１７日の株式相場見通し＝反落か、ＰＰＩ発表受けた米株急落を警戒

　１７日の東京株式市場は主力大型株をはじめ幅広い銘柄に売りが優勢となり、日経平均株価は反落する公算が大きい。前週末から日経平均は日々上昇と下降を繰り返しているが、きょうはその順番通り下値を探る形となりそうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて堅調な値動きを続けたものの、米国株市場ではリスク回避目的の売りに押される展開だった。注目された１月の米卸売物価指数（ＰＰＩ）は市場コンセンサスを上回る強い内容で、ＦＲＢによる金融引き締め長期化を警戒する動きが顕在化した。クリーブランド連銀のメスター総裁やセントルイス連銀のブラード総裁などのタカ派的な発言もあり、市場のセンチメントが弱気に傾いた。ＮＹダウ、ナスダック総合株価指数ともに取引終盤に売り直される展開となり、ＮＹダウの下げ幅は４００ドルを超える大幅下落となっている。この流れを引き継いできょうの東京市場でも買い手控えムードが広がる可能性が高い。日銀新総裁の下での金融政策修正の動きが意識されるなか、きょうは週末要因も加わり押し目に買い向かう動きも限定的となりそうだ。

　１６日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比４３１ドル２０セント安の３万３６９６ドル８５セントと大幅反落。ナスダック総合株価指数は同２１４．７５９ポイント安の１万１８５５．８３４だった。

　日程面では、きょうは３カ月物国庫短期証券の入札など。また、海外では１月の英小売売上高、１月の米輸出入物価、１月の米景気先行指標総合指数など。このほか、バーキン・リッチモンド連銀総裁の講演も予定されている。

出所：MINKABU PRESS