金融株買われ高PER株に売り目立つ、次期日銀総裁人事絡みで金利上昇の思惑も
日経平均株価指数は前日比プラス圏で推移しているが、東証グロース指数やマザーズ指数の下げが目立っている。プライム市場でも売買代金上位のレーザーテック<6920>、メルカリ<4385>など高PER銘柄に売りがかさんでいる。市場では「きょう提示されると見られていた日銀正副総裁人事案だが、来週14日にずれ込む方向となった。既に週初の段階で雨宮正佳副総裁への打診報道がなされていたが、変更される可能性も取り沙汰されており、一部で中曽宏前副総裁の名前が挙がっているようだ」(ネット証券マーケットアナリスト)という。仮にその場合は、黒田日銀総裁の大規模金融緩和路線の修正が足早に進められる可能性がある。金利上昇の流れが想起されるなか、銀行や生保株が買われる一方でハイテク系グロース株には向かい風が強まるとの思惑も働いているようだ。
出所:MINKABU PRESS
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