話題株ピックアップ【昼刊】:三菱UFJ、GCジョイコ、オキサイド
■三菱UFJ <8306> 928.4円 +39.4 円 (+4.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は全般相場が大きくリスクオフに傾くなか強さを発揮し、昨年の大納会を引き継いで続伸と気を吐いている。日銀がイールドカーブ・コントロールの変動許容幅を広げたことで、大規模金融政策の修正に向けた思惑がくすぶっている。国内の長期金利が上昇傾向を強めれば、同社株をはじめメガバンクにとって運用環境の改善につながることから株価にはポジティブ材料となる。銀行株は配当利回りも高いことから、中長期スタンスの個人投資家資金の流入も観測されており、ハイテク株とは対照的に環境面で追い風が意識されている。
■GCジョイコ <6249> 2,446円 +94 円 (+4.0%) 11:30現在
ゲームカード・ジョイコホールディングス<6249>が全体相場に逆行し大幅高、一時7%超の上昇で2500円台に乗せ、最高値街道をまい進する展開にある。パチンコやパチスロなど遊技機用プリペイドカード大手で、業界でスマートパチスロが導入されたことに伴う新機種への入れ替え特需を享受しており、これを材料に投資資金の攻勢が続いている。更に「今月からスマートパチンコの試験機の導入も始まり、3月には商業ベースでの導入が本格化する見込みで、パチスロよりもはるかに市場の大きいパチンコ機の入れ替えが関連企業の収益を押し上げることになる」(ネット証券アナリスト)という指摘がある。きょうはGCジョイコ以外にもユニバーサルエンターテインメント<6425>やゲンダイエージェンシー<2411>なども逆行高の動きをみせている。
■オキサイド <6521> 7,870円 +210 円 (+2.7%) 11:30現在
オキサイド<6521>は鮮烈な戻り足で3連騰、きょうは全般悪地合いの間隙を縫って一時400円高に買われフシ目の8000円台を回復する場面があった。酸化物単結晶やレーザー関連など光分野で独自技術を有し、ニッチトップ企業として注目度が高い。半導体テスター向け紫外レーザーで需要獲得が進んでおり、足もとの業績は急拡大途上にある。23年2月期営業利益は前期比5割増となる9億円を見込むが、市場では一段の上振れを見込む声が強い。一方、2月末の株主を対象に1株を2株に株式分割すると発表していることで、この権利取りの動きも活発化している。株式需給面では外資系など複数の証券会社経由で貸株調達による空売りが増加しており、その買い戻しも株価に浮揚力を与えている。
■エーザイ <4523> 8,155円 -549 円 (-6.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率8位
エーザイ<4523>が大幅続落している。同社と米製薬企業のバイオジェン<BIIB>が共同開発するアルツハイマー病の治療薬候補「レカネマブ」を巡っては、米食品医薬品局(FDA)の審査終了目標日が1月6日に定められている。実用化と業績貢献への期待はこれまでエーザイ株の支えとなってきたが、12月上旬に株価が1万円をつけた後は、上値の重い展開が続いている。審査結果が発表される前に、いったん利益を確定するのを目的とした売りが膨らんだようだ。大発会のこの日は5日移動平均線と75日移動平均線を株価が下抜けたことも売りを促す要因となったとみられている。
■日本郵船 <9101> 2,938.5円 -171.5 円 (-5.5%) 11:30現在
日本郵船<9101>が急反落した。3日に公表された2022年12月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0となり、前月(49.4)から低下。好況と不況の節目となる50を5カ月連続で下回った。世界経済の先行き警戒感が強まるなか、郵船に対しては物流の停滞による業績への悪影響を懸念した売りが膨らんだようだ。商船三井<9104>や川崎汽船<9107>も安い。12月31日に中国国家統計局が発表した同月の製造業PMIも、47.0と前月(48.0)から低下。3カ月連続で50を下回った。
■東京ガス <9531> 2,454円 -131 円 (-5.1%) 11:30現在
東京ガス<9531>が下げ幅を拡大し、5%を超す下げとなった。同社の米子会社が、天然ガス生産の米ロッククリフ・エナジーを、プライベートエクイティ(PE)企業から買収する交渉を進めていると一部で伝わった。買収額は負債を含め約46億ドルと報じられており、これを嫌気した売りが膨らんだようだ。報道によると、東ガスが70%出資する米TGナチュラルリソーシズの全額現金による取引は、月内にも発表される見通しという。TGナチュラルリソーシズは資金の手配に動いているとする一方、合意に至らない可能性があるとする関係筋の見方も伝えている。
