話題株ピックアップ【昼刊】:芝浦、ハーモニック、クラレ
■イハラサイエンス <5999> 2,804円 +500 円 (+21.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
イハラサイエンス<5999>はカイ気配。同社は産業用継ぎ手の最大手メーカーで、半導体業界向けクリーンバルブなどで高水準の需要を獲得している。8日取引終了後にMBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指すことを発表、これを材料視する買いが集中した。中野琢雄会長が代表を務めるエン・アイ・ム(東京都品川区)がTOB(株式公開買い付け)を実施する(買い付け期間は2月9日から3月24日まで)。TOB価格は1株2980円で前日の終値を30%近く上回る水準ということもあって株価を強く刺激している。
■芝浦メカトロニクス <6590> 13,500円 +2,000 円 (+17.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
芝浦メカトロニクス<6590>は急騰。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。これをポジティブ視した買いが集まったようだ。売上高は560億円から590億円(前期比19.7%増)、最終利益は58億円から75億円(同2.5倍)に見通しを引き上げた。部品・部材調達面での業績への影響が想定よりも小さくなったほか、機種構成の変化なども寄与する。期末一括配当については前回の予想から120円増額の510円(前期末比280円増配)に計画を見直した。4~12月期の売上高は前年同期比35.0%増の454億5700万円、最終利益は同4.0倍の61億3900万円だった。半導体製造の前工程向け装置の売り上げが増加し、大幅な増収増益となった。受注高は前年同期比10%増の589億円となったが、10~12月期では114億円と、前年同期となる21年10~12月期(242億円)や、前四半期の22年7~9月期(185億円)を下回る水準となった。
■第一興商 <7458> 4,235円 +305 円 (+7.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
第一興商<7458>が急伸した。8日の取引終了後、取得総数400万株(株式分割後の発行済み株式総数のうち、自己株式を除いた株式数の3.66%に相当)、取得総額60億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。加えて、1対2の株式分割も公表したほか、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は経常利益が前年同期比4.3倍の102億3800万円と大幅増益となっており、株価の支援材料となったようだ。自社株の取得期間は4月3日から9月30日まで。株式分割は3月31日を基準日として4月1日付で実施する。
■サンウェルズ <9229> 8,810円 +560 円 (+6.8%) 11:30現在
サンウェルズ<9229>が4日続伸し、上場来高値を更新した。8日の取引終了後に23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の単体決算を発表した。売上高は前年同期比63.8%増の96億9700万円、最終利益は同9.1倍の5億300万円と、大幅な増収増益となり、好感されたようだ。パーキンソン病専門施設「PDハウス」の開設が順調に進み、4~12月期の売上高と利益はともに同社の予算と比較してプラスで着地したという。
■ハーモニック <6324> 4,715円 +280 円 (+6.3%) 11:30現在
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が急反発した。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、経常利益の見通しを113億円から前期比10.9%増の101億円に見直した。下方修正は市場の想定内だったが、増益を確保する見通しを示しており、買い安心感をもたらしたようだ。売上高は740億円から710億円(前期比24.4%増)に見通しを引き下げた。中国市場向けの小型ロボット用減速装置の需要に軟調な動きがみられることや、一部顧客の生産計画の変更に伴う納入延期や受注の取り消しが発生する見込みとなったことを受け、影響を業績予想に織り込んだ。
■クラレ <3405> 1,125円 +66 円 (+6.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
クラレ<3405>が上げ幅を拡大した。この日、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績と配当予想を開示した。前期の年間配当を2円増額の44円としたうえで、今期の年間配当は前期比4円増配の48円に設定した。株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。23年12月期の売上高は8300億円(前期比9.7%増)、最終利益は510億円(同6.1%減)を見込む。
■ダイワボウ <3107> 2,077円 +121 円 (+6.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
8日に決算を発表。「今期経常を1%上方修正、配当も2円増額」が好感された。
ダイワボウホールディングス <3107> [東証P] が2月8日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比20.9%増の182億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→62円(前期は60円)に増額修正した。
⇒⇒ダイワボウの詳しい業績推移表を見る
■大平洋金属 <5541> 2,038円 +116 円 (+6.0%) 11:30現在
8日に決算を発表。「今期経常を赤字縮小に上方修正」が好感された。
