ダウ平均は前日付近まで下げ渋る 産業や銀行に買い戻し=米国株後半
NY株式3日(NY時間15:31)
ダウ平均 32159.56(+11.80 +0.04%)
ナスダック 10405.18(-119.62 -1.14%)
CME日経平均先物 27350(大証終比:-290 -1.06%)
NY時間の終盤に入って、バリュー株中心に買い戻しの動きが活発化し、ダウ平均は前日付近まで下げ渋っている。序盤は前日のFOMCを受けての流れが続き、ダウ平均は一時400ドル超下落する場面が見られた。中国がゼロコロナ政策の堅持姿勢を再確認したことも圧迫している。
ただ、この日発表のISM非製造業景気指数が前回から低下し、予想も下回ったことで、株式市場は下げ渋る動きが活発化した。IT・ハイテク株は依然として上値が重いものの、産業や銀行などのバリュー株に買い戻しが見られている。
前日のFOMCに対して市場からは、「FRBは利上げペースを減速させる可能性はあるものの、今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終着地点)は想定よりも高くなる可能性を示唆した。事前の期待ほどFRBはタカ派色を緩めていないとの印象」といった指摘も聞かれる。
市場は米経済のハードランディングの可能性を高めている。景気後退に陥る確率を上昇させ、それが穏やかなものになる確率を低下させた。「市場が少しばかりハト派な希望を持つたびに、丸めた新聞で鼻を叩かれる。まだ多くの変動が待ち受けている」といった声も出ている。
きょうは産業株への買いが目立ち、その中でもボーイング<BA>が3日続伸。前日開催した投資家説明会を受けての買いが続いている。さらに本日は、航空機リースのエアキャップ<AER>が「航空需要が堅調でリース航空機やエンジンの新品・中古ともに需要が伸びている」と述べたこともフォローとなっているようだ。
IT・ハイテク株については、クアルコム<QCOM>が決算を受けて下落したことも嫌気した模様。景気減速と中国のロックダウンおよびアンドロイド携帯からの需要減速が圧迫。同社は大幅な在庫調整が見込まれ、その大きさは予想よりも遥かに大きい可能性があるとの指摘も出ている。
イーベイ<EBAY>は決算を受けて上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正した。第3四半期の決算は、オンライン・マーケットプレイスでの高級品や再生品へのシフトが奏功し、売上げ減少を抑制した。
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が決算を受け大幅安。第4四半期の見通しを嫌気している。売上高は予想を下回り、EBITDAも予想以上の赤字を見込んだ。厳しいマクロ環境がホリデーシーズンを通して消費者や広告主の支出を圧迫すると予想している模様。
ITサービスのコグニザント・テクノロジー<CTSH>が決算を受け大幅安。第4四半期は予想を下回る売上高見通しを示したほか、通期の見通しも下方修正した。
工芸品やビンテージ品のeコマースを手掛けるエッツィ<ETSY>が決算を受け大幅高。第4四半期のガイダンスは予想の範囲内だったものの、マクロ環境の厳しさからすれば、ポジティブ・サプライズと見られている模様。
通信ネットワークのルーメン・テクノロジーズ<LUMN>が決算を受け大幅安。配当一時停止の発表を嫌気している。
クアルコム<QCOM> 105.59(-6.92 -6.15%)
ブッキング<BKNG> 1843.79(+65.61 +3.69%)
イーベイ<EBAY> 39.00(+0.94 +2.46%)
ロク<ROKU> 52.02(-2.31 -4.24%)
コグニザント<CTSH> 52.12(-8.14 -13.51%)
エッツィ<ETSY> 100.71(+13.17 +15.04%)
ルーメン<LUMN> 5.87(-1.18 -16.74%)
ボーイング<BA> 158.18(+10.77 +7.31%)
エアキャップ<AER> 53.75(+2.19 +4.25%)
アップル<AAPL> 139.70(-5.34 -3.68%)
マイクロソフト<MSFT> 215.73(-4.37 -1.99%)
アマゾン<AMZN> 89.90(-2.22 -2.41%)
アルファベットC<GOOG> 84.01(-3.07 -3.52%)
テスラ<TSLA> 216.48(+1.50 +0.70%)
メタ・プラットフォームズ<META> 89.51(-1.04 -1.14%)
AMD<AMD> 61.02(+2.39 +4.07%)
