キャリアリンク Research Memo(3):大型BPO案件の受注拡大により、大幅増収増益を達成
■業績動向
1. 2023年3月期第2四半期累計の業績概要
キャリアリンク<6070>の2023年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で22,025百万円、営業利益で2,629百万円、経常利益で2,650百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で1,812百万円と半期ベースで過去最高を更新した。前年同期間(2022年4~9月、「収益認識に関する会計基準」等を適用した数値)との比較では、売上高で24.8%増、営業利益で49.6%増と大幅増収増益となった。一方、期初計画比では売上高は3.1%減と下回ったものの、営業利益は同60.4%増と大幅に超過した。
期初計画に対し、売上高はBPO関連事業部門で地方自治体及びBPO事業者から大型スポット案件を受注したものの、営業系人材サービス事業などで計画を下回った。一方、営業利益は採算の良いBPO案件の受注により売上総利益率が想定以上に上昇したことや、派遣スタッフの登録募集費や採用費等を効率的運用したことが上振れ要因となった。なお、営業利益率は、受注案件の増加により請負比率が上昇したことに加え、請負業務の生産性が向上したこともあり、11.9%と過去最高水準まで上昇した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