ミアヘルサホールディングス---3Qは2ケタ増収、保育事業が業績に貢献
ミアヘルサホールディングス<7129>は8日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.3%増の165.33億円、営業利益が同74.6%減の0.38億円、経常利益が同92.8%減の0.11億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.58億円(前年同期は1.05億円の利益)となった。
医薬事業の売上高は前年同期比3.8%増の67.07億円、セグメント利益は同3.3%減の3.80億円となった。当第3四半期累計期間において、1店舗出店した。業績については、処方箋枚数は、新規出店効果に加え、新型コロナウイルス感染症の影響が続いている中、既存店舗においても回復傾向にあり、前年同期比108.7%となった。一方、処方箋単価は、後発医薬品調剤体制加算の強化、「在宅医療業務」及び、「かかりつけ薬局」としてのサービスの充実等、技術料の加算獲得に努めてきたが、2022年4月に実施された調剤報酬改定・薬価改定の影響で低下した。また、新規薬局に関して、処方元である新設の大型病院で患者の受入れ態勢の整備の遅れによる影響に加え、開設のための先行コストが生じたことで、売上・利益面ともに伸び悩んだ。
介護事業の売上高は同2.0%増の26.05億円、セグメント損失は1.08億円(前年同期は0.39億円の利益)となった。当第3四半期累計期間において、1事業所(訪問介護事業所)の開設、1事業所(訪問介護事業所)の閉鎖を実施した。業績については、2021年10月にグループ会社化したライフサポートの介護事業所及び、前年度に新規開設した事業所の業績が寄与し増収となった。一方、前年度に開設した事業所を中心に、看護師等の人員確保のための採用コストが生じた。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、感染予防の観点から一部利用者の利用の自粛等で、通所介護事業所を中心に利用者が減少したほか、通所介護事業所の休業及び、サービス付き高齢者向け住宅の入居率が低下し、売上・利益面ともに低調に推移した。
保育事業の売上高は同52.4%増の65.32億円、セグメント利益は同8.7%増の3.18億円となった。当第3四半期累計期間において、認可保育園3園、学童クラブ1ヵ所を開設したほか、指定管理者として公立保育園1園の運営を開始した。また、認証保育園1園は、2023年4月に認可保育園への移行に向けた大規模修繕を行うため休園している。業績については、2021年10月にグループ会社化したライフサポートの認可保育園等の園児数が寄与したことに加え、2021年4月及び、2022年4月に開設した認可保育園の園児数が増加したことで業績に寄与した。
その他(食品事業)の売上高は同2.7%増の6.87億円、セグメント利益は同9.8%増の0.28億円となった。学校給食部門において、給食回数が堅調に推移したほか、取引先の拡充に努めてきた。また、同社グループがフランチャイジーとして店舗展開している銀のさら(3店舗)の業績も堅調に推移している。
2023年3月期通期については、売上高が前期比13.3%増の221.00億円、営業利益が同0.9%増の1.88億円、経常利益が同5.3%減の1.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.2%減の2.56億円とする11月9日に修正した連結業績予想を据え置いている。
《TY》
提供:フィスコ