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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シリコンスタ、北興化、コメ兵HD

シリコンスタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンクゼール <2937>  4,010円  -665 円 (-14.2%) 一時ストップ安   本日終値
 サンクゼール<2937>がストップ安まで下落する場面があった。10日発表の月次情報によると、サンクゼール業態における3月の既存店売上高は前年同月比1.7%減となり、3カ月ぶりに前年同月を下回った。久世福商店業態は既存店ベースで同12.5%増、全業態では同11.1%増と増収を続けたが、前年比の伸び率は2月に比べて鈍化した。株価は10日に上場来高値をつけるなど、上昇基調を続けていたこともあって、発表を受け利益を確定する目的の売りがかさんだようだ。

■ライク <2462>  1,861円  -130 円 (-6.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 ライク<2462>が急反落。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年6月~23年2月)連結決算が、売上高431億3600万円(前年同期比4.4%増)、営業利益14億1500万円(同36.4%減)、純利益8億7300万円(同42.8%減)と大幅減益となったことが嫌気された。子育て支援、総合人材が伸長し売上高は増加したものの、物価高騰による食材費・水道光熱費などの上昇が利益を圧迫した。また、第1四半期連結累計期間において子育て支援サービス事業における期ズレ補助金の計上額が前年同期に比べて減少したこと、介護関連サービス事業において新規施設開設に伴う先行コストが発生したことなども響いた。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高616億円(前期比6.9%増)、営業利益43億5000万円(同2.6%増)、純利益33億5000万円(同2.5%増)だった。

■サカタのタネ <1377>  3,860円  -100 円 (-2.5%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が反落し、年初来安値を更新した。同社は10日取引終了後、23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比7.3%減の82億1300万円となり、通期計画113億円に対する進捗率は72.7%にとどまったことがネガティブ視されたようだ。為替の円安が追い風となり売上高は同9.5%増の546億3500万円となったが、人件費や旅費交通費などを中心に販管費が増加したことが利益面に影響した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■AppBank <6177>  170円  +50 円 (+41.7%) ストップ高   本日終値
 AppBank<6177>が急反騰。10日の取引終了後、クリエイタープロデュース事業などを展開するSTPR(東京都渋谷区)並びにベンチャー企業の育成支援などを行うクオンタムリープ(東京都港区)と資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。4月28日を払込期日にSTPRを割当先とする109万8000株の新株を発行する。また、クオンタムリープ及び投資事業を行うマイルストーン・キャピタル・マネジメント(東京都千代田区)を割当先とする新株予約権9500個(潜在株式数95万株)の発行を実施する。STPRは、「すとぷり」などの動画配信を中心に活動を行うアイドルユニットのプロデュースを行っており、今回の提携締結によりSTPRがプロデュースやサポートするIP・クリエイターとの継続的かつ包括的なコラボレーションを見込む。STPRの持ち株比率は10.80%となる。なお、今回の新株発行及び新株予約権の発行により2億4400万円を調達する予定で、調達資金は位置情報テクノロジーを用いた「IP×地域コラボレーション事業」などの運営資金に当てる方針だ。

■シリコンスタジオ <3907>  1,437円  +300 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 シリコンスタジオ<3907>は急騰。10日の取引終了後に23年11月期第1四半期(22年12月~23年2月)の決算を発表し、営業利益は前年同期実績(800万円)から大幅増益となる1億500万円だった。通期で減益を見込んでいるだけに、これがサプライズとなる形で買いを集めた。売上高は前年同期比19.7%増の11億5900万円で着地した。エンターテインメント業界を中心とした多くの引き合いを背景に受託開発が大きく伸びたほか、オンラインゲーム向けのサーバー開発、運用が堅調に推移した。また、エンタメ業界向けの人材事業も好調だった。なお、通期の減収減益見通しは据え置いている。

■北興化学工業 <4992>  889円  +98 円 (+12.4%)  本日終値
 北興化学工業<4992>が急騰。全農系の農薬の専業大手だが、医薬中間体や電子材料など非農薬のファインケミカルも手掛ける。10日取引終了後に発表した23年11月期第1四半期(22年12月~23年2月)決算は営業利益が前年同期比25%増の23億2700万円と大幅な伸びを確保した。原価低減努力が功を奏したほか、ファインケミカル事業が好調で収益を牽引している。これを好感する買いが集中する格好となった。

■サンエー化研 <4234>  520円  +45 円 (+9.5%)  本日終値
 サンエー化研<4234>が急動意。双日<2768>傘下の双日プラネットとサンエー化研がこの日、バイオマス由来のポリエチレンを配合したポリ塩化ビニルベースで世界初の医薬錠剤包装用PTP(プレス・スルー・パック)シートを販売開始したと発表。これが材料視されたようだ。同PTPシートはこれまでの化石資源由来のものと比べ、20%以上のCO2(二酸化炭素)削減が期待できるという。従来通りの高い成型性・生産性を維持しつつ、環境にも配慮した画期的な製品としている。

■コメ兵ホールディングス <2780>  2,627円  +140 円 (+5.6%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>が大幅高で2600円台を回復。名古屋を本拠地として宝石、貴金属、時計、バッグなどのリユース事業を展開するが、訪日客の急増でインバウンド需要の取り込みが期待されている。「日本は中古高級ブランドの偽物が少ないことから外国人のニーズが旺盛。また、ロレックスなどの高級時計の市況も底入れ反転傾向をみせており、ロレックスの市況との株価連動性のある同社株に再び目が向いている」(国内投資顧問ストラテジスト)という指摘もある。

■Jテック・C <3446>  2,598円  +135 円 (+5.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 ジェイテックコーポレーション<3446>が大幅続伸。同社はきょう、イーグル工業<6486>と共同研究契約を締結すると発表しており、これが材料視されたようだ。共同研究の内容は、Jテック・Cが大阪大学との間でノウハウ供与契約を結んでいる「プラズマ援用研磨法(PAP)」を、イーグル工が開発する難加工性材料であるダイヤモンドを用いた先進的な商品開発に適応するためのもの。なお、今後開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとしている。

●ストップ高銘柄
 Arent <5254>  3,770円  +700 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 川崎地質 <4673>  2,874円  +500 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 松尾電機 <6969>  918円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 アスタリスク <6522>  1,078円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 大日光 <6635>  726円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 ウェッジHD <2388>  115円  -50 円 (-30.3%) ストップ安   本日終値
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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