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ダウ平均は下げ一服 明日以降のイベントに対する反応を待ちの雰囲気=米国株序盤

NY株式29日(NY時間10:52)
ダウ平均   33863.98(+14.52 +0.04%)
ナスダック   11064.00(+14.50 +0.13%)
CME日経平均先物 28030(大証終比:-30 -0.11%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は前日付近での振幅に終始している。前日は中国政府のゼロコロナ政策に対する抗議活動が北京や上海などの大都市にも拡大し、中国経済への警戒感が高まっていたが、中国当局が高齢者へのワクチン接種が拡大していることを明らかにしたほか、行動制限を緩めるのではとの期待も高めている。きょうは前日のリスク回避の雰囲気が一服といったところ。

 ただ、買戻しまでは見られていない。明日のパウエルFRB議長の講演と金曜日の米雇用統計の結果を見極めたい雰囲気も出ている。米国株はインフレがピークの兆しを見せ、FRBが利上げペースを緩めるとの見方から、過去2カ月間買い戻しが膨らんだ。

 しかし、FOMC委員は物価の持続的な下落が確認されるまでは利上げを続けることを強調しており、ストラテジストからは、景気後退懸念の中、今後数週間でこれまでの上昇が霧散される可能性があるとの警告も出ている状況。

 一方、リセッション(景気後退)は警戒されるものの、マイルドなものに留まるとの期待から、株高はもうしばらく続くとの見方も少なくない。いずれにしろ、明日以降のイベントに対する反応を待ちたい雰囲気となっている。

 エネルギーや銀行、産業株が買い戻されている一方、ハイテク株は上昇しているものの、IT株は売りが優勢となっている。

アップル<AAPL> 144.04(-0.18 -0.12%)
マイクロソフト<MSFT> 240.79(-0.97 -0.40%)
アマゾン<AMZN> 92.76(-1.19 -1.27%)
アルファベットC<GOOG> 95.72(-0.53 -0.55%)
テスラ<TSLA> 185.63(+2.71 +1.48%)
メタ・プラットフォームズ<META> 109.49(+0.71 +0.65%)
AMD<AMD> 74.17(+0.98 +1.35%)
エヌビディア<NVDA> 158.52(+0.25 +0.15%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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