クルーバー---3Q増収・2ケタ増益、期末配当金の増配を発表
クルーバー<7134>は13日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.0%増の84.47億円、営業利益が同27.0%増の6.76億円、経常利益が同31.1%増の6.96億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同42.6%増の4.49億円となり、全ての利益段階で進捗計画を上回った。
子会社アップガレージにおいては、移動手段として公共交通機関から自家用車へのシフト、新車販売減少による保有年数の長期化を背景として、パーツやタイヤ・ホイールの買替需要が高まり、店舗及びEC売上が伸捗した。直営店舗は、DXによる買取業務の効率化や取付サービスの強化等によって利益率の改善を進めた。加えて、新たにアップガレージラボラトリーという自社内でのホイール加工・修理を行う取り組みを開始した。また、冬シーズンのスタッドレスタイヤレンタルサービスも、順調にサービス件数が増加した。さらに、中古自転車の買取・販売を行う新業態「アップガレージ サイクルズ」は、「アップガレージ サイクルズ北戸田店」、「アップガレージ サイクルズ相模原駅前店」をオープンしたことにより、中古自転車関連の買取依頼や問い合わせが着実に増加した。これらの施策により、直営店舗における既存店売上高の対前年同期比は102.9%となった。フランチャイズ関連も、新規出店及びフランチャイズ店舗の増収によるロイヤリティ、EC手数料、その他付帯収入が順調に増加した。この結果、リユース業態(直営店舗運営、フランチャイズシステムの運営、ECサイト運営)による収入は前年同期比7.4%増の51.95億円となった。当第3四半期末時点の直営店及びフランチャイズ店の業態別の合計店舗数は、220店舗となり、その内訳は、「アップガレージ」133店舗、「アップガレージ ライダース」66店舗、「アップガレージ ホイールズ」11店舗、「アップガレージ ツールズ」2店舗、「パーツまるごとクルマ&バイク買取団」5店舗、「アップガレージ サイクルズ」3店舗となっている。なお、直営店及びフランチャイズ店の拠点数の合計は167拠点となっている。
子会社ネクサスジャパンにおいては、タイヤメーカーの値上げや半導体不足の影響によるカーナビ等の受注減といった懸念があったが、「ネクスリンク」(受発注プラットフォーム)においては中古車市場の好調に伴う既存取引先の受注増加等により好調に推移した。また、「タイヤ流通センター」も、加盟店の増加により堅調に推移した。この結果、流通卸売業態による収入は同8.7%増の32.30億円となった。当第3四半期末時点の「タイヤ流通センター」ブランドの直営店及びフランチャイズ店の加盟店合計は176店舗となっている。
自動車関連業界に専門特化した人材紹介業態「BoonBoonJob(ブーンブーンジョブ)」も、企業の採用活動活性化に伴い契約企業及び登録者数が共に増加した。この結果、その他の収入は同84.5%増の0.21億円となった。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.4%増の113.06億円、営業利益が同16.2%増の8.00億円、経常利益が同16.3%増の8.13億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.0%増の4.82億円となっている。
同日、2023年3月期の業績の達成状況や事業環境等を総合的に勘案し、55.00円としていた期末配当予想を1株当たり60.00円に増配することを発表した。
《SI》
提供:フィスコ