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景気後退がなくても予想以上に企業利益が圧迫との見方=米国株

NY株式9日終値
ダウ平均   33476.46(-305.02 -0.90%)
S&P500    3934.38(-29.13 -0.73%)
ナスダック   11004.62(-77.38 -0.70%)

 今週の市場は明日の米消費者物価指数(CPI)や水曜日のFOMCの結果発表待ちの雰囲気が広がっているが、来年の米株式市場に関しては引き続き、ネガティブな見方が多い。

 米大手証券のストラテジストは、景気後退の場合、S&P500は3150まで下落し、金曜日の終値から約20%下がる可能性を示唆している。リセッション(景気後退)がないと仮定しても、予想以上に企業の利益が圧迫され、来年の最終利益は低下の可能性があるという。

 また、インフレ抑制のために予想以上の利上げが必要になった場合、バリュエーションは下向きにサプライズする可能性があるとも述べている。FRBがハト派的な姿勢を示すことは、企業のマルチプルにとって追い風となるものの、その可能性は低いと見ているようだ。

 S&P500は上半期に3600まで下落し、その後は来援末までに4000まで上昇する可能性を基本シナリオとしている。多くの顧客がより弱気な結果を予想しているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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