本日の注目個別銘柄:西華産、ユーザーローカル、新電元など
<4062> イビデン 4880 -150
大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も7300円から5500円に引き下げている。短期的には24年3月期のガイダンスがカタリストになるとみている。市場コンセンサスは横ばい程度であるが、現状の市場環境からは、減益ガイダンスが避けられないとみているもよう。24年3月期営業利益は560億円を予想、前期見込み比22.3%減益を予想している。
<8088> 岩谷産 5690 +160
大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」、目標株価8760円で新規カバレッジを行っている。LPガス直売顧客数の増加などによる利益拡大は、株価に十分に織り込まれていないと判断しているようだ。また、財務体質が健全であることから株主還元方針が改善する可能性があること、CO2フリー水素事業には長期的なポテンシャルがあると考えることなども評価しているもよう。
<8609> 岡三 481 +80
ストップ高比例配分。先週末に新たな株主還元方針に関する発表を行っている。総還元性向50%以上を指標目標として設定するほか、28年3月期にかけ、PBR1.0倍を超えるまで年間10億円以上の自己株式取得を実施するとしている。先週末の段階で、同社のPBRは0.5倍を下回る水準であった。また、創業100周年記念配当を実施するとして、23年3月期配当金は20円にするとも発表、前期比5円の増配となる。
<7844> マーベラス 690 -18
大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の40億円から25億円、前期比45.7%減にまで引き下げ。新作アプリゲーム「サクライグノラムス」の売上が想定を下回る推移となっており、運営赤字およびゲーム資産残高の一括償却として、営業損失13.1億円を計上することが背景。一過性の損失ではあるものの、新タイトルの業績貢献期待などは後退する形に。
<6844> 新電元 3420 -225
大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の48億円から33億円、前期比40.7%減にまで引き下げ。半導体不足の長期化に伴う自動車市場の減産影響や中華圏における景気減速がデバイス製品および四輪向け電装製品の需要を押し下げているもよう。加えて、材料費・電気料金高騰の影響や品質保証に関する費用発生も響くようだ。下振れ懸念は強かったものの、下振れ幅は想定以上とみられる。
<3984> ユーザーローカル 2138 +196
急伸。独自AIによって関連語を自動選出する「関連語AI」の無償提供を開始すると先週末に発表。関連語を選ぶだけで、ChatGPTと連携して広告クリエイティブや文章も作成できる。ChatGPT関連としての位置づけも高まる方向に。なお、本日はプライム市場でAI関連が人気化。同社のほか、RPAHD<6572>、ブレインパッド<3655>、HEROZ<4382>、オプティム<3694>が上昇率上位に。
<6879> イマジカG 598 +23
大幅続伸。出資先であるカバー<5253>が本日東証グロース市場に新規上場している。カバーはVTuberのキャラクターIP開発およびVTuberプロダクションを行っている企業、公開価格は750円であるが、現在は買い気配値を1396円にまで引き上げている。含み益の拡大などが期待される展開になっているようだ。現在の株価はカバーの新規上場承認直前の水準も下回っていた。
<8061> 西華産 2056 +289
急伸。先週末に業績予想の修正を発表、経常利益は従来予想の37億円から61億円、前期比57.3%増と、一転大幅増益見通しに上方修正している。日本ダイヤバルブをはじめとする国内外子会社の業績が好調に推移しているほか、TVEの持分法適用関連会社化に伴い、負ののれん相当額を営業外収益に計上している。収益の上振れに伴って、年間配当金も従来計画の70円から90円に引き上げ、前期比25円の増配となる。
<6246> テクノスマート 1616 +300
ストップ高比例配分。先週末に配当予想の修正を発表している。期末配当金は従来計画の20円から55円に引き上げ、年間配当金は74円となり、前期比39円の増配となる。先週末終値をベースとした配当利回りは5.6%の水準となる。また、新中期計画を発表しており、株主還元方針の変更として、DOE 5%以上を目安にすること、自己資本の積み上げに伴い増配を行うこと、機動的な自己株買いも行うことなどを示している。
<5189> 桜ゴム 3210 +504
ストップ高比例配分。先週末に業績・配当予想の修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の1.7億円から2.9億円に上方修正、前期は1.3億円の赤字で会った。消防・防災事業、航空・宇宙、工業用品事業の両事業において、売上高が計画を上回る推移となっているもよう。第3四半期までの状況からみて、修正幅は想定以上と捉えられている。また、未定としていた年間配当金は前期比25円増の50円にするとしている。
《ST》
提供:フィスコ