円 (+0.9%) 本日終値
野村不動産マスターファンド投資法人<3462>やGLP投資法人<3281>などREIT(不動産投資信託)が総じてしっかり。東証REIT指数は5日ぶりに反発している。日銀の植田和男新総裁が10日夜の就任会見で、現行の金融緩和策に関し、継続が適当との認識を示した。市場では、植田新総裁がREITの買い入れ策について早期に打ち切ることは見込みにくいとの受け止めがあり、押し目買いを誘う要因となったようだ。三井不動産ロジスティクスパーク投資法人<3471>も堅調。インバウンド需要の回復に対する期待感が広がるなか、ジャパン・ホテル・リート投資法人<8985>などホテル系REITの上げも目立つ。
■トレファク <3093> 1,289円 +7 円 (+0.6%) 本日終値
トレジャー・ファクトリー<3093>が4日続伸し年初来高値を更新した。10日の取引終了後に発表した3月度の月次単体売上概況で、既存店売上高が前年同月比13.6%増と19カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温が高く推移し前月に引き続き春物衣料の販売が好調だったことや、外国人観光客向けの販売が伸びブランド品が好調に推移したことが寄与した。また、新生活需要を受けて生活家電が伸長したほか、ホビー用品、家具なども堅調に推移した。なお、全店売上高は同22.7%増だった。
■マクビープラ <7095> 15,510円 -3,970 円 (-20.4%) 一時ストップ安 本日終値
Macbee Planet<7095>が急落した。10日の取引終了後、公募増資などにより手取り概算で最大約53億6500万円を調達すると発表した。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を嫌気した売りがふくらんだようだ。新たに27万株を発行する。発行価格は4月18日から20日までのいずれかの日に決定する。需給状況に応じ、上限4万500株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。調達資金はM&Aに伴う借入金の返済や、人員増強及びオフィス拡張などに充当する。
株探ニュース
住友金属鉱山<5713>は続伸。11日付の日本経済新聞朝刊は、「住友金属鉱山は2028年にも電気自動車(EV)用電池などに使うレアメタル(希少金属)のリチウム生産を始める」と報じた。事業拡大を期待した買いが集まったようだ。報道によると、同社は塩分を含んだ水からリチウムを抽出するのに必要な吸着剤の技術開発にメドをつけた。アルゼンチンやチリなど南米の塩湖での生産を検討。海外の資源開発大手との合弁設立や共同出資を通じた権益確保、吸着剤の技術供与などを視野に入れるという。
■三菱商事 <8058> 4,853円 +99 円 (+2.1%) 本日終値
三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、住友商事<8053>といった総合商社株が軒並み高。米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株への追加投資を検討していることがこの日伝わっており、これが手掛かりとなったようだ。バフェット氏の日本株買いを巡っては、同氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイB<BRK.B>による総合商社株の大量保有が2020年に明らかとなり、話題を呼んだ経緯がある。
■スギホールディングス <7649> 5,690円 +110 円 (+2.0%) 本日終値
スギホールディングス<7649>が続伸した。10日の取引終了後に発表した3月度の月次速報によると、スギ薬局全体の既存店売上高は前年同月比7.9%増となった。増収基調の継続を好感した買いが株価の支えとなったようだ。全店売上高は同11.6%増となった。3月度は新規出店として8店舗を開設。3月末のスギグループの総拠点数は1573拠点となった。
■松竹 <9601> 11,830円 +170 円 (+1.5%) 本日終値
松竹<9601>が3日続伸、年初来高値を更新した。映像関連事業や不動産事業など足もとの業績は会社側の想定を上回って推移している。10日取引終了後に23年2月期の業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の48億5000万円から54億8000万円(前の期は17億6200万円の赤字)に大幅上方修正した。利益率の高い放映権販売が好調だったほか、不動産事業もコスト抑制への取り組みが奏功した。同社株は実需買いが中心で信用買い残は枯れ切った状態にあり、株式需給面からも上値の軽さが意識されやすい。
■クリエイトS <3148> 3,275円 +45 円 (+1.4%) 本日終値
