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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):セガサミー、イビデン、東エレク

セガサミー <日足> 「株探」多機能チャートより
■セガサミー <6460>  2,434円  +20 円 (+0.8%)  本日終値
 セガサミーホールディングス<6460>がしっかり。SBI証券が前週末24日、同社株について投資判断「買い」で新規カバレッジを開始した。目標株価は3450円に設定した。遊技機事業に関しては、スマートパチスロの設置開始により環境が一変したと指摘。安定収益基盤であるコンシューマ事業に遊技機事業の収益拡大が貢献するとの見方を示す。同証券はセガサミーの24年3月期の営業利益が583億8500万円になると予想する。

■新電元工業 <6844>  3,420円  -225 円 (-6.2%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 新電元工業<6844>が急反落。前週末24日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1074億円から1011億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を48億円から33億円(同40.7%減)へ、純利益を43億円から16億円(同72.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。半導体不足の長期化に伴う自動車市場の減産の影響や、中華圏における景気減速がデバイス製品及び四輪向け電装製品の需要を押し下げたことが響く見通し。また、材料費・電気料金の高騰の影響や、品質保証に関する費用の発生なども利益を押し下げる。

■イビデン <4062>  4,880円  -150 円 (-3.0%)  本日終値
 イビデン<4062>が反落。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は7300円から5500円に見直した。同証券では、24年3月期の減益は避けがたい、とみている。同証券では、23年3月期の連結営業利益を740億円から720億円(会社計画650億円)へ見直したほか、24年3月期の同利益は860億円から560億円へ修正した。サーバー関連需要のもう一段の減速やハイエンドパソコン(PC)の低迷継続などが響く見通しだ。24年3月期での減益ガイダンスは避けがたいとみており、ネガティブ視されるリスクを指摘している。

■マーベラス <7844>  690円  -18 円 (-2.5%)  本日終値
 マーベラス<7844>が大幅反落。前週末24日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を259億円から250億円(前期比2.8%減)へ、営業利益を40億円から25億円(同45.7%減)へ、純利益を29億4000万円から19億5000万円(同48.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。23年2月にリリースした新作アプリゲーム「サクライグノラムス」の売り上げが想定を大きく下回っており、タイトル運営の赤字に加えて、将来における初期開発費用の回収可能性を考慮してゲーム資産残高の一括償却を決定したことが要因としている。

■東京エレクトロン <8035>  48,750円  -1,250 円 (-2.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株は総じて下値を試す展開。東エレクは前週末にフシ目の5万円大台を昨年6月以来約9カ月ぶりに回復したが、きょうは再び4万円台に押し戻される格好となった。前週末の米国株市場では米長期金利が一段と低下しているにもかかわらず半導体関連株に下げるものが目立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落しており、東京市場でもこれに追随する形で半導体セクターの主力株には売りが優勢となっている。一方、足もと外国為替市場ではやや円安方向に揺り戻しが入っており、空売り筋の買い戻しなどが観測されるなか下値抵抗力も発揮している。

■三菱UFJ <8306>  825.6円  -4.4 円 (-0.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売りに押される展開。前週末の欧州株市場ではフランクフルト市場でドイツ銀行<DB>が一時急落したことなどを背景に金融セクターへの売りが目立ち、主要国の株式市場は総じて下値を試す展開となった。その後、ドイツ銀は急速に下げ渋ったが、金融システム不安はくすぶる状況にある。米国株市場でも前週末はゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>など大手金融株をはじめ下げるものが多く、東京市場でもメガバンクなど銀行セクター中心に警戒ムードを引き継ぐ形で買いが手控えられている。

■テクノスマート <6246>  1,616円  +300 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 テクノスマート<6246>がカイ気配スタートで水準を切り上げストップ高となった。同社はフィルム用塗工機など化工機を主力に手掛けるが、ディスプレー部品関連の旺盛なニーズを背景に業績は増収増益基調に拍車がかかっている。そうしたなか、前週末24日取引終了後、23年3月期の配当を従来計画に35円上乗せし74円とすることを発表した。前期実績比では39円の大幅増配となる。また、中期経営計画を発表しこれも注目を集めている。28年3月期に営業利益28億円(前期実績は16億4200万円)を目指す数値目標を掲げており、これを材料視する買いが集中して商いが成立しない状況となっている。

■アイビス <9343>  3,125円  +504 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 アイビス<9343>がストップ高の3125円に買われた。同社は自社開発したモバイルペイントアプリ「ibisPaint」の開発・運営が主な事業。23日に東証グロース市場に新規上場し、上場初日はカイ気配のまま取引を終え、2日目に公開価格730円の2.9倍にあたる2121円で初値をつけた。成長期待に加えて、上場に際して市場からの吸収額が7億円台であったことや、直近IPO銘柄ならではの上値のしこりのなさなどから買いが流入したようだ。

■櫻護謨 <5189>  3,210円  +504 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 櫻護謨<5189>はストップ高の3210円水準に買われた。前週末24日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を95億円から102億円(前期比15.0%増)へ、営業利益を1億7000万円から2億9000万円(前期1億2800万円の赤字)へ、最終利益を9000万円から2億4500万円(同9400万円の赤字)へ上方修正し、未定としていた期末一括配当予想を50円(前期25円)としたことが好感された。消防・防災事業、航空・宇宙、工業用品事業の両事業で売上高が計画を上回っていることが要因。また、航空・宇宙、工業用品事業の受注回復を受けた工場稼働率の向上も利益増額に貢献する。

■阿波製紙 <3896>  688円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 阿波製紙<3896>がストップ高。日本経済新聞電子版が24日、「丸紅はチリの銅鉱山向けに海水を淡水にして供給する事業を始める」と報じた。これを受け丸紅<8002>と取引実績があり、海水の淡水化に用いる分離膜支持体用不織布を製造販売する阿波製紙に思惑的な物色が向かったようだ。

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