ダウ平均は454ドル高 米中間選挙とCPI待ち=米国株後半
NY株式7日(NY時間15:22)
ダウ平均 32857.44(+454.22 +1.40%)
ナスダック 10573.23(+97.98 +0.94%)
CME日経平均先物 27695(大証終比:+145 +0.52%)
NY時間の終盤に入って、ダウ平均は上げ幅を拡大し、400ドル超の上昇となっている。きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。先週末の米雇用統計は強い内容だったものの、市場はリスク選好の雰囲気を強め、週明けもその流れが続いている。決算も峠を越す中、今週は米中間選挙と米消費者物価指数(CPI)が最注目イベントとなりそうだ。
火曜日の中間選挙は、下院は共和党の勝利が確実視されているが、上院が拮抗している。どの党が議会を支配するかで今後の歳出の行方に影響を与える。
市場からは、株式市場は過去の経験則から、ホワイトハウスと議会のねじれを好むとも言われている。今回の選挙結果からもそれが裏付けらるとの声も出ている。民主党の大統領で、議会が共和党支配もしくは分裂した場合、株式市場は歴史的に平均以上のパフォーマンスを示しているという。
政治が膠着する時代に突入する可能性があるが、こうしたシナリオは現状維持になりがちなため不確実性が低下し、株式相場にとっては必ずしも悪材料ではないとの声も聞かれる。ヘルスケアやエネルギー、IT・ハイテクといった特定の分野では、次期議会の構成がその後の進路を決める重要な鍵になるという。
一方、木曜日には10月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。先週のFOMCでFRBは、ターミナルレート(最終着地点)は予想よりも高くなる可能性を示したものの、今後の利上げペースは減速する可能性も示唆した。その点で今回のCPIはさらなる洞察を与えてくれると期待される。
米大手証券がきょう、S&P500企業の2022-24年の利益見通しを下方修正した。7-9月期決算での利益率低下が今後にさらなる痛みを示唆していると指摘。「S&P500種企業の利益率は下方向に屈折したと考えており、より大きな利益率縮小を織り込んで利益見通しを下方修正した」と説明。S&P500企業のエネルギーを除く利益率が22年に0.86%ポイント、23年に0.50%ポイント低下し、パンデミック前の19年と同等の11.3%になると予想している。
メタ・プラットフォームズ<META>が続伸。フェイスブックの親会社は今週、大規模な人員削減を開始する計画だと伝わった。何千人もの従業員に影響する見通しで、9日にも発表される可能性があるという。
ドラッグストアおよびヘルスケアを手掛けるウォルグリーン<WBA>が上昇。同社が出資する診療所チェーンのビレッジMDが約89億ドルで、サミット・ヘルスの診療所チェーンのシティMDを買収すると発表した。
石炭のピーボディ・エナジー<BTU>が大幅高。豪コロナド・グローバルとの合併交渉が打ち切りとなった。
不動産サービスのレッドフィン<RDFN>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も1.30ドルに引き下げた。
高級ステーキハウス運営のルースズ・ホスピタリティ<RUTH>が6日続落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。インフレ上昇により2023年の1株利益の伸びが制限されると見込んでいる。
食材の宅配を手掛けるブルーエプロン<APRN>が大幅安。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想以上だったことや、売上高が予想を下回った。顧客数も前期比7.4%減少している。
認証情報サービスのオクタ<OKTA>が6日ぶりに反発。きょうはアナリストの投資判断引き上げが伝わった。「買い」に引き上げたうえで、目標株価は65ドルに据え置いている。先週末終値よりも44%高い水準を示唆。
情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が決算を受け大幅安。アナリストは「同社の成長は急速減速しており、来年も最大顧客である政府機関からの変節の不確実性は続くと見ている」と評した。
オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>の下げが続いている。先週末の決算を受けての急落が続いており、2日間で株価は半分になった。今回の決算を受けて複数のアナリストから悲観的な見解が出ている。
バイオ医薬品のベル<VERU>が急伸。新型ウイルスの錠剤「サビザブリン」の緊急使用承認申請(EAU)をめぐる水曜日のFDAの諮問委員会を前に、FDAが同薬に関する説明文書を掲載したことが思惑を呼んでいる。
半導体の洗浄装置を手掛けるACMリサーチ<ACMR>が大幅高。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げた。
ウォルグリーン<WBA> 38.72(+1.65 +4.44%)
ピーボディ・エナジー<BTU> 29.89(+2.90 +10.73%)
レッドフィン<RDFN> 3.70(-0.32 -7.96%)
ルースズ・ホスピタリティ<RUTH> 17.47(-1.49 -7.86%)
ブルー・エプロン<APRN> 1.77(-0.31 -14.73%)
オクタ<OKTA> 46.92(+1.90 +4.22%)
パランティア<PLTR> 7.08(-0.86 -10.78%)
カーバナ<CVNA> 7.58(-1.18 -13.43%)
ベル<VERU> 14.65(+4.30 +41.50%)
ACMリサーチ<ACMR> 8.47(+1.86 +28.14%)
アップル<AAPL> 138.68(+0.30 +0.22%)
マイクロソフト<MSFT> 227.74(+6.35 +2.87%)
アマゾン<AMZN> 90.52(-0.46 -0.51%)
アルファベットC<GOOG> 88.68(+1.98 +2.28%)
テスラ<TSLA> 199.11(-8.36 -4.03%)
メタ・プラットフォームズ<META> 96.09(+5.30 +5.84%)
AMD<AMD> 63.11(+0.92 +1.48%)
エヌビディア<NVDA> 143.75(+2.19 +1.55%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 32857.44(+454.22 +1.40%)
