SIGG Research Memo(2):独立系のシステムインテグレーター
■会社概要
1. 会社概要
SIGグループ<4386>は「社会を変革するITイノベータ」を目指す独立系システムインテグレーターである。経営理念には「ITイノベーションにより社会の高度化に貢献する」「自己革新と研鑽により社会のニーズにこたえる」「幅広く人材を受け入れプロフェッショナルとして育成する」「会社の発展と業績の拡大によって社員の幸福を目指す」を掲げている。
2021年10月1日付で旧(株)SIGが会社分割方式によって持株会社に移行し、商号をSIGグループに変更した。2023年3月期第2四半期末時点の総資産額は3,142百万円、純資産額は1,777百万円、資本金は507百万円、自己資本比率は56.6%、発行済株式数は5,927,820株(自己株式284,710株含む)、連結従業員数は450名である。
本社所在地は東京都千代田区九段北で、グループは同社(持株会社)、連結子会社の新(株)SIG、Y.C.O.(2022年2月に株式を追加取得して連結子会社化、2022年4月に株式を追加取得して完全子会社化)、持分法適用関連会社の(株)アクロホールディングス(2020年10月に資本業務提携、出資比率33.4%)で構成されている。
連結子会社の新SIGは、旧SIGからシステム開発事業及びインフラ・セキュリティサービス事業(本社管理部門、事業戦略室及び新規事業推進部に関する業務を除く)を承継した。Y.C.O.は、独立行政法人・国立大学・公益法人向けを中心に、財務会計システムなど管理業務系のシステム構築・運用支援を展開している。アクロホールディングスは、ITソリューション・プロダクトの提供などを展開し、傘下に連結対象子会社17社、グループ人員約1,130名の規模を誇っている。
2. 沿革
1991年12月に(株)エスアイインフォジェニック(東京都品川区東五反田)を住友金属工業(株)(現 日本製鉄<5401>)グループ2社50%と他の出資者50%の同比率出資で設立、1997年8月に本社を東京都文京区本郷に移転、2000年9月に住友金属工業から独立した。
その後、2005年12月に(株)ビジネスブレインと合併、2016年2月に商号をSIGに変更、本社を東京都千代田区九段北に移転、2020年10月にアクロホールディングスと資本業務提携、2021年10月に持株会社へ移行して商号をSIGグループに変更、2022年4月にY.C.O.を完全子会社化した。
株式関係では、2018年6月に東京証券取引所(以下、東証)JASDAQ(スタンダード)市場に上場、2019年6月に東証第2部に市場変更、2022年4月に東証の市場再編に伴って東証スタンダード市場に移行・上場した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《NS》
提供:フィスコ