早稲アカ Research Memo(5):2023年3月期は前期比2.0円増配の24.0円の配当を予定、株主優待も継続
■株主還元策
早稲田アカデミー<4718>は株主還元策として、配当金については安定配当を基本とし、業績状況と配当性向も勘案しながら利益配分を行っていくことを基本方針としている。2023年3月期の1株当たり配当金については、前期比2.0円増配の24.0円(配当性向34.7%)と2期連続の増配を予定している。
また、株主優待制度も導入しており、毎年3月末の株主を対象に、継続保有期間に応じてQUOカードを贈呈(3年未満は一律1,000円相当、3年以上は一律2,000円相当)しているほか、9月末の株主に対して同社グループで使用可能※な株主優待券を贈呈(3年未満で5,000円相当、3年以上で10,000円相当)している。株主優待も含めた単元当たりの総投資利回りは3年未満保有株主で7.6%、3年以上保有株主で13.0%となり、グループサービスを利用または利用を検討している投資家にとっては魅力的な水準と言える(2022年11月11日終値1,109円で計算)。
※「早稲田アカデミー(「大学受験部」含む)」「ExiV」「SPICA」「オンライン校」「IBS」「English ENGINE」「野田クルゼ」「水戸アカデミー」「QUARD」で利用可(海外校を除く)。
なお、同社はプライム市場に上場しており、2021年7月に東京証券取引所で実施したプライム上場基準に関する第1次判定結果において、唯一「流通株式時価総額」(100億円)の基準を満たしていなかったが、2022年3月末時点ではすべての適合基準で充足したことを発表している。また、TOPIXの段階的ウェイト低減銘柄の第2回判定結果(2022年10月7日公表)においても、「流通株式時価総額」の判定基準を充足したことから、今後もTOPIX指数の構成銘柄として組み入れられることとなった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