絶好調の23年12月期【最高益】銘柄リスト〔第2弾〕 <成長株特集>
本特集では、今月下旬から始まる3月期企業の本決算発表を前に、先行指標としても注目される12月期決算企業の23年12月期業績予想にスポットライトを当てた。今回は時価総額800億円以上の銘柄を対象とした「絶好調の23年12月期【最高益】銘柄リスト〔第1弾〕」に続き、時価総額800億円未満の銘柄を対象に、23年12月期に経常利益が過去最高益を更新する見通しを示している企業をリストアップした。
株探集計によると、23年12月期の見通しを開示した東証上場447社のうち、経常利益ベースで増益または黒字転換を計画する企業は290社だった。下表ではこのうち、第1弾を配信した2日時点の時価総額が200億円以上800億円未満の銘柄の中から、23年12月期に経常利益が最高益更新を見込んでいる38社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、オフィス家具大手のイトーキ <7972> [東証P]。23年12月期の経常利益は前期比55.6%増の65億円に拡大し、実に33期ぶりの最高益更新を見込む。首都圏を中心とする新築オフィスの供給量増加を背景にワークプレイス事業の収益が伸びるほか、引き続き構造改革プロジェクトを推進することで利益率も向上する。最高益大復活見通しが評価され、株価は2月16日に約5年1ヵ月ぶりの高値圏に浮上し、その後も頑強な値動きを続けている。
2位には末期がんや難病患者向けのホスピス住宅を運営する日本ホスピスホールディングス <7061> [東証G]が入った。23年12月期はホスピス住宅9施設の新規開設を計画するほか、既に安定稼働している施設や満床に至る過程にある施設からの収益が改善し、経常利益11.5億円(前期比47.1%増)と3期連続で最高益を更新する計画だ。好決算を受けて、株価は4日に上場来高値3655円まで上値を伸ばしている。
続く3位に入ったやまびこ <6250> [東証P]の23年12月期は、主力とするチェンソーなどの小型屋外作業機械の販売が国内や北米、欧州のプロユーザー向けに伸びる。また、前期に実施した値上げの浸透に加え、棚卸資産となっている在庫の販売を進めることも寄与し、2期ぶりの最高益更新を目指す。指標面では予想PER6.3倍、PBR0.67倍、配当利回り4.15%と割安感が強く上値余地は大きいとみられる。
9位にリスト入りしたLAホールディングス <2986> [東証G]の23年12月期は、新築不動産販売事業でマンションや商業ビル開発の複数プロジェクトを進めるほか、再生不動産販売事業では高価格帯物件の販売に注力する計画だ。また、前期に子会社化したファンスタイルHDの業績上積みなども寄与し、経常利益は前期比28.7%増の48億円と3期連続の最高益更新を見込む。併せて、配当は前期比10円増の210円に増配する方針を示したことも好感され、株価は4日に約16年8ヵ月ぶりの高値4075円をつけている。
14位に入ったのはヨウ素生産で世界大手の伊勢化学工業 <4107> [東証S]。23年12月期は原燃材料価格のさらなる上昇や減価償却費の増加が重荷となるものの、ヨウ素の堅調な国際市況や販売数量の回復で吸収し、売上高、経常利益ともに2期連続で過去最高を更新する見通しだ。足もとでは次世代太陽電池として普及が期待されるペロブスカイト型太陽電池の関連銘柄としても脚光を浴び、株価は約15年9ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
18位にリスト入りした技術者派遣大手のアルプス技研 <4641> [東証P]は底堅い派遣ニーズが継続するなか、自動車分野や半導体関連を主力とするアウトソーシングサービス事業の成長が継続し、23年12月期は経常利益ベースで3期ぶりの最高益更新を計画する。配当は創業55周年記念配当10円を実施する形で95円(前期は85円)に増配する方針だ。好調な業績や高水準な配当利回りなどを背景に、株価は3日に約4年8ヵ月ぶりの高値2563円まで上値を伸ばす場面があった。
┌─── 経常利益 ───┐ 予想
コード 銘柄名 増益率 23年12月期 22年12月期 PER
<7972> イトーキ 55.6 6500 4177 8.8
<7061> 日本ホスピス 47.1 1150 782 38.0
<6250> やまびこ 38.9 12800 9217 6.3
<4371> CCT 38.6 1579 1139 54.1
<7816> スノーピーク 36.7 4930 3606 26.1
<9246> プロカン 32.9 1260 948 33.8
<4377> ワンキャリア 30.9 814 622 42.6
<2489> アドウェイズ 29.5 1950 1506 19.0
<2986> LAホールデ 28.7 4800 3730 6.6
<6269> 三井海洋 27.6 9289 7277 12.9 *
<3788> GMO-GS 23.8 1504 1215 51.8
<7685> バイセル 22.5 4500 3672 28.6
<8929> 青山財産 22.0 3050 2499 12.9
<4107> 伊勢化 18.9 4350 3657 13.5
<3901> Mラインズ 17.1 1900 1622 25.3
<4933> Ine 16.7 4050 3469 28.0
<1429> 日本アクア 16.6 2750 2359 14.7
<4641> アルプス技 11.0 5060 4560 14.1
<4072> 電算システム 9.1 3912 3587 10.3
<6914> オプテクスG 7.9 7600 7042 13.3
<3449> テクノフレ 7.8 3300 3060 9.3
<6929> 日セラ 7.2 5300 4946 16.1
<4746> 東計電算 7.1 5520 5154 14.1
<6099> エラン 6.1 3620 3411 24.3
<2429> ワールドHD 5.8 9453 8933 6.9
<6078> バリューHR 5.8 1388 1312 44.8
<3482> ロードスター 5.4 7619 7230 4.5
<4235> UFHD 4.7 3000 2865 15.2 *
<2211> 不二家 4.6 5800 5545 18.7
<8914> エリアリンク 4.6 3930 3758 11.4
<2150> ケアネット 3.7 3000 2894 24.0
<3784> ヴィンクス 3.0 3150 3058 10.8
<3902> MDV 2.9 1800 1750 27.6
<9260> ウィズメタク 2.0 11000 10787 7.0
<7814> 日本創発G 1.5 3700 3644 11.5
<3983> オロ 1.4 2386 2352 21.9 *
<7354> Dmミックス 0.5 5760 5731 16.2 *
<7740> タムロン 0.0 11500 11496 7.5
※経常利益の単位は百万円。2022年1月以降に上場した企業は除いた。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
株探集計によると、23年12月期の見通しを開示した東証上場447社のうち、経常利益ベースで増益または黒字転換を計画する企業は290社だった。下表ではこのうち、第1弾を配信した2日時点の時価総額が200億円以上800億円未満の銘柄の中から、23年12月期に経常利益が最高益更新を見込んでいる38社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、オフィス家具大手のイトーキ <7972> [東証P]。23年12月期の経常利益は前期比55.6%増の65億円に拡大し、実に33期ぶりの最高益更新を見込む。首都圏を中心とする新築オフィスの供給量増加を背景にワークプレイス事業の収益が伸びるほか、引き続き構造改革プロジェクトを推進することで利益率も向上する。最高益大復活見通しが評価され、株価は2月16日に約5年1ヵ月ぶりの高値圏に浮上し、その後も頑強な値動きを続けている。
2位には末期がんや難病患者向けのホスピス住宅を運営する日本ホスピスホールディングス <7061> [東証G]が入った。23年12月期はホスピス住宅9施設の新規開設を計画するほか、既に安定稼働している施設や満床に至る過程にある施設からの収益が改善し、経常利益11.5億円(前期比47.1%増)と3期連続で最高益を更新する計画だ。好決算を受けて、株価は4日に上場来高値3655円まで上値を伸ばしている。
続く3位に入ったやまびこ <6250> [東証P]の23年12月期は、主力とするチェンソーなどの小型屋外作業機械の販売が国内や北米、欧州のプロユーザー向けに伸びる。また、前期に実施した値上げの浸透に加え、棚卸資産となっている在庫の販売を進めることも寄与し、2期ぶりの最高益更新を目指す。指標面では予想PER6.3倍、PBR0.67倍、配当利回り4.15%と割安感が強く上値余地は大きいとみられる。
9位にリスト入りしたLAホールディングス <2986> [東証G]の23年12月期は、新築不動産販売事業でマンションや商業ビル開発の複数プロジェクトを進めるほか、再生不動産販売事業では高価格帯物件の販売に注力する計画だ。また、前期に子会社化したファンスタイルHDの業績上積みなども寄与し、経常利益は前期比28.7%増の48億円と3期連続の最高益更新を見込む。併せて、配当は前期比10円増の210円に増配する方針を示したことも好感され、株価は4日に約16年8ヵ月ぶりの高値4075円をつけている。
14位に入ったのはヨウ素生産で世界大手の伊勢化学工業 <4107> [東証S]。23年12月期は原燃材料価格のさらなる上昇や減価償却費の増加が重荷となるものの、ヨウ素の堅調な国際市況や販売数量の回復で吸収し、売上高、経常利益ともに2期連続で過去最高を更新する見通しだ。足もとでは次世代太陽電池として普及が期待されるペロブスカイト型太陽電池の関連銘柄としても脚光を浴び、株価は約15年9ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
18位にリスト入りした技術者派遣大手のアルプス技研 <4641> [東証P]は底堅い派遣ニーズが継続するなか、自動車分野や半導体関連を主力とするアウトソーシングサービス事業の成長が継続し、23年12月期は経常利益ベースで3期ぶりの最高益更新を計画する。配当は創業55周年記念配当10円を実施する形で95円(前期は85円)に増配する方針だ。好調な業績や高水準な配当利回りなどを背景に、株価は3日に約4年8ヵ月ぶりの高値2563円まで上値を伸ばす場面があった。
┌─── 経常利益 ───┐ 予想
コード 銘柄名 増益率 23年12月期 22年12月期 PER
<7972> イトーキ 55.6 6500 4177 8.8
<7061> 日本ホスピス 47.1 1150 782 38.0
<6250> やまびこ 38.9 12800 9217 6.3
<4371> CCT 38.6 1579 1139 54.1
<7816> スノーピーク 36.7 4930 3606 26.1
<9246> プロカン 32.9 1260 948 33.8
<4377> ワンキャリア 30.9 814 622 42.6
<2489> アドウェイズ 29.5 1950 1506 19.0
<2986> LAホールデ 28.7 4800 3730 6.6
<6269> 三井海洋 27.6 9289 7277 12.9 *
<3788> GMO-GS 23.8 1504 1215 51.8
<7685> バイセル 22.5 4500 3672 28.6
<8929> 青山財産 22.0 3050 2499 12.9
<4107> 伊勢化 18.9 4350 3657 13.5
<3901> Mラインズ 17.1 1900 1622 25.3
<4933> Ine 16.7 4050 3469 28.0
<1429> 日本アクア 16.6 2750 2359 14.7
<4641> アルプス技 11.0 5060 4560 14.1
<4072> 電算システム 9.1 3912 3587 10.3
<6914> オプテクスG 7.9 7600 7042 13.3
<3449> テクノフレ 7.8 3300 3060 9.3
<6929> 日セラ 7.2 5300 4946 16.1
<4746> 東計電算 7.1 5520 5154 14.1
<6099> エラン 6.1 3620 3411 24.3
<2429> ワールドHD 5.8 9453 8933 6.9
<6078> バリューHR 5.8 1388 1312 44.8
<3482> ロードスター 5.4 7619 7230 4.5
<4235> UFHD 4.7 3000 2865 15.2 *
<2211> 不二家 4.6 5800 5545 18.7
<8914> エリアリンク 4.6 3930 3758 11.4
<2150> ケアネット 3.7 3000 2894 24.0
<3784> ヴィンクス 3.0 3150 3058 10.8
<3902> MDV 2.9 1800 1750 27.6
<9260> ウィズメタク 2.0 11000 10787 7.0
<7814> 日本創発G 1.5 3700 3644 11.5
<3983> オロ 1.4 2386 2352 21.9 *
<7354> Dmミックス 0.5 5760 5731 16.2 *
<7740> タムロン 0.0 11500 11496 7.5
※経常利益の単位は百万円。2022年1月以降に上場した企業は除いた。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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