■日経レバ <1570> 12,395円 -355 円 (-2.8%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大きく下値を探る展開。一時3%を超える下げで1万2300円台まで水準を切り下げた。日経平均株価にリンクする形で組成されたETFで、価格変動率が2倍に基本設定されていることもあり、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家を中心とした短期資金の参戦が活発化する傾向が強い。きょうは米国のリセッション懸念を背景に、東京市場では日経平均が大きく売られ、これに連動して日経レバも水準を切り下げている。売買代金も高水準でレーザーテック<6920>と首位を争う状況にある。
■レーザーテック <6920> 21,420円 -325 円 (-1.5%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が続落。大発会の東京市場はリスクオフの地合いとなっているが主力ハイテク株の代表格である同社株にも売りが波及している。これまでサポートラインとなっていた75日移動平均線を下抜ける形で、目先調整色が拭えない状況にある。前日の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落。スマートフォンやパソコンの販売低調を背景に半導体の過剰在庫が意識されるなか、関連銘柄の株価も冴えない動きが続いている。これを受け東京市場でも半導体関連セクターには逆風が強い。同社株は昨年12月中旬以降、信用買い残が急増傾向にあることも株式需給面で重荷となっている。
■村田製作所 <6981> 6,517円 -71 円 (-1.1%) 11:30現在
村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株への売りがかさんでいる。前日の米国株市場ではアップル<AAPL>が一時4%を超える下落で全体指数を押し下げた。iPhone新機種の売れ行き不振が伝わるなか、同社がサプライヤーに部品の減産要請をしたことが伝わり株価下落の要因となった。東京市場でも村田製をはじめアップルの有力サプライヤーである電子部品メーカー各社に連想売りが及ぶ形となっている。外国為替市場で足もとドル安・円高傾向にあることも買い手控えムードを増幅させている。
■トヨタ自動車 <7203> 1,801円 -11.5 円 (-0.6%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて下値を探る動きにある。年明けの米債券市場で長期債が買われ、米10年債利回りが終値ベースで3.74%台まで下落、これに伴う日米金利差縮小の思惑が外国為替市場でドル売り・円買いの動きを誘発、一時1ドル=130円台を下回る円高に振れる場面があった。輸出セクターの中でもとりわけ為替感応度が高い自動車株は、輸出採算悪化に対する警戒感から売りが優勢となっている。トヨタの今期想定為替レートは1ドル=135円で実勢よりも大幅に円安に設定されていることで、為替デメリットが意識されやすい状況にある。
■モリテック スチール <5986> 305円 +75 円 (+32.6%) 一時ストップ高 11:30現在
モリテック スチール<5986>が急騰している。4日付の日本経済新聞朝刊が「政府は小型の電気自動車(EV)を数分で充電できる高出力充電器の普及に乗り出す」と報じた。出力の高い機器の設置や取り扱いに関する規制を、2023年をめどに大きく緩めるとしており、EV向けの充電器を手掛ける同社に対しては、報道を手掛かり視した買いが集まったようだ。ENECHANGE<4169>や、東光高岳<6617>も高い。報道によると、出力200キロワット超の充電器も一定の安全性は確保できると判断し、50キロワット超と同じ扱いにする方向で規制を緩和するという。規制を所管する消防庁が23年中の関係省令の改正を目指すとしている。
■Jテック・C <3446> 2,998円 +238 円 (+8.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
ジェイテックコーポレーション<3446>が切り返し急、一時300円高の3060円まで上値を伸ばし戻り足を鮮明としている。理化学研究所向けを中心にナノレベルでも最先端を行く超ハイスペックな超高精度X線集光ミラーを納入しているが、一方で業績寄与度の高い機器開発事業に重点を置き、特に半導体製造装置に傾注する構えをみせている。昨年12月19日にはプラズマ援用研磨装置の開発機を受注したことを発表し注目を集めた。同装置は大阪大学の独自研磨技術を活用したもので、次世代パワー半導体材料であるSiCやGaN基板、単結晶ダイヤモンド基板を高速かつ高精度に平坦化することが可能となる。このほか次世代パワー半導体分野では、同社が東邦鋼機製作所(三重県四日市市)と共同開発した独自のCARE加工技術による研磨装置に期待が大きく、こちらも引き合いは旺盛で、会社側は受注獲得に向け積極的な姿勢を示している。同社は中期計画として2030年にCARE加工技術を使った半導体研磨装置の売上高を20億円にする目標を掲げており、実現すれば業績も様変わりする可能性がある。
