3月8日のNY為替概況
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、137円36銭から136円48銭まで下落し、引けた。
カナダ中銀が政策金利を据え置いたことや米債券市場で長短金利の利回り逆転がさらに悪化したため景気後退懸念に金利が低下し、ドル売りが優勢となった。その後、ADP雇用統計やJOLT求人件数など雇用関連指標が予想を上回ったため利上げ加速の思惑が強まった。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院金融サービス委員会での証言で今年の経済指標によると、ピーク金利が一段と高くなる可能性を繰り返したことや低調な10年債入札で金利が上昇に転じ、ドル買いが再開した。
ユーロ・ドルは、1.0530ドルから1.0574ドルまで上昇し、引けた。
ユーロ・円は144円84銭から144円24銭まで下落。
ポンド・ドルは、1.1804ドルへ下落後、1.1859ドルまで上昇した。
ドル・スイスは、0.9435フランへ上昇後、0.9389フランまで下落した。
【経済指標】・米・2月ADP雇用統計:+24.2万人(予想:+20.0万人、1月:+11.9万人←+10.6万人)・米・1月貿易収支:-683億ドル(予想:-687億ドル、12月:-672億ドル←-674億ドル)・米・1月JOLT求人件数:1082.4万件(予想:1054.6万件、12月:1123.4万件←1101.2万件)・カナダ・1月貿易収支:+19.2億加ドル(予想:-1.2億加ドル、12月:+11.96億加ドル←-1.6億加ドル)
《KY》
提供:フィスコ