ナスダック 10573.23(+97.98 +0.94%)
CME日経平均先物 27695(大証終比:+145 +0.52%)
NY時間の終盤に入って、ダウ平均は上げ幅を拡大し、400ドル超の上昇となっている。きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。先週末の米雇用統計は強い内容だったものの、市場はリスク選好の雰囲気を強め、週明けもその流れが続いている。決算も峠を越す中、今週は米中間選挙と米消費者物価指数(CPI)が最注目イベントとなりそうだ。
火曜日の中間選挙は、下院は共和党の勝利が確実視されているが、上院が拮抗している。どの党が議会を支配するかで今後の歳出の行方に影響を与える。
市場からは、株式市場は過去の経験則から、ホワイトハウスと議会のねじれを好むとも言われている。今回の選挙結果からもそれが裏付けらるとの声も出ている。民主党の大統領で、議会が共和党支配もしくは分裂した場合、株式市場は歴史的に平均以上のパフォーマンスを示しているという。
政治が膠着する時代に突入する可能性があるが、こうしたシナリオは現状維持になりがちなため不確実性が低下し、株式相場にとっては必ずしも悪材料ではないとの声も聞かれる。ヘルスケアやエネルギー、IT・ハイテクといった特定の分野では、次期議会の構成がその後の進路を決める重要な鍵になるという。
一方、木曜日には10月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。先週のFOMCでFRBは、ターミナルレート(最終着地点)は予想よりも高くなる可能性を示したものの、今後の利上げペースは減速する可能性も示唆した。その点で今回のCPIはさらなる洞察を与えてくれると期待される。
米大手証券がきょう、S&P500企業の2022-24年の利益見通しを下方修正した。7-9月期決算での利益率低下が今後にさらなる痛みを示唆していると指摘。「S&P500種企業の利益率は下方向に屈折したと考えており、より大きな利益率縮小を織り込んで利益見通しを下方修正した」と説明。S&P500企業のエネルギーを除く利益率が22年に0.86%ポイント、23年に0.50%ポイント低下し、パンデミック前の19年と同等の11.3%になると予想している。
メタ・プラットフォームズ<META>が続伸。フェイスブックの親会社は今週、大規模な人員削減を開始する計画だと伝わった。何千人もの従業員に影響する見通しで、9日にも発表される可能性があるという。
ドラッグストアおよびヘルスケアを手掛けるウォルグリーン<WBA>が上昇。同社が出資する診療所チェーンのビレッジMDが約89億ドルで、サミット・ヘルスの診療所チェーンのシティMDを買収すると発表した。
石炭のピーボディ・エナジー<BTU>が大幅高。豪コロナド・グローバルとの合併交渉が打ち切りとなった。
不動産サービスのレッドフィン<RDFN>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も1.30ドルに引き下げた。
高級ステーキハウス運営のルースズ・ホスピタリティ<RUTH>が6日続落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。インフレ上昇により2023年の1株利益の伸びが制限されると見込んでいる。
食材の宅配を手掛けるブルーエプロン<APRN>が大幅安。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想以上だったことや、売上高が予想を下回った。顧客数も前期比7.4%減少している。
認証情報サービスのオクタ<OKTA>が6日ぶりに反発。きょうはアナリストの投資判断引き上げが伝わった。「買い」に引き上げたうえで、目標株価は65ドルに据え置いている。先週末終値よりも44%高い水準を示唆。
情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が決算を受け大幅安。アナリストは「同社の成長は急速減速しており、来年も最大顧客である政府機関からの変節の不確実性は続くと見ている」と評した。
オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>の下げが続いている。先週末の決算を受けての急落が続いており、2日間で株価は半分になった。今回の決算を受けて複数のアナリストから悲観的な見解が出ている。
バイオ医薬品のベル<VERU>が急伸。新型ウイルスの錠剤「サビザブリン」の緊急使用承認申請(EAU)をめぐる水曜日のFDAの諮問委員会を前に、FDAが同薬に関する説明文書を掲載したことが思惑を呼んでいる。
半導体の洗浄装置を手掛けるACMリサーチ<ACMR>が大幅高。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げた。
ウォルグリーン<WBA> 38.72(+1.65 +4.44%)
ピーボディ・エナジー<BTU> 29.89(+2.90 +10.73%)
レッドフィン<RDFN> 3.70(-0.32 -7.96%)
ルースズ・ホスピタリティ<RUTH> 17.47(-1.49 -7.86%)
ブルー・エプロン<APRN> 1.77(-0.31 -14.73%)
オクタ<OKTA> 46.92(+1.90 +4.22%)
パランティア<PLTR> 7.08(-0.86 -10.78%)
カーバナ<CVNA> 7.58(-1.18 -13.43%)
ベル<VERU> 14.65(+4.30 +41.50%)
ACMリサーチ<ACMR> 8.47(+1.86 +28.14%)
アップル<AAPL> 138.68(+0.30 +0.22%)
マイクロソフト<MSFT> 227.74(+6.35 +2.87%)
アマゾン<AMZN> 90.52(-0.46 -0.51%)
アルファベットC<GOOG> 88.68(+1.98 +2.28%)
テスラ<TSLA> 199.11(-8.36 -4.03%)
メタ・プラットフォームズ<META> 96.09(+5.30 +5.84%)
AMD<AMD> 63.11(+0.92 +1.48%)
エヌビディア<NVDA> 143.75(+2.19 +1.55%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美