■まんだらけ <2652> 1,051円 +55 円 (+5.5%) 11:30現在
まんだらけ<2652>は上値追い加速。前週末12月30日の取引終了後に11月の月次売上高を発表し、全店合計で前年同月比26.8%増となった。前月(30.4%増)に続き高水準の伸びを示しており、これを好感した買いが集まっている。海外からの来店客の増加をはじめ、国内外を問わず客数が増えたことで店頭販売が伸びた。また、電脳ショップ「ありある」を含む通信販売も堅調な伸びを維持した。
■エコモット <3987> 408円 +18 円 (+4.6%) 11:30現在
エコモット<3987>が高い。この日、鉄筋径や配筋間隔の自動計測を行う配筋検査ARシステム「BAIAS」について、2点間計測機能を追加し5日より提供を始めると発表。これを手掛かりとした買いが入ったようだ。村本建設(大阪市天王寺区)と共同開発した同システムは、iPad Proのアプリを用いて計測する。今回の機能追加で、事前準備などで手間がかかる「重ね継手」や「定着」の長さが計測できるようになり、検査プロセスの一層の省力化が期待できるという。
■ジャパンディスプレイ <6740> 39円 +1 円 (+2.6%) 11:30現在
30日に発表した「中国子会社の株式売却益148億円発生」が買い材料。
22年10月に公表した中国子会社Suzhou JDI Electronicsの株式譲渡が完了。これに伴い、23年3月期に売却益約148億円を特別利益として、事業構造改善費用約35億円を特別損失としてそれぞれ計上する見込み。
●ストップ高銘柄
ASNOVA <9223> 1,455円 +300 円 (+26.0%) ストップ高 11:30現在
BTM <5247> 2,524円 +500 円 (+24.7%) ストップ高 11:30現在
ELEMENTS <5246> 551円 +80 円 (+17.0%) ストップ高 11:30現在
以上、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は全般相場が大きくリスクオフに傾くなか強さを発揮し、昨年の大納会を引き継いで続伸と気を吐いている。日銀がイールドカーブ・コントロールの変動許容幅を広げたことで、大規模金融政策の修正に向けた思惑がくすぶっている。国内の長期金利が上昇傾向を強めれば、同社株をはじめメガバンクにとって運用環境の改善につながることから株価にはポジティブ材料となる。銀行株は配当利回りも高いことから、中長期スタンスの個人投資家資金の流入も観測されており、ハイテク株とは対照的に環境面で追い風が意識されている。
■GCジョイコ <6249> 2,446円 +94 円 (+4.0%) 11:30現在
ゲームカード・ジョイコホールディングス<6249>が全体相場に逆行し大幅高、一時7%超の上昇で2500円台に乗せ、最高値街道をまい進する展開にある。パチンコやパチスロなど遊技機用プリペイドカード大手で、業界でスマートパチスロが導入されたことに伴う新機種への入れ替え特需を享受しており、これを材料に投資資金の攻勢が続いている。更に「今月からスマートパチンコの試験機の導入も始まり、3月には商業ベースでの導入が本格化する見込みで、パチスロよりもはるかに市場の大きいパチンコ機の入れ替えが関連企業の収益を押し上げることになる」(ネット証券アナリスト)という指摘がある。きょうはGCジョイコ以外にもユニバーサルエンターテインメント<6425>やゲンダイエージェンシー<2411>なども逆行高の動きをみせている。
■オキサイド <6521> 7,870円 +210 円 (+2.7%) 11:30現在
オキサイド<6521>は鮮烈な戻り足で3連騰、きょうは全般悪地合いの間隙を縫って一時400円高に買われフシ目の8000円台を回復する場面があった。酸化物単結晶やレーザー関連など光分野で独自技術を有し、ニッチトップ企業として注目度が高い。半導体テスター向け紫外レーザーで需要獲得が進んでおり、足もとの業績は急拡大途上にある。23年2月期営業利益は前期比5割増となる9億円を見込むが、市場では一段の上振れを見込む声が強い。一方、2月末の株主を対象に1株を2株に株式分割すると発表していることで、この権利取りの動きも活発化している。株式需給面では外資系など複数の証券会社経由で貸株調達による空売りが増加しており、その買い戻しも株価に浮揚力を与えている。