大平洋金属 <5541> [東証P] が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は5.8億円の赤字(前年同期は82.9億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の34.9億円の赤字→26.6億円の赤字(前期は129億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
⇒⇒大平洋金属の詳しい業績推移表を見る
■DMG森精機 <6141> 2,075円 +118 円 (+6.0%) 11:30現在
DMG森精機<6141>が急伸している。8日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の連結業績予想を開示した。最終利益は前期比26.0%増の320億円と、過去最高益を計画する。また、年間配当予想は同10円増配の80円に設定した。これらを好感した買いが集まったようだ。売上収益は同5.3%増の5000億円を見込む。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=130円、1ユーロ=140円とした。22年12月期の売上収益は前の期に比べ19.9%増の4747億7100万円、最終利益は同88.7%増の254億600万円だった。宇宙や航空、メディカル、電気自動車(EV)関連での受注が堅調に推移し、22年12月末の受注残高は2540億円と、21年12月末(1640億円)から拡大した。
■東亜建設工業 <1885> 2,593円 +140 円 (+5.7%) 11:30現在
8日に発表した「5.52%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の5.52%にあたる120万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月24日から8月31日まで。
■ユニ・チャーム <8113> 5,241円 +221 円 (+4.4%) 11:30現在
ユニ・チャーム<8113>が高い。一時5%を超す上昇となった。8日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示し、最終利益が前期比19.7%増の809億円になる見通しを示した。2期ぶりに最高益を更新する計画。年間配当は同2円増配の40円に設定した。更に、取得総数390万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.66%)、取得総額170億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、大幅増益見通しと株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。売上収益は同7.3%増の9635億円を見込む。原材料高の悪影響を価格転嫁で吸収するとともに、海外ではインドと東南アジアなど引き続き好調に推移すると想定。中国も増収増益を計画する。
■AGC <5201> 4,875円 +190 円 (+4.1%) 11:30現在
AGC<5201>が高い。8日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表し、売上高を前期比5.6%増の2兆1500億円、最終損益を前期赤字から黒字転換となる870億円とした。今期の好調見通しとともに自社株買いの実施も発表しており、これらを好感した買いが入っている。高断熱ガラス需要の拡大や自動車生産の回復を追い風に建築用・自動車用ガラスが伸びるほか、ディスプレイ向けガラスや電子部材が増加する見通し。配当は前期比同額の210円を見込む。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比19.9%増の2兆358億円、最終損益が31億5200万円の赤字だった。円安や原材料高騰によるコスト増、米中貿易摩擦やロシア・ウクライナ情勢の悪化などに伴い、大幅な減損損失を計上した。あわせて発表した自社株買いは、取得上限が1600万株(自己株式を除く発行済み株数の7.2%)、または500億円。期間は2月9日から9月22日まで。
■パンパシHD <7532> 2,468円 +87 円 (+3.7%) 11:30現在
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は大幅高で5連騰。この日の上昇率は一時7%を超えた。8日に発表した23年6月期第2四半期累計(22年7~12月)の連結決算は、最終利益が前年同期比22.0%増の367億7700万円となった。これまでの計画(330億円)を上回って着地したほか、23年1月の既存店売上高も増収基調を継続しており、これらを評価した買いが集まった。7~12月の売上高は同6.6%増の9784億4900万円と、こちらも計画(9583億円)を上振れて着地した。国内事業は人流制限の解除や訪日外国人観光客への水際対策の緩和を背景に、インバウンド売上高や駅前店、夜間の売上高が伸長。プライベートブランド商品の販売拡大も奏功した。1月の国内リテール事業の既存店売上高は前年同月比2.7%増。全店ベースの売上高は4.1%増となった。
■住友金属鉱山 <5713> 5,203円 +159 円 (+3.2%) 11:30現在
住友金属鉱山<5713>は3日ぶりに急反発した。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを1370億円から1580億円(前期比43.8%減)に上方修正した。期末配当予想は27円増額し、112円(前期末比76円減配)に見直した。これらを好感した買い注文が集まった。売上高は1兆3770億円から1兆4050億円(同11.6%増)に見通しを引き上げた。資源や製錬、材料部門の収益が上振れする見通しとなった。4~12月期の売上高は前年同期比16.6%増の1兆756億8400万円、最終利益は同10.2%減の1527億8300万円だった。
■リンナイ <5947> 10,000円 +130 円 (+1.3%) 11:30現在
