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ダウ平均は大幅続落 米雇用統計がタカ派姿勢を正当化=米国株序盤

NY株式7日(NY時間11:16)
ダウ平均   29482.28(-444.66 -1.47%)
ナスダック   10770.77(-302.54 -2.71%)
CME日経平均先物 26890(大証終比:-210 -0.78%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は下げ幅を拡大。一時500ドル超下落する場面が見られた。取引開始前に発表になった9月の米雇用統計を受けて株式市場は売りが強まっている。米雇用統計はFRBのタカ派姿勢を正当化している。

 非農業部門雇用者数(NFP)は26.3万人増と前回から増加幅は鈍化しているものの、力強い雇用を示している。また、失業率は3.5%と半世紀ぶりの水準に低下した。最近注目されている労働参加率が低下したことも注目される。市場は、パンデミックで労働市場から離れていた潜在労働者が労働市場に戻ってくることで労働需給が改善し、ひっ迫感が緩むと期待している。しかし、今回の労働参加率低下はその期待を後退させる内容となっていた。米国債利回りも上昇し、株式市場は圧迫されている。

 FRBが制限的な政策スタンスを緩和させ、さらに、地政学リスクの緩和、エネルギー供給の安定性、経済リスク軽減によって、市場のリスク許容度が向上するまでは、株式市場の地合いが変わるのは難しいとの声も出ている。

 一方、「FRBがタカ派的な発言を続ければ、金融市場で何かが起こる可能性はかなり高い。引き締めのペースは金融市場に亀裂を生じ始めており、今後数週間のうちにFRBは方向転換を迫られる可能性がある」との指摘も聞かれる。

 「すべての兆候はそこにある。何がそうさせるのか正確には分からないが、環境は整っており、FRBが方向転換するとき、彼らはそれを事前に発表することなく、警鐘を鳴らすこともないだろう」とも語った。

 原油相場が急上昇しており、エネルギー株は上昇しているものの、それ以外のセクターは概ね下落。

 AMD<AMD>が下落。前日引け後に7-9月期(第3四半期)の暫定決算を公表し、売上高が約56億ドルと予想(67.1億ドル)を下回ったほか、粗利益率も50%と予想(54%)を下回る見通しを示した。PC市場の低迷によるプロセッサの出荷減少およびサプライチェーン全体での大幅な在庫調整により、クライアント分野の売上高が予想を下回ったとしている。

 ヘルスケア大手のCVSヘルス<CVS>が下落。同社のメディケア健康保険プランが米政府の品質評価で予想外の低下を記録したことが嫌気されている。この星評価システムは、ケアの質と患者の満足度を測るもので、プランの翌年以降の政府からの支払いに影響を与える。また、同社がカノ・ヘルス<CANO>の買収について独占交渉中で、デューデリジェンスを行なっていると伝わっている。カノ・ヘルスは上昇。

CVSヘルス<CVS> 88.69(-9.89 -10.03%)
カノ・ヘルス<CANO> 9.64(+0.80 +9.00%)

アップル<AAPL> 141.35(-4.08 -2.81%)
マイクロソフト<MSFT> 235.64(-11.15 -4.52%)
アマゾン<AMZN> 115.81(-4.49 -3.73%)
アルファベットC<GOOG> 100.57(-1.67 -1.63%)
テスラ<TSLA> 229.11(-9.02 -3.79%)
メタ・プラットフォームズ<META> 135.51(-3.57 -2.56%)
AMD<AMD> 60.93(-6.93 -10.21%)
エヌビディア<NVDA> 123.67(-7.63 -5.81%)
ツイッター<TWTR> 48.98(-0.42 -0.84%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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