rakumo---22年12月期2ケタ増収、SaaSサービスが業績に貢献
rakumo<4060>は10日、2022年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比13.8%増の10.96億円、営業利益が同1.9%増の2.32億円、経常利益は同1.8%増の2.25億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.2%減の1.84億円となった。円安の影響(サーバー費用等の増加)及び販売部門への投資があった中でも、営業利益、経常利益が増益となり、過去最高益となった。
SaaSサービスの売上高は前年同期比17.0%増の9.60億円となった。新規顧客の増加やライセンス追加などにより堅調に推移し、2022年12月末のクライアント数は2,334社(2021年12月末比132社増)、ユニークユーザー数は502千人(同54千人増)となった。分業制による専門性向上や商談創出力の向上を企図した営業組織の再編、パートナー等との共催を含めた各種ウェビナーの実施、製品間連携を訴求したパック製品の販売強化等を進めた。加えて、流入数・顧客獲得増加を目的とした製品ホームページの継続的な更新を実施した他、教育分野への注力としてコンソーシアム参画や導入事例の掲載、コンテンツマーケティングの実施等、各種施策にも積極的に取り組んだ。また、契約・利用開始直後の顧客や更新顧客に対するフォローの実施、利用者アンケートや個別インタビュー等を通じた既存製品の各種機能開発等も実施し、新規クライアントの獲得やユニークユーザー数の増加、ユーザー1人当たり単価の増加に尽力した。さらに、gamba社の買収によって、SaaSサービスの強化に努めた。
ソリューションサービスの売上高は同7.7%増の0.48億円となった。既存顧客への業務支援案件の継続的な提供を行ったことに加え、ライセンスサービスに関する新規導入支援案件の受注・提供等により、増収となった。
ITオフショア開発サービスの売上高は同10.1%減の0.87億円となった。既存顧客からのラボ型開発案件が安定的に推移した。一方、SaaSサービスに注力したこともあり、単発の受託開発については減少した。
2023年12月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比13.7%増の12.46億円、営業利益は同25.6%増の2.91億円、経常利益は同26.4%増の2.85億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.9%増の1.97億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