【↑】日経平均 大引け| 続伸、アジア株高を追い風に頑強な値動き (11月1日)
日経平均株価
始値 27614.64
高値 27682.97(12:43)
安値 27526.18(09:57)
大引け 27678.92(前日比 +91.46 、 +0.33% )
売買高 12億3255万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆1220億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、米株安も主力株中心に買い優勢の地合い
2.利食いに押される場面も、香港株などアジア株高が追い風
3.FOMC結果発表とパウエル議長記者会見を前に手控え感も
4.先物主導のインデックス買いが浮揚力与え、大型株は堅調
5.中小型株は高安まちまち、値上がり数を値下がりが上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比128ドル安と7日ぶりに反落した。FOMCの結果発表を控え利益確定売りが優勢となった。
東京市場では、上値は重いものの頑強な値動きで、日経平均株価は続伸した。前日の米株安は利益確定の動きを誘発したものの売り圧力は限定的だった。
1日の東京市場は、リスクを取る動きが優勢だった。前日に日経平均は500円近い上昇をみせていたが、米株市場は長期金利上昇などを嫌気して主要株価指数が揃って反落したことで、本日は目先筋の利食い圧力も観測された。しかし、香港ハンセン指数が大幅高に買われたのをはじめ、アジア株市場が総じて強い動きとなり、これが投資家心理を支える格好に。今週2日(日本時間3日未明)に予定されるFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な買いは入らなかったが、先物主導のインデックス買いが全体相場に浮揚力を与えている。個別株は売買代金上位の大型株は高い銘柄が多かったものの、中小型株は高安まちまちで、プライム市場の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回った。
個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>が朝安後にプラス圏に切り返したほか、売買代金2位となったソフトバンクグループ<9984>も終始買いが優勢だった。メルカリ<4385>が活況高を演じ、キーエンス<6861>も物色人気に。JT<2914>の上げ足も目立った。三井物産<8031>も高い。JVCケンウッド<6632>が急騰、日本冶金工業<5480>、スミダコーポレーション<6817>、テクノプロ・ホールディングス<6028>も値を飛ばした。
半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、日本郵船<9101>なども売りに押された。京セラ<6971>が大幅安となったほか、村田製作所<6981>なども値を下げた。メンバーズ<2130>が急落、LIXIL<5938>、トランス・コスモス<9715>なども大幅安となった。このほかLITALICO<7366>、伯東<7433>なども大きく株価水準を切り下げている。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファナック <6954>、JT <2914>、アステラス <4503>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約70円。うち36円はSBG1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971>、塩野義 <4507>、トヨタ <7203>、大塚HD <4578>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約61円。うち38円は京セラ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)鉄鋼、(3)食料品、(4)空運業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)金属製品、(2)海運業、(3)電気・ガス業、(4)輸送用機器、(5)建設業。
■個別材料株
△日食品 <2892> [東証S]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△JT <2914> [東証P]
今期業績・配当予想の上方修正を好感。
△マクニカHD <3132> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想の上方修正と自社株買い発表。
△旭有機材 <4216> [東証P]
23年3月期最終益予想を48.8%増に上方修正。
△メルカリ <4385> [東証P]
第1四半期営業利益3.7倍とクレジットカード事業参入を好感。
△冶金工 <5480> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△NTN <6472> [東証P]
売価転嫁が進み23年3月期業績予想を上方修正。
△スミダコーポ <6817> [東証P]
22年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△JVCケンウ <6632> [東証P]
今期純利益2.6倍に上方修正。
△黒田精 <7726> [東証S]
モーターコア製造事業を行う合弁会社を設立へ。
▼洋缶HD <5901> [東証P]
原材料高など反映し23年3月期最終益83%減に下方修正。
▼LIXIL <5938> [東証P]
円安や資材高など響き今3月期は一転減益の見通し。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)JVCケンウ <6632>、(2)冶金工 <5480>、(3)ビジ太田昭 <9658>、(4)メルカリ <4385>、(5)スミダコーポ <6817>、(6)旭有機材 <4216>、(7)テクノプロH <6028>、(8)マクニカHD <3132>、(9)中国塗 <4617>、(10)ファイズHD <9325>。
値下がり率上位10傑は(1)メンバーズ <2130>、(2)LIXIL <5938>、(3)トランスコス <9715>、(4)りたりこ <7366>、(5)エノモト <6928>、(6)伯東 <7433>、(7)JIA <7172>、(8)京セラ <6971>、(9)パラベッド <7817>、(10)洋缶HD <5901>。
【大引け】
日経平均は前日比91.46円(0.33%)高の2万7678.92円。TOPIXは前日比9.07(0.47%)高の1938.50。出来高は概算で12億3255万株。東証プライムの値上がり銘柄数は849、値下がり銘柄数は911となった。東証マザーズ指数は745.46ポイント(0.08ポイント安)。
[2022年11月1日]
株探ニュース