貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4848 フルキャスト

東証P
1,450円
前日比
-7
-0.48%
PTS
1,453.1円
12:38 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.1 1.88 4.28 34.22
時価総額 544億円
比較される銘柄
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ちょっと変わった分散ポートフォリオで、10倍株やTOB株もゲット

目指せ億トレ、頑張り投資家さんの稼ぎ技 めそさんの場合-第1回

登場する銘柄
アウトソーシング<2427>、ラクス<3923>、カオナビ<4435>、ビザスク<4490>、フルキャスト<4848>、サイボウズ<4776>、ソニーグループ<6758>、アイティメディア<2148>、コマツ<6301>、日本製鉄<5401>、スタメン<4019>、日本電信電話<9432>、INPEX<1605>三菱重工業<7011>

編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、文・イラスト/福島由恵(ライター)

【タイトル】めそさん(ハンドルネーム・30 代・男性)のプロフィール:
祖母などからもらったお年玉で貯めた50万円を元手に17歳から株式投資を開始、現在は投資歴22年目に突入のサラリーマン投資家。マクロ的視野からその時々のトレンドを見極め、自身で味付けを加えて選別した170銘柄に分散投資し長期でバイ&ホールドするのが投資スタイル。リーマン・ショック時は1000万円の運用資産を全て溶かす大ヤラレを食らいながらも、完全復活を遂げる。現在は、割安で仕込んだ5つの10倍株を筆頭に着実に資産拡大中。投資家向けの勉強会にも積極的に参加しスキルアップも図る。普段は、国内経済や産業動向をウォッチする職業に就き、その知識や分析力を株式投資に生かしている。

「儲けることができたのは、相場に居続けてきたから」。すご腕の投資家からよく聞くフレーズだ。

今回登場のめそさん(ハンドルネーム)も、その1人。リーマン・ショック直後に発生した追証(おいしょう)の一部を親から借りる「所持金マイナス」状態から、今は資産を7000万円にまで戻している。投資から逃げずに手法の改良を積み重ねた結果だ。

現在も、着実に資産拡大の道を歩んではいるものの、つい先日には保有株の1つに業績下方修正が発生し、ストップ安でマイナス23%もの株価下落を食らうハプニングも。

それでも、「まあ、そんなこともありますよ」と、その表情に焦りは見られず涼しい顔だ。そんな本人は、一体どんな投資を行う人なのか。3回シリーズでその内容を展開していく。

初回は、現在取り組む投資手法を見ていこう。

下方修正と減配でストップ安

足元でストップ安を被弾した銘柄の1つが、人材派遣のアウトソーシング<2427>。11月14日の第3四半期決算で、通期最終利益の見通しを51.4%減額、45円を予定していた1株当たり配当も22円に大幅減額としたのが嫌気された。

同社株は3Q決算発表直後の夜間取引では、20%の急落となり、翌日の日中取引でもマイナス23%の大幅下落に見舞われた。

■『株探プレミアム』で確認できるアウトソーシングの日足チャートと決算日(22年8月末~)
【タイトル】

直前の株価が好調だっただけに、一転ストップ安を食らうのは、通常ならかなり凹んでしまうものだ。だが、めそさんは、じたばたすることはない。それは、投資スタイルが、

超分散投資を行い、1銘柄当たりのウエイトが小さい
購入時は割安タイミングを狙う

―― であることが大きい。こういうと人によっては、面白みのないスタイルと思うかもしれないが、めそさんの場合は、いわゆる教科書的な分散スタイルとは趣を異にする。その特徴に触れる前に、まず「めそスタイル」の基本を見ていこう。

「俺225」的なやり方で長期投資

今、めそさんが取り組んでいるのが、100銘柄を超える「自家製分散ポートフォリオ」のバイ&ホールド。こうした多数の銘柄を保有することを、日経平均株価に倣って「俺225」「自分225」のように言われることが多い。REIT(不動産投資信託)やインフラファンドを含む170銘柄を保有しているめそさんの場合は、「めそ170」といったところだ。

その運用額は総額で7000万円。このうち約2000万円を待機資金で、残りを「めそ170」に充てている。待機資金は現預金のほかに、貯蓄性保険や個人年金も対象にしている。

先に触れたアウトソシン<2427>のようなケースはもちろん歓迎できない。だが、分散効果からポートフォリオ全体に占めるダメージは、わずかなもので収まっている。

さらにめそさんは、同社株を12年の12月、まだ株価75円(分割後の株価)の黎明期から仕込んでおり、既にテンバガー(10倍株)を達成している状態だ。含み益はガッツリ乗っている余裕から、少々の被弾があっても心穏やかにいられるのだ。

グロース株も取り入れ味付け

ここから「めそ170」が教科書的な分散投資と少々異なる点について見ていくと、その特徴は組み入れるのはグロース株を中核にしていることだ。ここ数年に最近の組み入れた銘柄の中には、

中小企業向けクラウド精算サービス提供のラクス<3923>、
人材情報管理のカオナビ<4435>、
ビジネスアドバイザー紹介のビザスク<4490>

――といった小型成長株があり、いずれも含み益を積み増し中だ。

グロース株の選別では、まずトップライン(売上高)の伸びの大きさに注目している。その基盤となるビジネスモデルが持続的な成長を期待できるものかを分析する。

そこで「イケる!」との結論に至ったら、次は買い時の見極めでテクニカル面を観察していく。といっても、複雑なことをしているわけではなく、株価チャートの過去の動きから、安値圏にあると思える水準に目安をつけ、そのあたりで買い出動する。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



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