■エーザイ <4523> 8,155円 -549 円 (-6.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率8位
エーザイ<4523>が大幅続落している。同社と米製薬企業のバイオジェン<BIIB>が共同開発するアルツハイマー病の治療薬候補「レカネマブ」を巡っては、米食品医薬品局(FDA)の審査終了目標日が1月6日に定められている。実用化と業績貢献への期待はこれまでエーザイ株の支えとなってきたが、12月上旬に株価が1万円をつけた後は、上値の重い展開が続いている。審査結果が発表される前に、いったん利益を確定するのを目的とした売りが膨らんだようだ。大発会のこの日は5日移動平均線と75日移動平均線を株価が下抜けたことも売りを促す要因となったとみられている。
■日本郵船 <9101> 2,938.5円 -171.5 円 (-5.5%) 11:30現在
日本郵船<9101>が急反落した。3日に公表された2022年12月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0となり、前月(49.4)から低下。好況と不況の節目となる50を5カ月連続で下回った。世界経済の先行き警戒感が強まるなか、郵船に対しては物流の停滞による業績への悪影響を懸念した売りが膨らんだようだ。商船三井<9104>や川崎汽船<9107>も安い。12月31日に中国国家統計局が発表した同月の製造業PMIも、47.0と前月(48.0)から低下。3カ月連続で50を下回った。
■東京ガス <9531> 2,454円 -131 円 (-5.1%) 11:30現在
東京ガス<9531>が下げ幅を拡大し、5%を超す下げとなった。同社の米子会社が、天然ガス生産の米ロッククリフ・エナジーを、プライベートエクイティ(PE)企業から買収する交渉を進めていると一部で伝わった。買収額は負債を含め約46億ドルと報じられており、これを嫌気した売りが膨らんだようだ。報道によると、東ガスが70%出資する米TGナチュラルリソーシズの全額現金による取引は、月内にも発表される見通しという。TGナチュラルリソーシズは資金の手配に動いているとする一方、合意に至らない可能性があるとする関係筋の見方も伝えている。
■日経レバ <1570> 12,395円 -355 円 (-2.8%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大きく下値を探る展開。一時3%を超える下げで1万2300円台まで水準を切り下げた。日経平均株価にリンクする形で組成されたETFで、価格変動率が2倍に基本設定されていることもあり、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家を中心とした短期資金の参戦が活発化する傾向が強い。きょうは米国のリセッション懸念を背景に、東京市場では日経平均が大きく売られ、これに連動して日経レバも水準を切り下げている。売買代金も高水準でレーザーテック<6920>と首位を争う状況にある。
■レーザーテック <6920> 21,420円 -325 円 (-1.5%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が続落。大発会の東京市場はリスクオフの地合いとなっているが主力ハイテク株の代表格である同社株にも売りが波及している。これまでサポートラインとなっていた75日移動平均線を下抜ける形で、目先調整色が拭えない状況にある。前日の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落。スマートフォンやパソコンの販売低調を背景に半導体の過剰在庫が意識されるなか、関連銘柄の株価も冴えない動きが続いている。これを受け東京市場でも半導体関連セクターには逆風が強い。同社株は昨年12月中旬以降、信用買い残が急増傾向にあることも株式需給面で重荷となっている。
■村田製作所 <6981> 6,517円 -71 円 (-1.1%) 11:30現在
村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株への売りがかさんでいる。前日の米国株市場ではアップル<AAPL>が一時4%を超える下落で全体指数を押し下げた。iPhone新機種の売れ行き不振が伝わるなか、同社がサプライヤーに部品の減産要請をしたことが伝わり株価下落の要因となった。東京市場でも村田製をはじめアップルの有力サプライヤーである電子部品メーカー各社に連想売りが及ぶ形となっている。外国為替市場で足もとドル安・円高傾向にあることも買い手控えムードを増幅させている。