エヌビディア<NVDA> 135.68(+3.49 +2.64%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 32159.56(+11.80 +0.04%)
ナスダック 10405.18(-119.62 -1.14%)
CME日経平均先物 27350(大証終比:-290 -1.06%)
NY時間の終盤に入って、バリュー株中心に買い戻しの動きが活発化し、ダウ平均は前日付近まで下げ渋っている。序盤は前日のFOMCを受けての流れが続き、ダウ平均は一時400ドル超下落する場面が見られた。中国がゼロコロナ政策の堅持姿勢を再確認したことも圧迫している。
ただ、この日発表のISM非製造業景気指数が前回から低下し、予想も下回ったことで、株式市場は下げ渋る動きが活発化した。IT・ハイテク株は依然として上値が重いものの、産業や銀行などのバリュー株に買い戻しが見られている。
前日のFOMCに対して市場からは、「FRBは利上げペースを減速させる可能性はあるものの、今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終着地点)は想定よりも高くなる可能性を示唆した。事前の期待ほどFRBはタカ派色を緩めていないとの印象」といった指摘も聞かれる。
市場は米経済のハードランディングの可能性を高めている。景気後退に陥る確率を上昇させ、それが穏やかなものになる確率を低下させた。「市場が少しばかりハト派な希望を持つたびに、丸めた新聞で鼻を叩かれる。まだ多くの変動が待ち受けている」といった声も出ている。
きょうは産業株への買いが目立ち、その中でもボーイング<BA>が3日続伸。前日開催した投資家説明会を受けての買いが続いている。さらに本日は、航空機リースのエアキャップ<AER>が「航空需要が堅調でリース航空機やエンジンの新品・中古ともに需要が伸びている」と述べたこともフォローとなっているようだ。
IT・ハイテク株については、クアルコム<QCOM>が決算を受けて下落したことも嫌気した模様。景気減速と中国のロックダウンおよびアンドロイド携帯からの需要減速が圧迫。同社は大幅な在庫調整が見込まれ、その大きさは予想よりも遥かに大きい可能性があるとの指摘も出ている。
イーベイ<EBAY>は決算を受けて上昇。通期の1株利益の見通しを上方修正した。第3四半期の決算は、オンライン・マーケットプレイスでの高級品や再生品へのシフトが奏功し、売上げ減少を抑制した。
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が決算を受け大幅安。第4四半期の見通しを嫌気している。売上高は予想を下回り、EBITDAも予想以上の赤字を見込んだ。厳しいマクロ環境がホリデーシーズンを通して消費者や広告主の支出を圧迫すると予想している模様。
ITサービスのコグニザント・テクノロジー<CTSH>が決算を受け大幅安。第4四半期は予想を下回る売上高見通しを示したほか、通期の見通しも下方修正した。
工芸品やビンテージ品のeコマースを手掛けるエッツィ<ETSY>が決算を受け大幅高。第4四半期のガイダンスは予想の範囲内だったものの、マクロ環境の厳しさからすれば、ポジティブ・サプライズと見られている模様。
通信ネットワークのルーメン・テクノロジーズ<LUMN>が決算を受け大幅安。配当一時停止の発表を嫌気している。
クアルコム<QCOM> 105.59(-6.92 -6.15%)
ブッキング<BKNG> 1843.79(+65.61 +3.69%)
イーベイ<EBAY> 39.00(+0.94 +2.46%)
ロク<ROKU> 52.02(-2.31 -4.24%)
コグニザント<CTSH> 52.12(-8.14 -13.51%)
エッツィ<ETSY> 100.71(+13.17 +15.04%)
ルーメン<LUMN> 5.87(-1.18 -16.74%)
ボーイング<BA> 158.18(+10.77 +7.31%)
エアキャップ<AER> 53.75(+2.19 +4.25%)
アップル<AAPL> 139.70(-5.34 -3.68%)
マイクロソフト<MSFT> 215.73(-4.37 -1.99%)
アマゾン<AMZN> 89.90(-2.22 -2.41%)
アルファベットC<GOOG> 84.01(-3.07 -3.52%)
テスラ<TSLA> 216.48(+1.50 +0.70%)
メタ・プラットフォームズ<META> 89.51(-1.04 -1.14%)
AMD<AMD> 61.02(+2.39 +4.07%)
エヌビディア<NVDA> 135.68(+3.49 +2.64%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美