USENNEX Research Memo(13):中期経営計画はアップサイドケースで進捗
■USEN-NEXT HOLDINGS<9418>の中期経営計画
3. 中期経営計画の進捗
スタートしたばかりの中期経営計画は、コンテンツ配信や店舗DXを中心に全般的に好調で、円安の影響を除けば2つの業績シナリオのうち、アップサイドケースで進捗しているもようである。一方、リスクは急激に進行している円安で、コンテンツ配信事業において海外コンテンツの外貨建仕入れに直撃している。しかし、前述したように、国内調達比率の拡大や300万人近い課金ユーザーを抱える強みを生かした取引条件の見直し、ユーザー獲得コストの減少などにより短期的に営業利益率を改善する計画であることから、中期的にはリスクを十分吸収できるだろう。それ以上に、行動制限解除に伴う人流増加やインバウンドの回復、人手不足といった状況は、特に店舗サービス事業や業務用システム事業などにプラスのインパクトが大きくなると考えられる。したがって現在のアップサイドケースでの進捗は、今後も続くものと思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SI》
提供:フィスコ