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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8844 コスモスイニシア

東証S
788円
前日比
-10
-1.25%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
5.1 0.55 3.68 199
時価総額 267億円

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【杉村富生の短期相場観測】 ─ジンクスの「ウサギは跳ねる」銘柄を狙う!


「ジンクスの『ウサギは跳ねる』銘柄を狙う!」

●原油価格の下落は日欧にメリット!

 師走相場は荒い値動きとなっている。この時期は市場参加者が少ない。それに、13日の米国11月CPI(消費者物価指数)上昇率の発表、13~14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の開催、16日の米国市場のトリプルウィッチングを控え、様子見姿勢が強くなる。東京市場は9日のメジャーSQ(特別清算指数の算出)を通過したが、外国人次第の面がある。

 12月会合での米利上げ幅は0.5%となろう。来年2月が0.25%、3月が0.25%のスケジュールだ。利上げは継続する。さらに、FRB(米連邦準備制度理事会)はQT(量的金融引き締め)を粛々と進めている。資産圧縮額は6~8月が月間475億ドル、9月以降は同950億ドルとなっている。

 とはいえ、FRBの態度が徐々にハト派色を強めているのは確かだろう。実際、米国債利回りは10年物が10月24日の4.247%をピークに、直近では3.493%、30年物が同様に4.391%→3.434%と低下が著しい。ただ、2年物は高止まりしている。もちろん、金利低下には景気減速リスクの高まりの影響があろう。

 為替は10月21日の1ドル=151円94銭が円安のピークだった。現在は136~137円の円高に振れている。ただ、足元では一段の円高は日米の金融政策の違い(金利差→約4%)があって、難しい。2年物国債利回り(4.312%)はアメリカの強さ(特に、軍事力)を考えると、魅力的である。

 原油(WTI)は1バレル=72ドル前後だ。G7(先進7カ国)などがロシア産原油に60ドルの上限価格を設定、この効果が大きい。すでに、ロシアのウラル原油は60ドルを割り込んでいる。ロシア産原油のタンカー輸送は「無保険」(イギリスが再保険を拒否)となる。原油価格の下落は消費国にはメリットがある。インフレは沈静化する。

●コスモイニシア、Mipoxなどに妙味!

 株式市場では原油価格の下落に加え、利食い急ぎの動きがあり、INPEX <1605> [東証P]、三井松島ホールディングス <1518> [東証P]、K&Oエナジーグループ <1663> [東証P]など資源株がさえない。しかし、原油価格はこのままズルズルと下がることはないだろう。バイデン政権は戦略備蓄(70ドル以下)の検討を開始する、という。

 一方、12月はIPO(新規公開)が26社と多い。これが新興市場の需給にダメージを与えている。個人投資家としては上場後のセカンダリーマーケットが“主戦場”になる。13日上場のproperty technologies <5527> [東証G]は中古住宅再生事業を手掛ける。類似企業ではランドネット <2991> [東証S]はどうか。

 コスモスイニシア <8844> [東証S]は10月19日に600円の高値を付けた後、調整を続けている。チャート的にはそろそろのタイミングだろう。発行済み株式数の63.1%を保有する大和ハウス工業 <1925> [東証P]は「大和リゾート」の全株式を売却(556億円)、ホテル事業から撤退する。これはコスモスイニシアには好材料となろう。

 すなわち、コスモスイニシアはマンション分譲のほか、インバウンド向けの長期滞在型のホテル「ミマルスイート」、アウトドアリゾート「ETOWA」などを運営している。大和ハウス工業はこの種のビジネスはコスモスイニシアに任せるつもりなのだろうか。当然、ビジネスチャンスが膨らむ。時価のPERは7.6倍と出遅れている。

 このほか、2023年卯年相場を見据え、「ウサギは跳ねる」銘柄をじっくり仕込んでおきたいと思う。具体的には業容一変期待のマイクロアド <9553> [東証G]、大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証P]、日本電波工業 <6779> [東証P]、オプトラン <6235> [東証P]などだ。Mipox <5381> [東証S]の来期業績は急浮上に転じる可能性がある。

2022年12月9日 記

株探ニュース

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