■トヨタ自動車 <7203> 1,801円 -11.5 円 (-0.6%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて下値を探る動きにある。年明けの米債券市場で長期債が買われ、米10年債利回りが終値ベースで3.74%台まで下落、これに伴う日米金利差縮小の思惑が外国為替市場でドル売り・円買いの動きを誘発、一時1ドル=130円台を下回る円高に振れる場面があった。輸出セクターの中でもとりわけ為替感応度が高い自動車株は、輸出採算悪化に対する警戒感から売りが優勢となっている。トヨタの今期想定為替レートは1ドル=135円で実勢よりも大幅に円安に設定されていることで、為替デメリットが意識されやすい状況にある。
■モリテック スチール <5986> 305円 +75 円 (+32.6%) 一時ストップ高 11:30現在
モリテック スチール<5986>が急騰している。4日付の日本経済新聞朝刊が「政府は小型の電気自動車(EV)を数分で充電できる高出力充電器の普及に乗り出す」と報じた。出力の高い機器の設置や取り扱いに関する規制を、2023年をめどに大きく緩めるとしており、EV向けの充電器を手掛ける同社に対しては、報道を手掛かり視した買いが集まったようだ。ENECHANGE<4169>や、東光高岳<6617>も高い。報道によると、出力200キロワット超の充電器も一定の安全性は確保できると判断し、50キロワット超と同じ扱いにする方向で規制を緩和するという。規制を所管する消防庁が23年中の関係省令の改正を目指すとしている。
■Jテック・C <3446> 2,998円 +238 円 (+8.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
ジェイテックコーポレーション<3446>が切り返し急、一時300円高の3060円まで上値を伸ばし戻り足を鮮明としている。理化学研究所向けを中心にナノレベルでも最先端を行く超ハイスペックな超高精度X線集光ミラーを納入しているが、一方で業績寄与度の高い機器開発事業に重点を置き、特に半導体製造装置に傾注する構えをみせている。昨年12月19日にはプラズマ援用研磨装置の開発機を受注したことを発表し注目を集めた。同装置は大阪大学の独自研磨技術を活用したもので、次世代パワー半導体材料であるSiCやGaN基板、単結晶ダイヤモンド基板を高速かつ高精度に平坦化することが可能となる。このほか次世代パワー半導体分野では、同社が東邦鋼機製作所(三重県四日市市)と共同開発した独自のCARE加工技術による研磨装置に期待が大きく、こちらも引き合いは旺盛で、会社側は受注獲得に向け積極的な姿勢を示している。同社は中期計画として2030年にCARE加工技術を使った半導体研磨装置の売上高を20億円にする目標を掲げており、実現すれば業績も様変わりする可能性がある。
■まんだらけ <2652> 1,051円 +55 円 (+5.5%) 11:30現在
まんだらけ<2652>は上値追い加速。前週末12月30日の取引終了後に11月の月次売上高を発表し、全店合計で前年同月比26.8%増となった。前月(30.4%増)に続き高水準の伸びを示しており、これを好感した買いが集まっている。海外からの来店客の増加をはじめ、国内外を問わず客数が増えたことで店頭販売が伸びた。また、電脳ショップ「ありある」を含む通信販売も堅調な伸びを維持した。
■エコモット <3987> 408円 +18 円 (+4.6%) 11:30現在
エコモット<3987>が高い。この日、鉄筋径や配筋間隔の自動計測を行う配筋検査ARシステム「BAIAS」について、2点間計測機能を追加し5日より提供を始めると発表。これを手掛かりとした買いが入ったようだ。村本建設(大阪市天王寺区)と共同開発した同システムは、iPad Proのアプリを用いて計測する。今回の機能追加で、事前準備などで手間がかかる「重ね継手」や「定着」の長さが計測できるようになり、検査プロセスの一層の省力化が期待できるという。
■ジャパンディスプレイ <6740> 39円 +1 円 (+2.6%) 11:30現在
30日に発表した「中国子会社の株式売却益148億円発生」が買い材料。
22年10月に公表した中国子会社Suzhou JDI Electronicsの株式譲渡が完了。これに伴い、23年3月期に売却益約148億円を特別利益として、事業構造改善費用約35億円を特別損失としてそれぞれ計上する見込み。
●ストップ高銘柄
ASNOVA <9223> 1,455円 +300 円 (+26.0%) ストップ高 11:30現在
BTM <5247> 2,524円 +500 円 (+24.7%) ストップ高 11:30現在
ELEMENTS <5246> 551円 +80 円 (+17.0%) ストップ高 11:30現在
以上、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース