ブロードエンター Research Memo(5):2023年12月期は過去最高売上と利益の伸長を見込む
■今後の見通し
ブロードエンタープライズ<4415>の2023年12月期の業績に関しては、売上高で前期比22.5%増の3,666百万円、営業利益で同26.2%増の366百万円、経常利益で同59.0%増の200百万円、当期純利益で同71.0%増の133百万円を見込んでいる。売上高に関しては過去最高を更新、利益も大幅な増益を見込んでいる。マンションの付加価値を高めるインターネット環境整備に対する需要の高まり、生活の利便性向上につながるIoTデバイスや管理効率を向上させるDX設備への関心の高まりといった好調な外部環境の継続を背景に、主軸である「B-CUBIC」で安定した収益を創出しながら、「BRO-LOCK」「BRO-ROOM」の拡販によって、成長スピードを加速していく方針である。
組織面では、営業組織体制を4つのセクションに分割し業務の集中と効率化を図り、1案件にかける時間の短縮と、より顧客満足度の高い接客・サービスの提供に注力する。具体的には、組織体制を新規開拓、クロージング、導入までのサポート、アフターフォローと、業務フローに沿った形で再編成し、社員一人ひとりの特性に合わせて、最適な配置を実施する。加えて、販売代理店などのパートナー施策を推進し、固定費を抑えつつ、受注拡大を目指す。
新たなIoTデバイスや「BRO-CLOUD」も業績の拡大に寄与することが期待される。先述のとおり、2023年にはスマートサイネージ、スマート宅配BOXの市場投入を計画しているほか、「BRO-CLOUD」も市場投入に向けて準備中である。こうしたIoTデバイスや新サービスによって、物件オーナーのニーズにより幅広く応えることができるようになり、業績拡大への貢献が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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提供:フィスコ