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ダウ平均は小幅高 議事録の反応は一時的=米国株後半

NY株式4日(NY時間15:20)
ダウ平均   33232.30(+95.93 +0.29%)
ナスダック   10454.53(+67.55 +0.65%)
CME日経平均先物 25895(大証終比:+285 +1.10%)

 NY時間の終盤に入ってダウ平均は小幅高での推移となっている。午後になってFOMC議事録が公表され、FRBのインフレ抑制の決意を改めて示され、金融情勢の不当な緩和がインフレ目標達成の努力を複雑にすると警告した。労働市場が弾力的なままであれば、インフレが定着してしまうことも懸念している。

 市場からは「タカ派なトーンではあったが、予想以上ではなかった。FOMCが積極的に引き締めを試みている中で、市場が金融条件を緩和するリスクをFRBが認めたことは心強い」との声も出ている。

 この日発表のISM製造業景気指数はリセッション(景気後退)の可能性を示唆する内容となり、サプライチェーンの状況改善、仕入価格の低下、需要鈍化を示し、FRBが歓迎すべき動きであった。しかし、求人件数は労働市場の堅調さを示し、センチメントが一時的に揺さぶられた。議事録発表後にダウ平均は下げに転じる場面が見られた。

 市場は金曜日の米雇用統計に注目しており、労働市場の軟化の兆候を探ることになる。市場からは「まさに様子見ムードだ。2008年の金融危機以来最悪だった昨年を終え、投資家は資金を動かすことに慎重になっている。少なくとも最初の2営業日では、それがリアルタイムに出ている」との声も出ていた。

 きょうはマイクロソフト<MSFT>が下落する一方、セールスフォース<CRM>が上昇し、ダウ平均をサポート。マイクロソフトは、アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の300ドルから250ドルに引き下げた。同社のクラウドサービス「Azure(アジュール)」の急成長の減速が予想以上に深刻だと指摘している。

 一方、セールスフォースは事業再編の一環として、全従業員の約10%の人員削減を発表。不動産も再編し、オフィススペースを縮小させる意向も示している。

 リチウムイオン電池のエノビックス<ENVX>が42%急落。前日同社が行った特別プレゼンテーションを嫌気している。

 アリババ<BABA>がNY市場で続伸。中国の銀行監督当局が傘下のフィンテック企業アントが消費者部門向けに105億元(約2000億円)を調達する計画を承認した。

 通信機器のコーニング<GLW>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は36ドルに設定し、前日終値よりも11%高い水準を見込んでいる。

 複合テクノロジーのハネウェル<HON>が下落しており、ダウ平均を圧迫。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。株価のバリュエーションに割高感があるとし、世界経済の後退から受注も減速が見込まれると指摘した。

 マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇しており、他の半導体関連銘柄も連れ高。中国が米国に対抗するための半導体産業構築を目的とした大規模投資を一時停止しているとの報道が好感されている。

 米証券会社のジェフリーズ<JEF>が大幅高。三井住友FGの太田社長のインタビューが伝わり、ジェフリーズへの出資比率引き上げの意向を示したことが材料視されている。

セールスフォース<CRM> 139.62(+4.84 +3.59%)
エノビックス<ENVX> 7.00(-5.12 -42.25%)
アリババ<BABA> 104.17(+12.19 +13.25%)
コーニング<GLW> 34.06(+1.52 +4.67%)
ハネウェル<HON> 209.77(-4.53 -2.11%)
マイクロン<MU> 53.99(+3.62 +7.19%)
ジェフリーズ<JEF> 38.68(+4.46 +13.03%)

アップル<AAPL> 126.31(+1.24 +0.99%)
マイクロソフト<MSFT> 228.28(-11.31 -4.72%)
アマゾン<AMZN> 85.50(-0.32 -0.37%)
アルファベットC<GOOG> 88.61(-1.09 -1.22%)
テスラ<TSLA> 113.65(+5.55 +5.13%)
メタ・プラットフォームズ<META> 127.65(+2.91 +2.33%)
AMD<AMD> 64.87(+0.85 +1.33%)
エヌビディア<NVDA> 147.48(+4.33 +3.02%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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