リンナイ<5947>は5日ぶりに反発。8日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株へ株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的。また、同時に発表した第3四半期(22年4~12月)連結決算が、売上高3140億9300万円(前年同期比14.7%増)、営業利益336億8800万円(同20.1%増)、純利益214億2300万円(同16.7%増)と2ケタの増収増益となった。国内で供給遅延解消に努める給湯機器の販売が堅調に推移していることに加え、海外においても米国や中国を中心に主力商品の販売が増加した。また、高付加価値商品の伸長も寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高4250億円(前期比16.1%増)、営業利益440億円(同22.7%増)、純利益295億円(同24.2%増)の従来見通しを据え置いた。
■図研エルミック <4770> 434円 +80 円 (+22.6%) ストップ高 11:30現在
図研エルミック<4770>はストップ高の434円に買われ昨年来高値を更新。8日の取引終了後、23年3月期の単独業績予想について、売上高を9億円から9億1000万円(前期比13.5%増)へ、営業利益を7000万円から1億3000万円(同41.6%増)へ、純利益を5500万円から1億3700万円(同97.1%増)へ上方修正したことが好感されている。エンジニアリング・サービス、ストリーミング製品を組み合わせた付加価値の高いソリューション提案活動に注力した結果、販売先が拡大したことに加えて、開発原価低減や経費削減の取り組みも奏功したことなどが要因。あわせて、従来無配としていた期末一括配当を3円実施し、15期ぶりに復配すると発表したこともポジティブサプライズとなっている。
■大阪油化工業 <4124> 1,775円 +300 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
大阪油化工業<4124>がカイ気配。8日の取引終了後に23年9月期第1四半期(22年10~12月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比2.0倍の1億900万円と大幅増益で着地した。通期計画(1億5000万円)に対して高進捗率となったことから、これがサプライズとなって買いを呼び込んでいる。売上高は同19.8%増の3億7900万円だった。電子材料向け案件を中心に多様な蒸留案件の引き合いが増加。人件費や製造経費が増えたものの、増収効果で吸収した。なお、通期見通しは据え置いた。
●ストップ高銘柄
ホープ <6195> 380円 +80 円 (+26.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
イーエムネットジャパン <7036> 1,587円 +300 円 (+23.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
note <5243> 643円 +100 円 (+18.4%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
イハラサイエンス<5999>はカイ気配。同社は産業用継ぎ手の最大手メーカーで、半導体業界向けクリーンバルブなどで高水準の需要を獲得している。8日取引終了後にMBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指すことを発表、これを材料視する買いが集中した。中野琢雄会長が代表を務めるエン・アイ・ム(東京都品川区)がTOB(株式公開買い付け)を実施する(買い付け期間は2月9日から3月24日まで)。TOB価格は1株2980円で前日の終値を30%近く上回る水準ということもあって株価を強く刺激している。
■芝浦メカトロニクス <6590> 13,500円 +2,000 円 (+17.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
芝浦メカトロニクス<6590>は急騰。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。これをポジティブ視した買いが集まったようだ。売上高は560億円から590億円(前期比19.7%増)、最終利益は58億円から75億円(同2.5倍)に見通しを引き上げた。部品・部材調達面での業績への影響が想定よりも小さくなったほか、機種構成の変化なども寄与する。期末一括配当については前回の予想から120円増額の510円(前期末比280円増配)に計画を見直した。4~12月期の売上高は前年同期比35.0%増の454億5700万円、最終利益は同4.0倍の61億3900万円だった。半導体製造の前工程向け装置の売り上げが増加し、大幅な増収増益となった。受注高は前年同期比10%増の589億円となったが、10~12月期では114億円と、前年同期となる21年10~12月期(242億円)や、前四半期の22年7~9月期(185億円)を下回る水準となった。
■第一興商 <7458> 4,235円 +305 円 (+7.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
第一興商<7458>が急伸した。8日の取引終了後、取得総数400万株(株式分割後の発行済み株式総数のうち、自己株式を除いた株式数の3.66%に相当)、取得総額60億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。加えて、1対2の株式分割も公表したほか、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は経常利益が前年同期比4.3倍の102億3800万円と大幅増益となっており、株価の支援材料となったようだ。自社株の取得期間は4月3日から9月30日まで。株式分割は3月31日を基準日として4月1日付で実施する。
■サンウェルズ <9229> 8,810円 +560 円 (+6.8%) 11:30現在
