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東京株式(大引け)=21円高、米ハイテク株高受け強調展開も上値重い

 28日の東京株式市場は前日の欧米株市場が総じて切り返しに転じたことを受け買い優勢で始まったが、戻り売り圧力も強く、日経平均は後場に上げ幅を縮小した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比21円60銭高の2万7445円56銭と小幅反発。プライム市場の売買高概算は13億8807万株、売買代金概算は3兆3819億円。値上がり銘柄数は806、対して値下がり銘柄数は973、変わらずは56銘柄だった。

 きょうの東京市場では朝方はリスクを取る動きが先行、日経平均は一時160円程度高くなる場面もあったが、その後は戻り売りに押された。後場に入ると一段と上げ幅を縮小し、下げに転じる局面もあった。一方、押し目では買い向かう動きも健在で、下値抵抗力を発揮した。結局小幅ながらプラス圏で引けている。前日の米国株市場では米10年債利回りが上昇一服となったことで、ハイテク株を中心に幅広く買い戻され、この流れを東京市場も引き継いだ。日経平均、TOPIXともにプラス圏で着地したが個別株でみると値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が160以上も上回っている。売買代金は3兆3000億円台で、これはオプションSQ算出日の今月10日以来となる高水準だった。

 個別では、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が上昇したほか、ゆうちょ銀行<7182>もしっかり。ソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。ソシオネクスト<6526>が大幅高に買われ、オリエンタルランド<4661>も物色人気となった。冨士ダイス<6167>が値上がり率トップに買われた。セントラル硝子<4044>も急伸。スターティアホールディングス<3393>が商いを伴い値を飛ばした。フィックスターズ<3687>、サイボウズ<4776>などの上げ足も目立つ。

 半面、きょうも群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが、やや売りに押されマイナス圏で着地した。売買代金2位に急浮上した日本郵船<9101>も後場に利食われ安くなった。日本製鉄<5401>が値を下げ、三菱商事<8058>も下落。任天堂<7974>も軟調だった。シンクロ・フード<3963>が大幅安、アルプスアルパイン<6770>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>なども大きく水準を切り下げた。フジ・メディア・ホールディングス<4676>も売られた。

出所:MINKABU PRESS

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