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ダウ平均は伸び悩むもプラス圏は維持 FTCがマイクロソフトを提訴=米国株後半

NY株式8日(NY時間15:45)
ダウ平均   33699.38(+101.46 +0.30%)
ナスダック   11068.50(+109.95 +1.00%)
CME日経平均先物 27700(大証終比:+210 +0.76%)

 NY時間の終盤に入ってダウ平均は伸び悩んでいるものの、プラス圏は維持している。きょうの米株式市場は買い戻しが優勢となり、ダウ平均は続伸。特段の買い材料は見当たらないが、第4四半期は好調なスタートを切った米国株が、FRBが今後も積極姿勢を維持するとの見方から今月に入り急落している。

 ただ一部からは、景気後退への懸念が逆に、株式市場を上昇させているとの見方も出ている。良いニュースが市場に悪影響を及ぼすというシナリオは依然として根強く残っている。経済が堅調であればあるほど、FRBが早期に引き締めスタンスから離脱する可能性は低くなるという考え方だという。

 FRBは来週のFOMCで0.50%ポイントの利上げを発表するとの見方がほぼ確実視されている。過去4回の利上げに比べれば、利上げ幅は小さいが、景気後退の懸念を払拭することはできないかもしれない。

 来週の米消費者物価指数(CPI)もインフレの方向性を占う上で注目されているが、0.50%ポイントの利上げがほぼ決定事項であれば、インフレが上振れすれば、マイナス材料になるとの指摘も出ている。

 また、明日は米生産者物価指数(PPI)の発表もあり、インフレの鈍化傾向が期待されているが、その数字を確認したい意向もあるようだ。

 ただ、IT・ハイテク株に買い戻しが入っている以外はその他のセクターはまちまちの動きとなっている。ハイテク株はエヌビディア<NVDA>など半導体が堅調。

 米連邦取引委員会(FTC)がマイクロソフト<MSFT>によるアクティビジョン・ブリザード<ATVI>買収を認めない意向であることを確認した。FTCの委員会は本日投票を実施し、結果は3-1となった。FTCは本日中にもマイクロソフトを提訴するとも伝わっている。

 ボーイング<BA>が上昇。アナリストが来年に向けて同社に強気の姿勢を示した。航空宇宙・防衛産業における有望銘柄の1つに挙げており、業界のファンダメンタルズ改善が同社の受注を押し上げると指摘。

 テスラ<TSLA>が4日続落。中国の需要減速への懸念から、上海工場の生産シフトを短縮し、新規雇用を遅らせる計画があると報じられた。

 アクセサリーやアパレルのレンタルを手掛けるレント・ザ・ランウェイ<RENT>が決算を受け大幅高。第2四半期に減少したアクティブユーザーが第3四半期に15%増加した。ガイダンスも公表し、第4四半期の売上高見通しが予想を上回り、通期の売上高見通しも上方修正している。

 光ネットワーク機器のシエナ<CIEN>が決算を受け大幅高。1株利益が予想を大幅に上回ったほか、売上高も予想を上回った。

 医薬品のレルマダ・セラピューティクス<RLMD>が50%急落。大うつ病性障害の補助療法としての実験的抗うつ薬「REL-1017」の臨床試験で主要評価項目を達成できなかった。

ボーイング<BA> 179.04(+2.54 +1.44%)
シエナ<CIEN> 51.70(+8.46 +19.57%)
レルマダ<RLMD> 2.06(-2.10 -50.48%)
アクティビジョン<ATVI> 74.81(-1.13 -1.48%)

アップル<AAPL> 142.46(+1.52 +1.08%)
マイクロソフト<MSFT> 246.95(+2.58 +1.06%)
アマゾン<AMZN> 90.34(+1.88 +2.12%)
アルファベットC<GOOG> 94.18(-0.97 -1.02%)
テスラ<TSLA> 173.46(-0.59 -0.34%)
メタ・プラットフォームズ<META> 115.57(+1.64 +1.44%)
AMD<AMD> 70.42(+0.28 +0.40%)
エヌビディア<NVDA> 171.57(+10.37 +6.43%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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