サンウェルズ<9229>が4日続伸し、上場来高値を更新した。8日の取引終了後に23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の単体決算を発表した。売上高は前年同期比63.8%増の96億9700万円、最終利益は同9.1倍の5億300万円と、大幅な増収増益となり、好感されたようだ。パーキンソン病専門施設「PDハウス」の開設が順調に進み、4~12月期の売上高と利益はともに同社の予算と比較してプラスで着地したという。
■ハーモニック <6324> 4,715円 +280 円 (+6.3%) 11:30現在
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が急反発した。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、経常利益の見通しを113億円から前期比10.9%増の101億円に見直した。下方修正は市場の想定内だったが、増益を確保する見通しを示しており、買い安心感をもたらしたようだ。売上高は740億円から710億円(前期比24.4%増)に見通しを引き下げた。中国市場向けの小型ロボット用減速装置の需要に軟調な動きがみられることや、一部顧客の生産計画の変更に伴う納入延期や受注の取り消しが発生する見込みとなったことを受け、影響を業績予想に織り込んだ。
■クラレ <3405> 1,125円 +66 円 (+6.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
クラレ<3405>が上げ幅を拡大した。この日、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績と配当予想を開示した。前期の年間配当を2円増額の44円としたうえで、今期の年間配当は前期比4円増配の48円に設定した。株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。23年12月期の売上高は8300億円(前期比9.7%増)、最終利益は510億円(同6.1%減)を見込む。
■ダイワボウ <3107> 2,077円 +121 円 (+6.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
8日に決算を発表。「今期経常を1%上方修正、配当も2円増額」が好感された。
ダイワボウホールディングス <3107> [東証P] が2月8日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比20.9%増の182億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→62円(前期は60円)に増額修正した。
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■大平洋金属 <5541> 2,038円 +116 円 (+6.0%) 11:30現在
8日に決算を発表。「今期経常を赤字縮小に上方修正」が好感された。
大平洋金属 <5541> [東証P] が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は5.8億円の赤字(前年同期は82.9億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の34.9億円の赤字→26.6億円の赤字(前期は129億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
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■DMG森精機 <6141> 2,075円 +118 円 (+6.0%) 11:30現在
DMG森精機<6141>が急伸している。8日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の連結業績予想を開示した。最終利益は前期比26.0%増の320億円と、過去最高益を計画する。また、年間配当予想は同10円増配の80円に設定した。これらを好感した買いが集まったようだ。売上収益は同5.3%増の5000億円を見込む。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=130円、1ユーロ=140円とした。22年12月期の売上収益は前の期に比べ19.9%増の4747億7100万円、最終利益は同88.7%増の254億600万円だった。宇宙や航空、メディカル、電気自動車(EV)関連での受注が堅調に推移し、22年12月末の受注残高は2540億円と、21年12月末(1640億円)から拡大した。
■東亜建設工業 <1885> 2,593円 +140 円 (+5.7%) 11:30現在
8日に発表した「5.52%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の5.52%にあたる120万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月24日から8月31日まで。
■ユニ・チャーム <8113> 5,241円 +221 円 (+4.4%) 11:30現在
ユニ・チャーム<8113>が高い。一時5%を超す上昇となった。8日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示し、最終利益が前期比19.7%増の809億円になる見通しを示した。2期ぶりに最高益を更新する計画。年間配当は同2円増配の40円に設定した。更に、取得総数390万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.66%)、取得総額170億円を上限とする自社株買いの実施も公表しており、大幅増益見通しと株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。売上収益は同7.3%増の9635億円を見込む。原材料高の悪影響を価格転嫁で吸収するとともに、海外ではインドと東南アジアなど引き続き好調に推移すると想定。中国も増収増益を計画する。
■AGC <5201> 4,875円 +190 円 (+4.1%) 11:30現在
