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日経平均は3日ぶり反落、FOMC前の調整売りや米半導体株安が重し/相場概況


日経平均は3日ぶり反落。30日の米株式市場でダウ平均は260.99ドル安と7日ぶり反落。連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を直前に控える中、利益確定売りが先行。利上げペース減速が期待される一方、利上げ継続への思惑もくすぶり、金利上昇を警戒した売りが膨らんだ。ナスダック総合指数は-1.96%と3日ぶり大幅反落。一方、米1月ダラス連銀製造業活動指数の上振れなどに伴う為替の円安・ドル高を支援要因に、日経平均は25.16円高からスタート。ただ、今週に相次いで控える主力企業決算や中央銀行イベント、重要経済指標を前に様子見ムードが強く、日経平均は27500円を手前に膠着感の強い展開が継続。アジア市況が軟調な中、午後は一段と冴えない展開で、引けにかけては手仕舞い売りが膨らんだ。

 大引けの日経平均は前日比106.29円安の27327.11円となった。東証プライム市場の売買高は12億542万株、売買代金は2兆9196億円だった。セクターでは銀行、鉱業、医薬品が下落率上位となった一方、電気・ガス、金属製品、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の34%、対して値上がり銘柄は63%だった。

 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となったことや、取引終了後に発表されたNXPセミコンダクターズの決算が低調だったことで、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>のほか、日本電産<6594>、キーエンス<6861>、イビデン<4062>、村田製<6981>などハイテクが全般下落。減益決算となったストライク<6196>、Vコマース<2491>、大東建託<1878>が急落し、M&Aキャピタル<6080>はストップ安売り気配のまま日中値付かずで終了。また、市場の期待に届かなかったNRI<4307>、営業利益を上方修正もデリバティブ評価損計上で経常利益を下方修正したコーエーテクモHD<3635>が大きく下落。ほか、FOMCが近づくなかグロース株が利食い売りに押され、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>、インソース<6200>などが値下がり率上位に入った。

 一方、決算が好感されたところでOLC<4661>、LITALICO<7366>が大きく上昇し、NEC<6701>、オムロン<6645>、シンプレクスHD<4373>なども後半に失速したものの買いが優勢となった。業績予想を上方修正した中部電力<9502>が急伸し、他の電力株も軒並み連れ高。業績上方修正に加えて増配も発表したソシオネクスト<6526>、NECキャピタル<8793>は大幅高となり、バルカー<7995>は一時ストップ高まで買われた。前場終了後に好決算を発表した東洋水産<2875>、業績予想を上方修正した東京ガス<9531>、三和HD<5929>は後場から大幅高となった。
《YN》

 提供:フィスコ

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