クリエイトSDホールディングス<3148>が続伸。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年6月~23年2月)連結決算が、売上高2823億6500万円(前年同期比8.3%増)、営業利益140億2100万円(同5.9%増)、純利益97億3400万円(同5.5%増)と増収増益となったことが好感された。ドラッグストア事業において、新型コロナウイルスの感染拡大による需要増に加えて、物価上昇が続くなか生活必需品をはじめとしたEDLP施策が奏功。また、スーパーマーケット事業で、既存の食品スーパー1店舗を複合業態における生鮮食品専門店へ改装転換したことに加え、ドラッグストア複合の生鮮食品専門店を1店舗新規出店したことも寄与した。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高3768億円(前期比7.4%増)、営業利益189億5000万円(同4.3%増)、純利益127億円(同0.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■富士急行 <9010> 4,810円 +55 円 (+1.2%) 本日終値
富士急行<9010>が4日続伸し年初来高値を更新した。10日の取引終了後、集計中の23年3月期の連結業績について、売上高が416億4000万円から429億円(前の期比22.3%増)へ、営業利益が35億2000万円から42億円(同5.5倍)へ、純利益が14億5000万円から23億円(同6.1倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。昨年10月の入国制限の大幅緩和によりインバウンド需要が堅調に推移したことに加えて、政府の全国旅行支援などに刺激を受けたレジャー需要の回復を受け、運輸業、レジャー・サービス業を中心に国内外の利用者が順調に推移したことが要因としている。
■コメダホールディングス <3543> 2,388円 +23 円 (+1.0%) 本日終値
コメダホールディングス<3543>が続伸。10日に発表した3月度のFC向け卸売売上高で、既存店売上高が前年同月比11.1%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。3月1日に「小倉ノワール ゆずなごみ」と「小倉ネージュ ゆずなごみ」を、8日に「弥生バーガー」を発売したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同14.5%増だった。
■野村マスター <3462> 153,300円 +1,300 円 (+0.9%) 本日終値
野村不動産マスターファンド投資法人<3462>やGLP投資法人<3281>などREIT(不動産投資信託)が総じてしっかり。東証REIT指数は5日ぶりに反発している。日銀の植田和男新総裁が10日夜の就任会見で、現行の金融緩和策に関し、継続が適当との認識を示した。市場では、植田新総裁がREITの買い入れ策について早期に打ち切ることは見込みにくいとの受け止めがあり、押し目買いを誘う要因となったようだ。三井不動産ロジスティクスパーク投資法人<3471>も堅調。インバウンド需要の回復に対する期待感が広がるなか、ジャパン・ホテル・リート投資法人<8985>などホテル系REITの上げも目立つ。
■トレファク <3093> 1,289円 +7 円 (+0.6%) 本日終値
トレジャー・ファクトリー<3093>が4日続伸し年初来高値を更新した。10日の取引終了後に発表した3月度の月次単体売上概況で、既存店売上高が前年同月比13.6%増と19カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温が高く推移し前月に引き続き春物衣料の販売が好調だったことや、外国人観光客向けの販売が伸びブランド品が好調に推移したことが寄与した。また、新生活需要を受けて生活家電が伸長したほか、ホビー用品、家具なども堅調に推移した。なお、全店売上高は同22.7%増だった。
■マクビープラ <7095> 15,510円 -3,970 円 (-20.4%) 一時ストップ安 本日終値
Macbee Planet<7095>が急落した。10日の取引終了後、公募増資などにより手取り概算で最大約53億6500万円を調達すると発表した。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を嫌気した売りがふくらんだようだ。新たに27万株を発行する。発行価格は4月18日から20日までのいずれかの日に決定する。需給状況に応じ、上限4万500株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。調達資金はM&Aに伴う借入金の返済や、人員増強及びオフィス拡張などに充当する。
株探ニュース