AGC<5201>が高い。8日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表し、売上高を前期比5.6%増の2兆1500億円、最終損益を前期赤字から黒字転換となる870億円とした。今期の好調見通しとともに自社株買いの実施も発表しており、これらを好感した買いが入っている。高断熱ガラス需要の拡大や自動車生産の回復を追い風に建築用・自動車用ガラスが伸びるほか、ディスプレイ向けガラスや電子部材が増加する見通し。配当は前期比同額の210円を見込む。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比19.9%増の2兆358億円、最終損益が31億5200万円の赤字だった。円安や原材料高騰によるコスト増、米中貿易摩擦やロシア・ウクライナ情勢の悪化などに伴い、大幅な減損損失を計上した。あわせて発表した自社株買いは、取得上限が1600万株(自己株式を除く発行済み株数の7.2%)、または500億円。期間は2月9日から9月22日まで。
■パンパシHD <7532> 2,468円 +87 円 (+3.7%) 11:30現在
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は大幅高で5連騰。この日の上昇率は一時7%を超えた。8日に発表した23年6月期第2四半期累計(22年7~12月)の連結決算は、最終利益が前年同期比22.0%増の367億7700万円となった。これまでの計画(330億円)を上回って着地したほか、23年1月の既存店売上高も増収基調を継続しており、これらを評価した買いが集まった。7~12月の売上高は同6.6%増の9784億4900万円と、こちらも計画(9583億円)を上振れて着地した。国内事業は人流制限の解除や訪日外国人観光客への水際対策の緩和を背景に、インバウンド売上高や駅前店、夜間の売上高が伸長。プライベートブランド商品の販売拡大も奏功した。1月の国内リテール事業の既存店売上高は前年同月比2.7%増。全店ベースの売上高は4.1%増となった。
■住友金属鉱山 <5713> 5,203円 +159 円 (+3.2%) 11:30現在
住友金属鉱山<5713>は3日ぶりに急反発した。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを1370億円から1580億円(前期比43.8%減)に上方修正した。期末配当予想は27円増額し、112円(前期末比76円減配)に見直した。これらを好感した買い注文が集まった。売上高は1兆3770億円から1兆4050億円(同11.6%増)に見通しを引き上げた。資源や製錬、材料部門の収益が上振れする見通しとなった。4~12月期の売上高は前年同期比16.6%増の1兆756億8400万円、最終利益は同10.2%減の1527億8300万円だった。
■リンナイ <5947> 10,000円 +130 円 (+1.3%) 11:30現在
リンナイ<5947>は5日ぶりに反発。8日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株へ株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的。また、同時に発表した第3四半期(22年4~12月)連結決算が、売上高3140億9300万円(前年同期比14.7%増)、営業利益336億8800万円(同20.1%増)、純利益214億2300万円(同16.7%増)と2ケタの増収増益となった。国内で供給遅延解消に努める給湯機器の販売が堅調に推移していることに加え、海外においても米国や中国を中心に主力商品の販売が増加した。また、高付加価値商品の伸長も寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高4250億円(前期比16.1%増)、営業利益440億円(同22.7%増)、純利益295億円(同24.2%増)の従来見通しを据え置いた。
■図研エルミック <4770> 434円 +80 円 (+22.6%) ストップ高 11:30現在
図研エルミック<4770>はストップ高の434円に買われ昨年来高値を更新。8日の取引終了後、23年3月期の単独業績予想について、売上高を9億円から9億1000万円(前期比13.5%増)へ、営業利益を7000万円から1億3000万円(同41.6%増)へ、純利益を5500万円から1億3700万円(同97.1%増)へ上方修正したことが好感されている。エンジニアリング・サービス、ストリーミング製品を組み合わせた付加価値の高いソリューション提案活動に注力した結果、販売先が拡大したことに加えて、開発原価低減や経費削減の取り組みも奏功したことなどが要因。あわせて、従来無配としていた期末一括配当を3円実施し、15期ぶりに復配すると発表したこともポジティブサプライズとなっている。
■大阪油化工業 <4124> 1,775円 +300 円 (+20.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
大阪油化工業<4124>がカイ気配。8日の取引終了後に23年9月期第1四半期(22年10~12月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比2.0倍の1億900万円と大幅増益で着地した。通期計画(1億5000万円)に対して高進捗率となったことから、これがサプライズとなって買いを呼び込んでいる。売上高は同19.8%増の3億7900万円だった。電子材料向け案件を中心に多様な蒸留案件の引き合いが増加。人件費や製造経費が増えたものの、増収効果で吸収した。なお、通期見通しは据え置いた。
●ストップ高銘柄
ホープ <6195> 380円 +80 円 (+26.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
イーエムネットジャパン <7036> 1,587円 +300 円 (+23.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
note <5243> 643円 +100 円 (+18.4%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース